Avisさま、はじめまして。
フィギュア巧者の方々を差し置いてアレなんですが、先日似たようなものを作ったので参考になればと思い、少し書かせていただきます。

まず全体の印象ですが、良く特徴をとらえていて旨いと思います。初スクラッチかつ短時間での制作という点にも驚かされました。
全体の粗さはその制作時間の短さによるものではないでしょうか。「表面処理」「筋彫り」についてはあせらず時間をかけるしかないと思います。

細部の表面処理はよく切れるデザインナイフでエッジやラインを整えて、細切りペーパーをピンセットでつまんでヤスる。細かな凹凸は溶きパテ＋ペーパーで均す…といった具合です。
筋彫りはスケールを考えると無理に溝を掘るよりもパーツの重なりの段差を強調するほうがよさそうです。

造形についてですが、左腕の長さに問題はないように見えるので、切断・再接着よりも削り込みとパテ盛りによるラインの調整にとどめたほうが無難ではないでしょうか。
それよりも上着とスカートのバランスが気になりました。上着の裾をもう少し延長したほうがそれっぽく見えると思います。
小さな人形の場合はエッジを立て気味に、アウトラインは膨らませるよりもえぐるようにしたほうが印象よさそうです。
Avisさまの画像に「自分ならこうしたい」ラインを書き込ませてもらいました。勝手してすみません。

細いラインは自分の場合「がたついたラインを地の色でトリミングする」ようにしています。または造形時にラインを彫ってしまい、塗装時にスミ入れの要領で色を入れています。

以上素人目線で書かせていただきました。偉そうにごめんなさい。

拝見させていただきました。
実は私も1/35フィギュアに挑戦中でして。
画像は製作中のブツ。
そこら辺もふまえてアドバイスをさせて頂きます。

表面処理ですが、木工用の細かなスチールウールがハンズあたりで売ってます。
3種類ぐらいあるので、表面処理の進行に従って番手を上げていくといいでしょう。
細かなモールドが入り乱れている箇所には威力を発揮します。
ただ細かなカスが残りやすいので、作業終わったら中性洗剤と歯ブラシで洗うのを忘れずに。
あとサフ吹くと細かなディテールが埋まりがちですから、最後にしたほうがいいでしょう。
クレオスから1500番のサフが新発売になってるので、これを試してみるのもいいかもしれません。

顔の面取りは、市販の1/8ぐらいのフィギュアを参考にして、それを1/35に落とし込むとかわいくできると思います。
まあ言うのは簡単ですが、トライアンドエラーを繰り返すしか言えません。
あと道具類に一工夫を。
小さな球状のヘラがあると便利ですし、楊枝や竹串の先端削り込んで、こまかな造形が出来るように工夫するとか。
針なんかも出番があると思います。

細かいスジボリはスジボリ用のエッチングソーが便利です。
0.1もしくは0.15mm幅で均等に彫れます。
襟とかのラインをこれで彫っておいて、エナメルでスミ入れするといいかな。
またスミ入れで注意するのは、つや有りで仕上げること。
つや消しで塗っちゃうと滲みやすいので注意。

あと全般的なことですが、原寸大に縮小した資料をつねに手元に置き、定規、出来たらノギスを頻繁にあてておかしくないかを、チェックするといいでしょう。

それと芯には真鍮線使ったようですが、アルミ線をお勧めします。
このスケールなら1mm系かな。
曲げやすくてポーズつけやすい上に、切断などの加工も容易ですから。


あとは、ひたすらトライアンドエラーを繰り返すことです。
駄目と思ったら、一から作り直した方が、手っ取り早くうまくできることも。
造っては没にしてまた造り直すことを繰り返して、造形感と自分のスタイルを探っていくといいでしょう。


AM誌の作例はエポパテ使ったやり方ですが、スカルピーを使う通称solo式というやり方があります。
solo式でぐぐると吉です。
ちなみに私は、1/35ではこのやり方メインです。
さすがに髪の毛は折れやすいので、マジックスカルプ使ってます。

では健闘を祈ります。

Avisさん、はじめまして。

初めてのスクラッチ、それも1/35というサイズを考えると素晴らしいスタートダッシュだと思います。
他のお二方が書いておられない部分で思い付いた事を書いてみようと思います。

表面処理に関しては他の方が書いておられる方法がありますが、
小スケールの場合は下に来る部分を先に表面処理しておくのも良いと思います。
具体的には素肌から服へと順に造型していく時に下になる部分を先に表面処理しておけば、
入り組んだ狭い部分に耐水ペーパーが入らない、という事がなくなります。

衣服等も順々に重ねて造型する形になるので時間は掛かりますが、
下地を綺麗に磨いて置くと余分なエポキシパテを半硬化状態でデザインナイフ等で綺麗に取り除けますので
衣服の重なった部分や裾などを立体的に、かつすっきりと作れると思います。

筋彫り的なディティールですが、これは表面処理にも関係があるのですが
エポキシパテは銘柄にもよりますが練った直後と暫く経ってからでは加工性が変わってきます。
筋彫りなんかは柔らかい時にやるとデザインナイフの刃にエポパテが引っ張られてまくれたり形状が崩れたりしがちですので、
大まかな造型は柔らかい状態の時に行なって、
細かい造型や筋彫りなんかは硬化が進んでやや硬くなった時に行なうと作業性が上がると思います。
また硬化が進んだ状態で表面が滑らかなヘラで撫でると
パテ表面に艶が出て表面処理がほぼ不要になる程度にまで整えることが出来ます。

エポキシパテの硬化待ちの時間を短縮したい場合は
暖めると硬化が促進されますのでストーブの吹き出し口から少し離した場所等に置いておくと通常より早く硬化します。
ただ余りに熱過ぎた場合、練り込んだ空気が膨張して気泡が出来たりするのと、
うっかり蹴飛ばしたりしてしまうのに注意が必要ですw

個人的には後で2つを並べて見た時に、良くなった部分や見落としていた部分等を確認して次に活かせるので
これはこれとして置いておいて、もう一度作り直すのも良いんじゃかなかろうか、と思います。
私も新しくフィギュアを作る時に過去作を引っぱり出してダメだしして、
ここはこうしようとか、ここはこうしたらどうだろうか、とか考えて
自作に盛り込むようにしていて、それが役に立っていると思いますので…。

幾つかアドバイスのポイント思いついたので改めて。

まず造っている内に多くなってしまったとのことですが、これは私にも身に覚えがあります。
つい頭が大きくなってしまい、それにあわせて足とか伸ばすことでバランスを取ってしまいがちです。
なのであらかじめ、各部のサイズの細かな数値を原寸イラストを元に出しておくのです。
私の場合、全高45mm、足が20mm、スカート5mm、胴体10mm、顔（含む首）10mmという案配に。
数値から逸脱しないように注意しながら造るという感じです。

あと顔について。
エポパテなりスカルピーなりの固まりにまず中心をデザインナイフで軽く刻み、それにあわせて左右の輪郭を出します。
この段階ではまだ目鼻口はおおまかでいいので、まず輪郭、なるべく左右対称になるように。
ここが出来てから口から鼻・頬にかけて肉付け、額もにくづけして、最後に目という感じかな、私の場合は。
あと顔は作業中、うっかりふれて潰れやすいので、板状の物を台座にして作業すると楽です。
100均とかの方眼付きの定規を使うと、左右対称出しやすくて吉です。

それとアルミ線は、ホームセンターで入手可能です。
園芸コーナーにあります。
ダイソーでも売っているのでそちらで入手してもOK。

では頑張ってください。

Avisさん、はじめまして。
とても良いアドバイススレを立てていただき感謝です。

私も1/35の人形を作りましたがいきおいだけで進めたので、酷いものでした。上の皆さんのアドバイスを参考にまたチャレンジしたいと思います。

私は顔や足等の曲面の表面処理に、平やすりで表面のデコボコを取った後、スポンジやすりを使用してます。昔は当て板にやすりをくっつけて使ってましたが、このコンビにしてから楽にすべすべ肌が出るようになりました。ご参考になれば・・・

Avisさん

お役に立てたようならなによりです。

エポキシパテの硬化促進ですが、高温は必要ないと言いますか、
60Wの白熱電球でも十分、と言うかそれでも近付け過ぎると高温になり過ぎて
パテ内の空気や水分が膨張して表面が凸凹になったり、
内部にスが出来て脆くなってしまいますのでオーブンなんかはむしろ不適当だったりします。

オーブンは硬化に130度〜に加熱する必要があるスカルピーを使う場合に必要になってきますが、
エポパテ硬化促進の場合はあくまでも温める程度で十分なので温風式の食器乾燥機なんかを使う人もいるようです。

既に改修に取り掛かってらっしゃるのでしたら無理に再作成はせずに、
Avisさんの仰るようにとりあえずもう一回完成形に持っていくのが得策だと思います。
全参加校の全キャラ制覇には時間が掛かりますしね!!