投稿:俺式中佐 11/10/02 04:37 0pt. 期限切れ
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1.
回答:
睦東加南太(22)
11/10/02 11:43
こんにちは、初めまして。拝見させていただきました。
夕暮れの古寺でぼんやりと佇む1匹の妖怪を想像してみましたが、イメージ的に合ってますでしょうか?
文脈から主人公の妖怪であることへの葛藤、のようにも思えますけど、言葉足らずと言いますか、描き切れていない部分が処々に感じられます。ちょっと理屈っぽくなってしまいますが意見させていただきますね。
ご自分の中で主人公の設定、「妖怪」であるための設定はきちんと出来ているでしょうか?
このお話の中での「妖怪」は「人間に何かしらの害を与えたり、驚かせたりするもの」であって、「場所を好きに選ぶことができない」としていますが、これは主人公の主観ではなくて客観的な見方だと思いますし、なぜそうであるのか説明が書かれていないためにお話の根底が支えきれてない状態で終わってしまっているのではないでしょうか。
「妖怪は人に害を与えたり驚かせることで意義を果たす」とかなり強引に名言しているのはどうしてでしょう?妖怪が脅かすから人が驚くのではなくて、人が異常だと思う姿や現象が在るから結果的に怖がったり驚いたりするわけで、行動自体が妖怪の意義とは言いきれません。この地域の「妖怪」はそうであると言う説明書きを入れなければ理解し難いでしょう。
また「私は妖怪だということがわかります」と主人公が言い切ったのは、どこから自分が「妖怪」であると判断したのでしょう?「妖怪」の説明がわずかで人を脅かしたいと思う気持ちだけで主人公が存在してるのであれば「妖怪」である理由も薄くなってしまいます。生い立ちや素性、特徴もなしに分かれと言うのは厳しいです。
廃寺にずっと縛られなければいけないのはどうしてでしょう?個人的に人を驚かしたくて「妖怪」をやめられず、人に見られなければ意味が無いと自分で答えを出しているのに、ずっとその場に囚われている理由が一つも書かれていません。「妖怪」だから場所が選べない、だからどうしようもない、では理由になっていませんし、「妖怪」である必要を悩む以前の問題であるはずです。
お話の流れから見ていると、主人公が悩むべきことは「妖怪」を続けるかやめるか、ではなくて、どうしてここに縛られなければいけないのか、どうしたらここから別の場所に行けるか、ではないかと感じてしまいます。突っ込んでしまうと、人を脅かすだけなら「妖怪」である必要もないとも思ってしまいます。
もう一度、主人公がどういう存在であって、過去に何があり今に至って、どう思って何をしたいのか、その上でどうしているのかを組み立ててみましょう。短編のお話ではどうしても書き手がわかりきっている細かい説明を省略しがちなのですが、必要な部分まで端折られてしまうと読む側は理解することができません。初めて読む人のことを考えて一度書きあがったら時間を置いて読み直して推敲を繰り返しましょう。
もっと主人公の「妖怪」ぶりを描いて特徴を出して魅力的なキャラクターにすると良いですね。
がんばって素敵な作品を書いてください。
蛇足ですけど、「妖怪」が場所に囚われる存在で「幽霊」は囚われない存在だという概念は俺式中佐さんの自身のものか、このお話に限ってのことだと思います。しかし、自分の持つ認識と他の人の考えや一般論は必ずしも一致するわけではないですし、説明がなされていない場でのこのような不用意な比較表現は読み手に余計な不信感を抱かせるので避けた方が良いと思いますよ。
返信: 俺式中佐 2011-10-02 16:24:00
≫睦東加南太様
初めまして。さっそくのアドバイスありがとうございます。
いきなりですが本題に入らせて頂きますね。
頂いたコメントを一部引用しての返信になりますこと、どうかご容赦下さい。
≫夕暮れの古寺でぼんやりと佇む1匹の妖怪を想像してみましたが、イメージ的に合ってますでしょうか?
>そのイメージで問題ないです。宵闇の中一匹の妖怪がぼうっと空を眺めて物思いにふけっているだけのお話です(ぁ
≫ご自分の中で主人公の設定、「妖怪」であるための設定はきちんと出来ているでしょうか?
このお話の中での「妖怪」は「人間に何かしらの害を与えたり、驚かせたりするもの」であって、「場所を好きに選ぶことができない」としていますが、これは主人公の主観ではなくて客観的な見方だと思いますし、なぜそうであるのか説明が書かれていないためにお話の根底が支えきれてない状態で終わってしまっているのではないでしょうか。
>客観的な見方というのは、まったくもってそのとおりであります。といいますのも、特に「場所に囚われる」というのは辞書から知識を得たからです。
主人公であるですから当然これは人間が定義したものであり、人間による客観となります。これはこちらの落ち度でした。これを使おうと思ったら、後述しますが、もう少し何かしら書き足す必要がありましたね。反省点です。
妖怪自身の主観的な定義を考える必要がありますね。ご指摘ありがとうございます。
≫「妖怪は人に害を与えたり驚かせることで意義を果たす」とかなり強引に名言しているのはどうしてでしょう?妖怪が脅かすから人が驚くのではなくて、人が異常だと思う姿や現象が在るから結果的に怖がったり驚いたりするわけで、行動自体が妖怪の意義とは言いきれません。この地域の「妖怪」はそうであると言う説明書きを入れなければ理解し難いでしょう。
>なるほど。たしかにそうですね。変に「そういうもんだ」で片づけてしまったのはいけなかった。もう少し考察が必要ですね。ありがとうございます。
≫また「私は妖怪だということがわかります」と主人公が言い切ったのは、どこから自分が「妖怪」であると判断したのでしょう?「妖怪」の説明がわずかで人を脅かしたいと思う気持ちだけで主人公が存在してるのであれば「妖怪」である理由も薄くなってしまいます。生い立ちや素性、特徴もなしに分かれと言うのは厳しいです。
>作中で少しだけ触れていますが、この妖怪がいる廃寺は、昔はそれなりに人がいました。坊主を始め信者もそれなりに訪れていましたから、少なからず、この妖怪が人間に認識される機会はあったことでしょう。それを指して人間が「妖怪だ」と言った。
我々が自身を人間であると言うのと同じようなものだと思います(たぶん←)
容姿を書かなかったのは落ち度でした。妖怪らしい容姿を書いていれば多少マシだったかもしれませんね。
≫廃寺にずっと縛られなければいけないのはどうしてでしょう?個人的に人を驚かしたくて「妖怪」をやめられず、人に見られなければ意味が無いと自分で答えを出しているのに、ずっとその場に囚われている理由が一つも書かれていません。「妖怪」だから場所が選べない、だからどうしようもない、では理由になっていませんし、「妖怪」である必要を悩む以前の問題であるはずです。
>まず廃寺に囚われている理由ですが、これは先述しました通り、辞書の定義によるものです。
この妖怪が妖怪であるためには、この定義(というか宿命ですかね)に囚われていなければならないと考えました。胎児などの特殊な場合は除きますが、人間が呼吸をしなければ生きられないのと同じような感じでしょうか。呼吸を一切せず酸素をとりいれなくても生きていけるような人間がいたら、それは果たして本当に人間でしょうか? というような(わかりにくいな)。
人間、生まれたときには産声に始まり呼吸をしているものです。妖怪も、妖怪として生まれた時にはすでにその場所に縛られているのではないかと考えました。(だったらそういうことを書けと言う←)
≫お話の流れから見ていると、主人公が悩むべきことは「妖怪」を続けるかやめるか、ではなくて、どうしてここに縛られなければいけないのか、どうしたらここから別の場所に行けるか、ではないかと感じてしまいます。突っ込んでしまうと、人を脅かすだけなら「妖怪」である必要もないとも思ってしまいます。
>まず、ちょっとアレなことを言いますが、この話を書くにあたって、妖怪をどこか別の場所へやるつもりはさらさらありませんでした(ぉぃ
どこかに行ってしまえば妖怪でなくなる。その考えが私の頭にあったものですから、どこかに行く理由より「なぜ他の場所に行きたがるのか」ということを考える方に頭がいっていたように思います(ぉぃ
たしかに人を脅かすだけならばナイフを持った全裸のオッサンでもいですものねw
もっと考えるべきですね。ありがとうございます。
≫もう一度、主人公がどういう存在であって、過去に何があり今に至って、どう思って何をしたいのか、その上でどうしているのかを組み立ててみましょう。短編のお話ではどうしても書き手がわかりきっている細かい説明を省略しがちなのですが、必要な部分まで端折られてしまうと読む側は理解することができません。初めて読む人のことを考えて一度書きあがったら時間を置いて読み直して推敲を繰り返しましょう。
>アドバイスを頂いた上で数回読みなおしてみましたが、たしかにいろいろと説明不足なところがあり、読者に不親切な作品になっていました。
妖怪を個体としてもっと作りこんでみます。
≫蛇足ですけど、「妖怪」が場所に囚われる存在で「幽霊」は囚われない存在だという概念は俺式中佐さんの自身のものか、このお話に限ってのことだと思います。しかし、自分の持つ認識と他の人の考えや一般論は必ずしも一致するわけではないですし、説明がなされていない場でのこのような不用意な比較表現は読み手に余計な不信感を抱かせるので避けた方が良いと思いますよ。
>辞書に従った結果がこれだよ!←
ううむ……普遍的な解釈ではないのかな。
もう少し妖怪や幽霊について調べる必要がありそうです。
それでは貴重なご意見ありがとうございました!
よい作品が書けるように精進していきたいと思います。
それでは。
2.
回答:
華狼(2)
11/10/02 11:49
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本人がどういう存在であるのか、またどういった存在になるかはやはり本人がどう望んだかの結果であり、本人が望まないと変わることは無いのですね。 文中の妖怪も、そうあり続けることを選んで今日も廃寺で人間を待っているのでしょうね。 …こんな解釈で良かったのでしょうか。
静的な文調の印象なのですが、若干文同士の間が詰まっている気がします。 もう少し間をとって寂しげな、いうなれば虚無感の演出を加えるというのはどうでしょう。 文章はそれの連続を目で追ってこそ読んで楽しいものですから、やたらに空け過ぎれば読みづらくなるだけですが。
返信: 俺式中佐 2011-10-02 17:30:09
≫華狼様
初めまして。さっそくのアドバイスありがとうございます。
いきなりですが本題に入らせて頂きますね。
頂いたコメントを一部引用しての返信になりますこと、どうかご容赦下さい。
≫ 一人称視点の詩、のような印象でした。事実詩的な表現があちこちにあって綺麗だったと認識しています。
本人がどういう存在であるのか、またどういった存在になるかはやはり本人がどう望んだかの結果であり、本人が望まないと変わることは無いのですね。 文中の妖怪も、そうあり続けることを選んで今日も廃寺で人間を待っているのでしょうね。 …こんな解釈で良かったのでしょうか。
>感想解釈ありがとうございます。
詩的な表現というのはよく言われるのですが、私の書き癖みたいなものです。それを綺麗だと思ってもらえたのなら、嬉しいですね。ありがとうございます。
解釈は人それぞれでかまわないと思いますが、私がこれを書いていたときの気持ちで言いますと、どちらを選ぶこともできず、ただ現状に屈しているような、そんな妖怪を書いたつもりです。(私の筆の至らなさ故に上手く描ききれなかったことが悔しいですが)
≫ 静的な文調の印象なのですが、若干文同士の間が詰まっている気がします。 もう少し間をとって寂しげな、いうなれば虚無感の演出を加えるというのはどうでしょう。 文章はそれの連続を目で追ってこそ読んで楽しいものですから、やたらに空け過ぎれば読みづらくなるだけですが。
>なるほど。美術的な方面でぼっち感を漂わせると(ぁ
次回書くときには留意してみようと思います。ありがとうございました。
貴重なご意見ご感想ありがとうございました!
よい作品が書けるよう精進していきたいと思います。
それでは要件のみの返信となりましたが、これにて失礼いたします。
3.
回答:
亜麻色夢(20)
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返信: 俺式中佐 2011-10-06 23:39:47
>>亜麻色夢様
アドバイスありがとうございます。それと、返信が遅くなってしまい申し訳ありません……。
さっそくですが返信させて頂きます。頂いたコメントを引用させて頂きますこと、どうかご容赦くださいませ。
≫京極夏彦氏いわく 妖怪は名前ありて そして 存在するもの
>おお、京極大先生w
先日やっと魍魎の匣を読み終えました。いやあ、面白かった。なぜか姑獲鳥の夏を飛ばして魍魎を先に読んでしまったので、次は姑獲鳥を読みたいです。
さて、京極氏による妖怪の定義ですが、なるほど確かに。
形がはっきりしないものでも名前だけはついてますものね、妖怪。
別の方への返信でも書きましたが、辞書で調べた結果出てきた「妖怪は場所に囚われる」というのを使いたくて(というかこれがメインで)、妖怪であればなんでもよかったような感があります。反省点ですね。これでは妖怪の妖怪みたいだ。
≫ し かし ここでは、名前が無いのに妖怪 この不条理を語るのもいいし! 京極夏彦氏の定義を ひっくり返す説得力を持たせるもよし!
>いやぁ、さすがに妖怪研究者であらせられる大先生に喧嘩売るなんてできませんし、そんなおもしろい発想は浮かんできませんw
≫妖怪の定義を軸として観察された風景 又は 孤独を 癒やす為に、その定義によって道連れを作り出す事も出来ます。
>なるほど、他の登場人物を考えると。ううん……その発想はなかった←
≫それとも記憶を失い妖怪だと思 わされてしまった人間? え!! だったら、そんなことを人間にする妖怪がいてその妖怪の名 前はなに?
>あー、これは一瞬考えたのですが、没にしました。書ききれないような気がしましたし、何より書きたいものからはずれてしまう気がしてw
妖怪によって妖怪にされた、という発想はなったですがw それも面白いですねw
≫妖怪だ名前がない・そこから何処に導いていきたいのかが問題だとおもいます ”妖怪なのに名前がない” コレは!物凄く面白いテーマだと思います。
>名前がないことにあまり重きをおいていなかった私の落ち度ですねぇ……やはり曲なりにも妖怪を扱ったものを書くのであれば妖怪について考察するべきでした。
妖怪なのに名前がない。うん、これだけでしばらく時間潰せそうですねw
実におもしろく興味深いアドバイスありがとうございました!!
今後の参考にさせて頂きますね!!
それでは、要件のみではありますが、これにて失礼します。


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