No.469865

ジェラールに憑依したので一生懸命フラグを折ろうという話 第十話

FAIRY TAILのジェラール・フェルナンデスに憑依してしまった主人公。ついに投獄フラグをへし折り、自由気ままに暮らそうとしましたが・・・作者のネタがそれを阻む。今度の困難は・・・女体化!?※女体化ジェラールを書いてくださる方募集中!

2012-08-14 07:44:05 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:7303   閲覧ユーザー数:7160

 

 

 

 

 

 エバーグリーンを倒した俺、もとい私はギルドに帰った。流星(ミーティア)の二重詠唱でのダメージは身体へ深く染み込んでいた。改良しないと二度と使えないな・・・。

 

 

 

 「マスター」

 

 「おお!よくやったぞジークレイン!」

 

 「え・・・ジークレイン?」

 

 「それよりも石化した者達は元に戻りましたか?」

 

 「見ての通りじゃ。これでバトル・オブ・フェアリーテイルに付き合う通りもないわ」

 

 「そうか。私・・・いや、俺は少し休ませてもらう」

 

 「あい、分かった。養生するんじゃぞ」

 

 

 

 ヤバイな・・・どんどん女みたいな口調になってやがる。やっぱり精神は身体に引っ張られるものなのか・・・?

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 マスターの話によるとラクサスがバトル・オブ・フェアリーテイルなるものを開いてたみたいなの。ギルドの皆は石化された私達を助ける為に奮闘してくれたみたい。だけど・・・、

 

 

 

 「あの・・・」

 

 「何じゃルーシィ?」

 

 「さっきの人って・・・ジークですか?」

 

 「そうじゃよ」

 

 「で、でも・・・女でしたよね?」

 

 「昨日の依頼の影響でああなったらしいぞ」

 

 「依頼・・・?」

 

 

 

 もしかしてあの涎のせいかな・・・?

 

 

 

 「おや?心当たりがあるのかね?」

 

 「・・・実はその依頼、あたしも一緒に行きましたから・・・」

 

 

 

 取り敢えず昨日の依頼内容と結果をマスターと石化から戻った皆+ナツとガジルに話しちゃった。

 

 

 

 「その怪鳥・・・セクサーペリカンかもしれんのう・・・」

 

 「セクサーペリカン?」

 

 「あの絶滅危惧種の!?」

 

 「絶滅危惧種!?」

 

 

 

 そんな貴重な生物、依頼とはいえ倒してよかったの~!?

 

 

 

 「昔、成鳥のセクサーペリカンによる被害が絶えなくてのう・・・遂に王国が討伐命令を出したんじゃ。妖精の尻尾(フェアリーテイル)も当然その依頼に駆り出され、数百匹のセクサーペリカンを退治したのじゃよ」

 

 「セクサーペリカンは人間の女の肉が大好きらしい。男を捕まえても嘴に貯めた涎はたった数時間で性転換させるから当時のフィオーレ王国は各地域からの被害報告に頭を悩ませたそうだ」

 

 「じゃあジークは涎を浴びたから・・・」

 

 「女になったに違いないな。しかし、成鳥じゃなかったとはいえ、あのペリカンを倒すとはルーシィも強くなったな」

 

 「あはは・・・」

 

 

 

 あのペリカンってそんなにはた迷惑な能力持ってた上に、強かったのね・・・ジークがいなかったらやられてたかも。

 

 

 

 「しっかし、ジークちゃんは可愛いねえ。スタイルもいいし?」

 

 「女になっても格好良さが消えてないのもね~」

 

 「・・・(ジェラールも女体化したらああなったのか?)」

 

 

 

 確かに私より確実に可愛い。でも・・・あの服どこかで見たような?

 

 

 

 「話を戻すぞ?取り敢えず石化がなくなった今、ラクサスの遊びに付き合う必要はなくなったぞ」

 

 「でも・・・フリードの罠にかかって傷ついた皆は・・・」

 

 「そうよ!ラクサスを懲らしめないと示しがつかないわ!」

 

 「わーっとるわい。後でワシが最大級のお仕置きをする。ラクサスめ・・・今回ばかりはただでは済まさんぞ」

 

 「ちょっと待ってくれ」

 

 

 

 ・・・ナツ?一体どうしたの?

 

 

 

 「確かにアレだ・・・仲間同士無理矢理戦わなきゃならねーって状況はどうかと思ったが・・・妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強を決めるっていうラクサスの意見には賛成するしかねえだろ」

 

 「いや、そうでもないけど」

 

 「まあ・・・あまりラクサスを怒らねーでくれって事だ、じっちゃん」

 

 「(ナツ・・・お前という奴わ~)」

 

 

 

 ナツ・・・仲間思いなのね。

 

 

 

 「つー訳で・・・今から第2回バトル・オブ・フェアリーテイルの開始だぁー!全員かかってこいやー!!」

 

 「「「はいい!?」」」

 

 「やめーい!」

 

 「だって俺達何もしてねーじゃん!ホラ!バトルしよーぜ!」

 

 「やめてよ・・・アンタが言うと冗談に聞こえないから」

 

 「ふふふ・・・腕がなるな」

 

 「エルザも!?」

 

 

 

 それは絶対にやめてー!収拾つかなくなるから!

 

 

 

 「ナツ・・・女の子相手にバトルとかはないと思うよ」

 

 「女とか男とか関係ねーし!」

 

 「うわっ、すげームカつく顔」

 

 「ホラ行くぞルーシィ!」

 

 「いやああ!」

 

 「「「あはははっ!」」」

 

 

 

 いや、笑ってないで誰か助けてよー!

 

 

 

 「・・・あれ何かしら?」

 

 「ん?」

 

 

 

 ビーーー!ビー!ビー!ビー!

 ギルド中に骸骨マークが現れた。何かやな予感・・・。

 

 

 

 「何だ!?」

 

 「術式の情報ボードがギルド中に」

 

 [聞こえるかジジィ。そしてギルドの奴らよ]

 

 「ラクサス」

 

 [ルールが一つ消えちまったからな・・・今から新しいルールを追加する。バトル・オブ・フェアリーテイルを続行する為に俺は神成殿を起動させた]

 

 「神成殿じゃと!?」

 

 [残り1時間10分。さあ・・・俺達に勝てるかな?それともリタイアするかマスター?はははははっ!]

 

 「何を考えておるラクサス!関係ない者達まで巻き込む気か!!・・・んぐっ!?」

 

 「「!!!」」 

 

 「じっちゃん!」

 

 「どうしたの!?」

 

 

 

 マスターが倒れた!?胸を押さえてるけど・・・病気!?

 

 

 

 「うう・・・」

 

 「大変!いつものお薬!」

 

 「こんな時に・・・」

 

 「マスターしっかりしてください!」

 

 「神成殿って何だよ!?」

 

 「ううう・・・」

 

 「じっちゃん!」

 

 

 

 取り敢えずベッドに運んだりしないと・・・!

 

 

 

 「大変・・・!皆・・・外が!」

 

 「ナツ達は外を見てきて!私とミラさんはマスターをベッドに運ぶわ!」

 

 「・・・任せたぞルーシィ!」

 

 「うん!ミラさん」

 

 「ええ、分かったわ」

 

 

 

 あたしとミラさんは胸を抑えて蹲ってるマスターを慎重にベッドに運んだ。

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 うう・・・外が騒がしくて寝れないな。

 ドカッ!

 

 

 

 「マスター大丈夫ですか!」

 

 「薬を飲ませますから!」

 

 「・・・どうしたんだ?」

 

 「マスターが倒れたの!」

 

 「何!?マスターが!?」

 

 

 

 そういや、原作でも倒れてた筈・・・クソッ!そこまで頭が回らなかった!

 

 

 

 「それとラクサスが神成殿とかいうのを発動させたの!」

 

 「神成殿だと・・・!?」

 

 「知ってるの!?」

 

 「・・・ラクサスは街中に雷の魔水晶(ラクリマ)を浮かばせている。時間が来ればそれが放電するわ。破壊しようにも生体リンク魔法がかかっていて迂闊に攻撃出来ない」

 

 「生体リンク魔法?」

 

 「その魔法がかかっている物体を攻撃した者に自分のダメージを連結・・・つまり攻撃すればそのダメージが自分に帰ってくる仕組みなのよ」

 

 「そんな!?」

 

 「・・・私もこんな所で寝てる場合じゃないな」

 

 

 

 俺は寝ていたベッドから立ち上がる。まだ回復しきってないが・・・歩くには支障はない。

 

 

 

 「ジーク何する気なの?」

 

 「ポーリュシカさんを呼んでくる。じっとしているよりマシよ」

 

 「ジークちゃん・・・」

 

 「ちゃん付けはやめろミラジェーン・・・ルーシィは出来れば打って出て雷神衆を倒してきてくれ」

 

 「う・・・や、やってみるわ」

 

 「私は・・・」

 

 「過去を忘れろとは言わない・・・だが、何もしなければまた失う事になるぞ」

 

 「!!?何故それを・・・」

 

 「さあな・・・ただ、私と同じ感じがしただけだよ」

 

 

 

 まだ心の奥底に潜むあの事件・・・まだ立ち直れてねえのかと自嘲するね。

 

 

 

 「さあ行くぞ。時間は無駄に出来ないからね」

 

 「うん!」

 

 

 

 戦闘は出来ないと思うけど・・・。

 


 
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