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二次創作物について

小笠原 樹 12/07/16 03:10

柄ではないのですが、これはもう別個にスレッド立てて存分に語るべきかな、と愚考しましたので、僭越ながら立てさせていただきました

既に「にじファン/NOS」が7月20日での閉鎖とその後来年1月上旬より投稿作品の順次削除を行なう予定である事が公布されています

今この時であるからこそ、我々創作作家は「何が必要」で「何をしてはいけないのか」という点をしっかりと認識し、論じるべきは論じ、自分達の居場所を守るべき時期に来ていると感じます

このスレッドがTINAMI運営部樣も含め、皆がよりよき方向に迎えるよう、その為の一助となれれば幸いです

[33]  みっくー  12/08/01 08:15

答えは、ノーでなければおかしいです。
私にも答えられません。私よりもはるかにこれらの問題に詳しいであろう作家さんや有識者さんにも、無理です。
答えられなくて、いいんです。
それが当たり前なんです。
そもそも各種の問題自体が、明確に白黒に分けようとスポットライトを当ててしまえば、矛盾が生じてしまうからです。
それでもそんな矛盾したもの同士を同時に存続させつづける術を、人間という生き物は持っているんです。
どちらかの矛か盾を壊してしまえば、生き残ったどちらかもかならず影響されるでしょう。
それを、多くの人間は望まないと思います。
見過ごす努力が必要、できるだけ多くが存続できることが必要、という私の意見は、そのためなんです。
もちろん二次創作自体に否定的な作家さんだっています。同人活動をよく思わない作家さんも。そしてそれは、「著作権利者として」不自然でなく当然の主張です。
ですが、本当に、彼らのこの意見が最優先になって余さず実行されて、よいのでしょうか?
二次創作を喜んだり好都合と考える側の権利者の権利は、侵害されていませんか?
「訴えるかどうかを自身が持つ『権利』を『根拠』に『判断』する」のが、親告罪という方式です。
その『権利を根拠にした判断』の余地を奪われることは、一種の侵害行為であると解釈できませんか? ご自分が解釈できるかどうかは別として、そう解釈する他人が現れそうだな、その可能性はゼロではないな、とは思いませんか?

[34]  みっくー  12/08/01 08:16

それに、二次創作の世界や原作者たちの世界はおそらくあなたが思っているほどひどいことにはなっていないですし、彼らもまた、それほどの「正義」は望んでいませんよ。
だれかの正義は、だれかにとっての悪意になることが、本当にありますからね。月並みな表現ですが、ただの事実です。
ここで
>作者からの訴えが無い(訴える費用が高くて出来ない)のを良いことに金銭を絡ませた取引をしている。
という点についても触れさせていただきますが、基本的に訴訟というのは敗訴した側に費用を持たせることができます。弁護士などに支払う代金などはかかってしまうでしょうが。
費用や手間、そして案件の膨大さというのは私も何度か言及しています。
ですが、実は、二次創作をストップさせるのにすべての二次創作者を訴えたり追いかけたりする必要はないんです。
方法は簡単です。
ひとつか、いくつかの訴訟を起こして、その人の人生が破滅するような判例を残してやればいいんです。
もちろんケースのサイズというのも重要で、作者の立場さえ強ければどんな賠償でも請求できるというわけではありません。しかし、訴訟というのは一般的な人間大半にとって、怖いものなんです。
だから、ある程度の規模の訴訟を一度から数回程度こなすだけで、自分の作品に関わる二次創作をほぼ完全に停止させることができます。判例を知ったユーザたちが萎縮して手を出さなくなるからです。
となれば、これは相当に現実的な手段ですよね?
だけど、今のところはそうはなっていない。少なくとも、裁判祭なんてことには。
これはなぜでしょうか?
もちろん仕事に忙殺されて裁判に手を出す余裕がないという方もありうるでしょう(その場合は手続きのほとんどを代行にする手もありますが)。費用がもったいないと思う人もいるでしょう。そう簡単に人様の人生を壊すわけにはいかないという倫理観や、自身の作家という看板のイメージに気を遣っていることもあると思います。
ですが、事実としての現状を見てください。
なぜでしょうか。考えてみてください。

[35]  みっくー  12/08/01 08:16

最大公約数、という語を私は出しましたが、これ、今までのオタク業界(にまつわる著作権の世界)でも行なわれてきていたことなんです。
そしてそれは、全体からすると、少なくとも及第点と呼べる程度には上手く行っていたんです。
それが親告罪という形式を中核にしているんです。
今は参入企業の増加や児童ポルノ問題と関連付けたい人たちの出現などによって新たな問題が噴出したり、照らし出さなくてもよかった問題点を露呈させられてしまったりして、新たなバランス取りが必要とされているのは事実です。そのことから伝わる雰囲気に、創作界全体の危機であるように思わされてしまうのも、また自然なことであると思います。
ですが、この「最大公約数的」なやり方を基本的な土台に置いておけば、これからも一番上手くやっていけるはずなんです。
ですが、今のタモ☆りん二郎さんの考え方は、実行されればおそらくその多くの意義を無に帰してしまう。
だから、私は、意義を唱えるのではなく、あなたの視点の矛盾点を指摘させていただきました。
これだけ広い世界、多種の異論に対して、今のあなたは今のあなたのスタンスを維持してなお対応できますか?

[36]  みっくー  12/08/01 08:17

今日、私のこのレスを見てあなたは大変に不愉快な思いをしたと思います。上から目線で偉そうに。ではお前はいったいどれほどの人物なんだ、今すぐ証明してみせろよ、と。
不愉快を与えてしまったことには、心の底よりお詫び申し上げます。実際、この返信を行なうかどうか自体にも、けっこう悩んだりしました。
私も偉そうに色々申しましたが、私が知っていることも限られています。
さらに、私自身の思考や今日行なったレスの中にも、少なくない矛盾がありますし、そのことを自覚した上でレスに踏み切っています。マジレス恥ずかしいです。
私も「絶対の正解者ではなく」むしろ、間違っていることの方が多いのかもしれないということです。
ですがそれでも、今のあなたの視野では、本当に多くの人間に対して損を被らせることになります。その中には、あなた自身も含むと思います。知らなかった問題や抱えていた矛盾によって自分自身の論拠を否定してしまい、恥をかいてしまい、そのたびに不愉快な思いをするからです。
原作者の権利を大事にするべき。
二次創作者は自分の行いについて振り返るべき。
これらの考えは大変に立派で、正しく、汎用性も非常に高いものです。使いようによっては本当に多くの問題を解決できる、すばらしい基本理念だと私は考えます。
翻って、正しいからこそ、多くのものを問答無用で否定してしまう力を持っているとも言えると思います。

だからこそ、冷静で広い視野を持ち、もう一度問題の全体について考えてみていただきたいです。
もしも私を論破してやろうなどと考えたなら、それはぜひ避けてください。
そんな意味のないことに労力を費やすよりも、全体のためになる、実際に全体に作用しうる視野というものを、開発してみてください。それはきっと新たに著作権問題を知った人たちの役に立てるはずだからです。

[37]  みっくー  12/08/01 08:17

そしてこういった「視野」についてのことは、私は、私やタモ☆りん二郎さんだけでなく、このスレを見ている多くの人にも、考えてみてもらいたいと思っています。
広い視野を持つ人間は、多ければ多いほどいいですから。
広い視野を持っていれば、たとえ正義観や理論、意見の切り口が違ったとしても、かならず主張の中に共通点が生じるからです。
それが見えたならば、完全な敵対や、論争の末に残った焼け野原のただ中で絶望的なため息をつくことは避けられるはずです。
その一部のみであっても認め合い、あわよくば互いの意見の調整を行なうこともできるし、認め合える部分だけでの共存も可能になってきます。近似値案として、互いの利益を黙認し合うという手も、これには含まれます。人間は自分に損があれば文句を言い、害がなければ沈黙する生物です。文句が出ないならば、摩擦も回避できます。完全な滅ぼしあいは避けられる。相手を滅ぼせる可能性を捨てる代わりに、自分が滅ぼされる可能性をブロックできる。
それができない世界は、どのような分野であっても、危険で、悲惨です。

たとえば私の個人的な価値観を述べさせてもらうと、私は「ケモノ姦」といった系列のジャンルが嫌いです。ネタとして見るならまだしも、まず理解も好感も持てませんし、金銭の有無にかかわらずなくなってしまってもまったく問題ないのではないか? と思っています。
でもこれは、なくなっても「私が」まったく困らないというだけの話でしかないんですよね。私の勝手な不愉快(怒り)なんです。
ですからせめて、ゾーニングだけでもしっかりできていればええやんと思います。

[38]  みっくー  12/08/01 08:18

今我々が安穏と創作活動や閲覧、そして消費活動や交流を楽しめているのは、様々なものの集合によって、そしてその中の先人たちの「認め合う努力」「黙認し合う努力」によって成り立ってきているんだということを、ぜひ、多くの人に知っていただきたいです。
勢いのなくなったオタク文化を見るのは、寂しい。
そしてそれは、ほんのいくつかのピースが欠けただけであっという間に姿を現してしまうものなのだということ、その可能性についてを、検討してみてもらいたいです。
空前絶後の長文になりましたが、申し訳ございませんでした。閲覧いただいた方、お付き合いいただきありがとうございます。

[39]  みっくー  12/08/01 08:29

> ゆっけ。さん
>私の一番言いたいことは、それをもってユーザー同士で制限しあうのは良くないなあ、と言うことです。だって駄目だよってほんとうの意味で言えるのは著作者だけなのだから。

同意したいです。
我々は互いの投稿を規制したりする権利を有していませんからね。
であるならば、できることはと言えば、お互いが譲歩し合うことまでだと思います。
具体的な禁止事項などは運営さん、二次著作物に対する判断は権利者の方に任せるしかないじゃない!
私も、TINAMIの投稿に関してはこのように思います。

[40]  タモ☆りん二郎  12/08/01 10:07

一晩でこんなにレスが増えるとは思わず少々驚いています。

一応全てに目を通しました。
なるほど。今の二次創作は私が思っている以上に複雑なんですね。

別段私はみっくーさんを論破するために書き込んでいたわけではなく、二次創作と関わっていない立場から見ていて疑問に思ったことを書きました。

この疑問も解決するには膨大な手間とそれぞれの立場から納得されるかどうか様々な問題点を孕んでいるのですね。
私のおつむでは到底解決出来る問題ではないですね。

自分は二次創作自体に疑問を感じて手を引いた身なんでこういうスレッドに顔を出すのも間違いだったかなと感じています。

これからは二次創作の問題が挙がっていても傍観に徹します。

[41]  みっくー  12/08/01 10:30

>タモ☆りん二郎さん
冷静な視点を持っていただいて、ありがとうございます。
ですが、顔を出したのが間違っていたなどということだけは、絶対になにがあってもありえないと思います。
たとえば膨大な問題があるのなら、まずはそれを時間がかかっても知ればいい。
たったそれだけのことです。
私が今までに得てきた知識や発想も、すでに誰かの手(というか、頭?)を渡ってきたものにすぎません。
調べればだれにでも分かること、だれにでも知る機会のあること、にすぎないです。そして、それすらもが全体に比べればほんの一部にすぎません。
それに、たとえばあなたが一次創作しか行なっていなかったとしても、WEB上での二次創作の倫理が問われれば、その後には当然、矛先はネット小説などの一次創作にも向けられることが予想されます。倫理ですから。
そうなった時、一次創作者の人員だけで、その波と戦えるでしょうか。
波が立つ前に水際防衛ができるのだとしたら、たとえば、それは今だと思います。
積極的に意見の交流をすることや、違う考えや視点を吸収することは、今できる最良の行動なのではないかと思います。

あと、こんな長文を読んでいただき、本当にありがとうございます。疲れたと思います。本当に済みませんでした。

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