No.1006183

No.663 ウリボール

元気いっぱい暴れまわる、いのししの子供。勢いよく突進、というより器官の一部である浮袋に浮揚性のあるガスを吸引しながら体を膨らませゴム風船のように空中を浮いている。昼でも夜でも山道から上を見上げればたくさんいたりする。親思いで、敏感な嗅覚で少しでも親に危険が近づくと仲間とともに集団でガスを鼻から一気に抜き、勢いよく襲いかかってくる。浮袋があるのはこの幼少期だけであり、成体になるまでに小さくなりやがて消滅する。成獣は農作物を荒らす害獣であるが、この幼獣はペットとして紐やリードを付け風船のように散歩する人間を見かけることもある。産まれて1~2ヶ月で体内にガスを取り入れることを覚え、地上の母の元に戻るのは授乳の時だけであるという。

2019-10-04 01:01:26 投稿 / 3037×3037ピクセル

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