No.473067

ジェラールに憑依したので一生懸命フラグを折ろうという話 第十一話

FAIRY TAILのジェラール・フェルナンデスに憑依してしまった主人公。ついに投獄フラグをへし折り、自由気ままに暮らそうとしましたが・・・作者のネタがそれを阻む。今度の困難は・・・女体化!?※女体化ジェラールを書いてくださる方募集中!

2012-08-20 22:08:12 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:7103   閲覧ユーザー数:6940

 

 

 

 

 

 やっとポーリュシカの家に着いた。街の端に術式がなかった事からフリードはミラに倒されたに違いない。急がなければな。

 ドンドンドン!

 

 

 

 「ポーリュシカ!いたら返事してくれ!」

 

 「煩いよ!ちょっとは静かにしなさい!」

 

 「マスターが持病で倒れたんだ!」

 

 「マカロフが・・・!?」

 

 「早く来てくれ!」

 

 「分かったよ!」

 

 

 

 そこからの行動は実に素早かった。五分もせずに支度を終え、妖精の尻尾(フェアリーテイル)に向かった。

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 神成殿発動まで・・・残り十分を切った。本気なのかしらラクサスは?

 

 

 

 「でも、何とかなるよね。こっちにはまだエルザとナツ、ガジルもいるし・・・そうだ!ミストガンもいるんだっけ?見た事ないけど」

 

 

 

 ドドドドドド!

 何の音!?

 

 

 

 「マカロフはどこだい!?」

 

 「ポーリュシカさん!?」

 

 「奥の医務室だ!」

 

 「そうかい!」

 

 「あ、あのっ!?ちょっと今は・・・」

 

 「知ってるよ!だから来たんだ!」

 

 「え?」

 

 

 

 よく見るとジークちゃん(命名:カナ)が側にいた。そっか・・・彼女が連れてきたから事情は知ってるよね。

 

 

 

 「・・・」

 

 「マスターはどうなんだ?」

 

 「ラクサスを連れてきなさい」

 

 「え?」

 

 「祖父の危篤も知らずに遊び回ってるあの子を連れてきなさい」

 

 「き、危篤って・・・そんな大げさな・・・」

 

 「いいからお願い。この人はもう長くない」

 

 「・・・!」

 

 

 

 ポーリュシカさんの真剣な顔で私はその言葉が本当である事を悟った。

 

 

 

 「レヴィ」

 

 「・・・」

 

 「レヴィ!」

 

 「ふぇ!?」

 

 「カルディア大聖堂に行け。探していない場所でいそうな所はそこだけだ」

 

 「わ、分かった!」

 

 

 

 ジークちゃんに言われ、私はカルディア大聖堂に向かった。マスター・・・。

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 レヴィはカルディア大聖堂に走っていった。今ギルドにいるのは私とポーリュシカだけだ。

 

 

 

 「何でいつもこいつは・・・無茶すんのかね・・・?」

 

 「ガキの為・・・だろうな」

 

 

 

 ファントムの時もガキの為に体を張っていた筈だ。

 

 

 

 「・・・ところでその格好は何だい?アンタは女装が趣味なのかい?」

 

 「・・・昨日の依頼でセクサーペリカンの涎を浴びた結果がこれなのよ」

 

 「セクサーペリカン・・・これはまた懐かしい名だね。どこに現れたんだい?」

 

 「鳳仙花村・・・これ治せる?」

 

 「難しいね。これの被害にあった者達は後遺症に悩まされてるよ」

 

 「後遺症・・・?」

 

 「異性に対して性欲が湧かない、性転換を一定の周期で繰り返す、情緒不安定で精神錯乱を起こすとかだね」

 

 

 

 マジですかそれ?

 

 

 

 「これから女として生きるか、後遺症覚悟で男に戻るかの二択だよ」

 

 「男に戻る」

 

 「・・・即答かい」

 

 「この服装は気に入ってるが男の方が行動しやすい(※訳・胸が邪魔なんだよ!)」

 

 「・・・今はマカロフの治療で手一杯だ。その後ならしてやるよ」

 

 「OK」

 

 

 

 さて・・・マスターが峠を超えるまで見守るとしよう。ラクサスと神成殿はナツとエルザが何とかしてくれるだろうからな。

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 「ポーリュシカさんのおかげで一命をとりとめたそうだ。安心してくれ、マスターは無事だ」

 

 「「「オオオオォォォ!」」」

 

 「よかったぁ。一時はどうなるかと思ったけど」

 

 「あのじーさんがそう簡単にくたばる訳ねーんだ」

 

 「しかし、マスターもお歳だ。これ以上心労を重ねればまあお体を悪くする。皆もその事を忘れるな」

 

 

 

 エルザの言葉もごもっともね。妖精の尻尾(フェアリーテイル)のメンバーが自重してくれと嬉しいわね、特にナツ。

 

 

 

 「こんな状況で本当にファンタジアやるつもりなのか!?」

 

 「マスターの意向だし・・・こんな状況だから・・・って考え方もあるわよ」

 

 「ジュビアもファンタジア観るの楽しみです」

 

 「アンタは参加する側よ」

 

 「ええ!?だってジュビアは入ったばかりだし」

 

 「怪我人多いからね。まともに動ける人は全員参加だって」

 

 「プーン」

 

 「じゃああたしも!?」

 

 「後ろ見ろよ。あんなの参加出来ねーだろ?」

 

 「!!」

 

 「「・・・」」

 

 

 

 後ろを見るとこれはまた手痛くやられたナツとガジルの姿があった。痛々しく包帯が巻かれているわね・・・。

 

 

 

 「ふぁがふんごが。あげがあんがぐぐ」

 

 「何言ってるのか分かんないし」

 

 「無理だね。参加できるわけねーだろクズが」

 

 「おがえがべおごおご・・・」

 

 「それは関係ねーだろ」

 

 「何で通じてるのかしら・・・?」

 

 「でもまあこれで・・・ギルド内のゴタゴタも一旦片付いた訳だ」

 

 

 

 カラーン・・・。

 

 

 

 「「「!!」」」

 

 「ラクサス!!」

 

 「お前・・・!!」

 

 「ジジィは?」

 

 「てめぇ・・・どのツラさげてマスターに会いに来やがった!?」

 

 「そーだそーだ!!」

 

 「よさないか」

 

 「!!!」

 

 「奥の医務室だ」

 

 「オイエルザ!!」

 

 

 

 ザザザ・・・。

 

 

 

 「んぐぁーっ!ふぁぐあぐー!」

 

 「ナツ」

 

 「ぎゃjjんhcdkHんdjvmんjzんjk!!」

 

 「「「・・・?」」」

 

 「二対一でこんなんじゃ話にならねえ。次こそぜってー勝つ。いつかもう一度勝負しろラクサス!!・・・だとよ」

 

 

 

 滅竜魔導士にだけ通じるのかしら・・・?

 

 

 

 「次こそは負けない・・・って勝ったんでしょ?一応」

 

 「俺もあれを勝ちとは言いたくねえ。あいつはバケモンだ、ファントム戦に参加してたらと思うとゾッとするぜ・・・」

 

 

 

 カツ、カツ・・・。

 ありゃ、通り過ぎちゃった・・・?

 

 

 

 「ふぁぐぁぐ!!」

 

 「・・・(スッ)」

 

 「・・・」

 

 「さあ皆ファンタジアの準備をするぞ!」

 

 「オイ!いいのかよ!?ラクサス行かせちまって」

 

 「大丈夫よきっと」

 

 「てかミラちゃん!なんで怪我してんだよ!?誰にやられたの!?」

 

 「ナツ・・・お前ラクサスよりひでー怪我ってどーゆー事よ?」

 

 「んがごがー」

 

 「こんなの何ともねーよ・・・だとよ」

 

 「ナツー血!血出てる!!」

 

 

 

 やっぱりこの雰囲気が妖精の尻尾(フェアリーテイル)よね!

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 ワァァァーーーー!!

 

 

 

 「・・・」

 

 

 

 わいわいがやがや・・・。

 いつも騒がしいギルドだぜ・・・。

 

 

 

 「ガジル」

 

 「!」

 

 「ファンタジアの打ち上げには参加せんのか?」

 

 「ガラじゃないんでね」

 

 「そうか」

 

 

 

 さっさと帰るとするかね・・・。

 

 

 

 「ふいー、収穫祭も無事終了か。明日からは街の修復も手伝わんとな。やれやれ」

 

 「マスター」

 

 「!」

 

 「マスターイワンの・・・アンタの息子の居場所をつきとめた」

 

 「・・・良くやってくれた。スマンな・・・危険な仕事を任せて」

 

 「俺が二重スパイだってのはバレてねえ。それより奴はラクサスの魔水晶(ラクリマ)を狙っている」

 

 「居場所さえ分かればどうとでもなる。奴の好きにはさせん」

 

 

 

 息子ねえ・・・。

 


 
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