No.1006182

No.658 クソ牡蠣(くそがき)

大きな岩に着生し、波に揉まれるうちに巨大化した牡蠣のモンスター。雌雄の判別が難しく、体が大きいからといって雄とは限らず産卵後の雌は特に凶暴。食用にされるまい、と人間には平気で歯向かう。海水の流れによって殻に含まれる鉱物は削ぎ落とされ、殻は段々と弱くなっていくが身を守るには十分な強度を誇る。水がない所でも平気で動くが、いわゆる旬と呼ばれる時期には絶対に人のそばには寄りつかない。海のミルクと呼ばれることを嫌がっている。それもそのはず、どの栄養素も比較的低いためグルメな者は倒したあともこれは口にしない。一方、腹の減った無知な旅人は皆一様に食中毒に陥り、下痢や嘔吐に苦しむのだが意地の悪いこいつらはその姿を見ては笑っているという。

2019-10-04 00:44:38 投稿 / 3120×4208ピクセル

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