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二次創作物について

小笠原 樹 12/07/16 03:10

柄ではないのですが、これはもう別個にスレッド立てて存分に語るべきかな、と愚考しましたので、僭越ながら立てさせていただきました

既に「にじファン/NOS」が7月20日での閉鎖とその後来年1月上旬より投稿作品の順次削除を行なう予定である事が公布されています

今この時であるからこそ、我々創作作家は「何が必要」で「何をしてはいけないのか」という点をしっかりと認識し、論じるべきは論じ、自分達の居場所を守るべき時期に来ていると感じます

このスレッドがTINAMI運営部樣も含め、皆がよりよき方向に迎えるよう、その為の一助となれれば幸いです

[13]  タモ☆りん二郎  12/07/29 17:36

二次創作の量に比べて告訴の量が少ない背景に、同人活動の範囲の広さや、人数の多さのために告訴にかかる費用の方が大きくなり、結果的に黙認せざるをえない状況になってしまっているというのがあります。


その背景を知っておかなければ、告訴されていないから原作者は認知しているだろうという誤った認識に陥ってしまいます。


そしてその誤った認識が二次創作者の気を大きくさせ、度を越した行動に繋がるのでしょう。


昨今では二次創作の無断転載が騒がれていますが、作者の許可なしに我が物顔で勝手にキャラを改変し、著作権を主張するという点では二次創作も無断転載もあまり変わりは無いと思います。


なぜ原作者の方が無断で権利を侵害されても勝手な解釈で容認され、二次創作となると途端に権利を主張しだすのか、理解に苦しみます。
自分達の居場所を守るためとありますが、原作あってこその二次創作です。
守るべき対象を間違えているのではないでしょうか。


今二次創作者に必要なことは、あくまで二次創作はグレーゾーンで、いつ規制されるか分らないギリギリのラインであるという認識を持ち続けることではないでしょうか。
また、金銭が絡む同人活動などは超えてはいけないラインに来ていると思います。


[14]  みっくー  12/07/29 22:31

同人誌の販売というのは「頒布交流会」というのが本来の目的であり、意義なはずなんですよねぇ。
同人、の名の通り趣向や志を同じくする人たち同士が創作物を持ち寄って、互いに頒布して、自分の創作をアピールする。
しかし、完全にお金を取らない(無料)とか、利益を得ない値段設定(印刷費分のみ)とかにしていれば活動が続くわけもない。ただでさえ赤字のところに、売れ残ればさらに赤字が追加される。そうすれば交流の輪も尻すぼんでいってしまう……
そんなわけで、後の活動のためという意味合いも含めて、多少なら利益が出るような値段設定でもOKという空気はあったはずなんですよね。
そもそもコミケで「コミケに『お客様』はいない。コミケは参加者全員が作ってゆくものだ」などと言われているように、買う側も、同人誌を購入することで気に入った創作者を支援するというのが始まりの意味のひとつだった。
……そんな基本理念は今も変わっていないはずなんですが、コミケの規模が変わり、人気が出て販売部数の規模も大きくなれば、当然利益の規模もケタが違ってくる。
そういった具体例がどんどん出てくれば、夢や期待を持ってしまうことは自然なことではありますよねぇ。
それが良いことなのか悪いことなのかは、ひとまず置いておくにしても。

そして、普段は商業で原作や連載を持っているような作家さんでも、即売会などでは他作品の同人誌などを発行して活動していたりする。作家さんの中には、明確にアルバイトとしての認識で同人活動している人もいる。

二次創作・同人誌の活動において金銭を使った売り買いが基本的に許容されているのは、きっとこのへんですね。
まあ、中には売り上げに必死すぎて「どうなんだ」と思わされてしまうことっていうのも、ネットなどでの様々なサークル同士の関係を目にしたときには、「あるんだろうなぁ」と思いますねぇ。

[15]  タモ☆りん二郎  12/07/30 01:19

私はコミケ自体そもそもオリジナルの作品を発表する場で、お互いに自分達の作品を交換し合う場であったが、そのうち有償でも良いから譲ってくれと言う人達を発端に今の規模まで広がったと聞きました。


交流の輪を理由にすれば金銭交換も可能になるという認識は理解しかねます。
同人あがりの作家さんの中には他作品の同人活動を行っている人も居るでしょうし、中には最初から二次創作OKを出している作家さんも居るでしょう。


しかしその世界の基準を全ての作品に当てはめても良いものでしょうか。
同人の売り上げが上昇すれば夢や期待をもってしまう作家が出てくるのは自然で、どのような作品でもそれが行われることは仕方が無いというのでしょうか。
黙って人のキャラを使い、それで商売をすることを容認しても良いのでしょうか。


果たしてそれらの活動がきちんと原作者に還元されていると言い切れるでしょうか。


予め原作者に許可をとった上で同人活動をして、そこで発生したマージンの何パーセントかを原作者に還元すると言うならこのような自体を招くことも無かったのではないでしょうか。

[16]  みっくー  12/07/30 03:36

>タモ☆りん二郎さん
まず、上記の認識については、かならずしも私個人のみの価値観からの発言ではないということをご理解いただけると助かります。
すべての作品にひとつの価値観が当てはめられるわけがないし、また、夢のような金額を耳にして欲を膨らませる人が出てくるのは、やはり自然なことだと思います。肯定しているのではなく、不自然ではないという意味です。人間というのはそういう生き物です。

ただ、二次創作については、そうですね。タモ☆りん二郎さんの思考は基本的には私も同意できます。
つまりは他人の知的財産を流用して小銭を稼いでいるわけですからね。赤信号無視だろうが殺人だろうが犯罪は犯罪だ、と言われてしまえばグウの音も出せないのが実情なのは、その通りだと思います。……というのは、すでに散々このスレでも言及されていますからね。

金銭については私は許容範囲があってもいいなとは思います。儲けがはみ出るサークルなんて一握りですし。そういう観点から言うなら、コミケなどで一番確実に儲かっているのは印刷業界です(それでも不況ですが)。二次創作での金銭のやり取りを非難するためには、最大の助長要因である彼らをこそ責めなくてはなりません。印刷費用だけは回収してもよい、と言うのなら話も違ってきますが。しかしそうすると、やはり金銭が発生します。例え印刷代だけとは言ってもお金はお金です。

しかし私も、R-18指定の二次創作作品の隆盛には行きすぎの感があるとか、色々物申したい部分があります。
少なくとも、創作者のモラルや節操が欠けてきているなという感じはしています。

[17]  みっくー  12/07/30 03:39

しかしながら、二次創作の世界は本当に色々な価値観やスタンスを持った人たちによって成り立っています。創作者や著作物の尊厳を尊重するべきだという考え方をする人や、節度あるファンアートなら積極的に推奨されるべきだという人、
また、原作者側でも、同人誌を副業として見ている人、二次創作が嫌いな人、自作品へのファンアートやR-18同人の制作を喜ぶ人まで、本当にたくさんの種類の人がいます。
私は、二次創作の世界というのは、これらの人々の内のできるだけ多くの人がうまくやっていけるようにあるべきだと思うし、今までのあり方もそれを思想のベースに置いてきていたと考えます。これからもそうあって欲しいということですね。
そのためには、多少は「あいまいなまま」な部分というのは、残っていなければならないと考えています。
著作権に対する「完全に正しい」基準を追求した先にあるものは、もう親告罪という方式の撤廃しかありませんから。
今、諸外国も日本の著作権のあり方をそのように変えるためいろいろと動いていますからね。
私には、その形も本当によいものだとは思えません。

原作者への還元というのは、古本業界や図書館の問題にも近いものがありますね。
あちらは新書として原本を仕入れて貸し出してしまったり安値で流通させてしまうので、同人よりもよりダイレクトな問題ではありますが。
マージンというのはいいアイデアだと私も思いますし、上記の問題に関しても実際にそういう意見は作家側から出ています。現状では難しいようですが;

なんにせよ、二次創作の世界というのは金銭の有無に関わらず、ひとつの筋の通った価値観だけでは成り立たないものであるというのが、私の意見ですね。
私もタモ☆りん二郎さんもほか大勢の人たちも、みんなが「少しずつ」不愉快なものや理解できないものを見過ごす努力が必要なのだと、そう思います。

[18]  タモ☆りん二郎  12/07/31 22:06

>節度あるファンアートなら推奨されるべき

確かに私も「節度ある」ファンアートであれば問題ないと思っています。
しかしながら、作者からの訴えが無い(訴える費用が高くて出来ない)のを良いことに金銭を絡ませた取引をしている。

このような状態が果たして「節度ある」状態だと言えるでしょうか。

そこに集まる人の種類は問うていません。
BL好きだろうとR-18好きが居ようと、権利を侵害しない範囲で活動出来るでしょうし、実際SNSやイラスト投稿サイトの発達によって、もはやコミケでなければ多くの人の目に触れないということも無くなりました。
故に交流の輪を理由に金銭で交換する理由も無くなります。


金銭問題をあいまいにした挙句、いつまでもマージンを取り入れるのは現状では難しいと二次創作者が自分で自分の首を絞めることによってこういった結果になったのでしょう。


ディズニーに関してはやたらとその著作権に細かいのに他の作品に対しては訴えが無いから容認されているだろうと軽い気持ちで活動できてしまうのは結局訴えられそうか否かでしょうね。


>不愉快なものや理解できないものを見過ごす努力が必要なのだと、そう思います。


二次創作で商売を継続させられるように見てみぬふりをするのが一番だと。
そう言葉に出ているように見えますね。


ちなみに図書館はきちんと図書館法が定められており、
著作権法31条では「図書館は利用者の求めに応じ、利用者の調査研究を目的として、公表された著作物の一部分を、1人につき1部のみ複製できる」というように複製に関する規定も定められており、住所氏名、複製する本の名前、複製するページを記入しなければ複製出来ませんし、全ページをコピーするということは出来ませんから、借りた人が何回も読むために丸ごとコピーしたり、インターネットに流すことも出来ません。


古本屋は著作権に全く抵触していないのでこれら二つを金銭が絡んだ無許可の二次創作と同列に扱うのもおかしい話です。

[19]  やゆっけ。  12/08/01 05:02

おおっと
書き忘れたつもりはないのだけど念のため補足しますと、私が書き込んだのはTINAMIの考えについてです。
TINAMI上で活動するからにはそれが一番かなと。
あと、それが現実に即した考えだったので最も良いスタンスではないかと思ったわけです。

権利者も馬鹿ではありませんから、規制しても得にならないこと位は知ってます。多くの場合二次創作や模倣から著作物を作り上げてきた人たちが多いのですし。

あと告訴にかかる費用が多くなりすぎて注意できないなんて話はちょっと眉唾ものですよ。
実際は告訴しなくても削除依頼ですむはずのものも多いですが、それだってほとんどされてないでしょう?
せっせと削除依頼を出してるのは転載や転用がよく行われる動画サイトくらいなもので、二次創作についてはそんな動きも殆ど見られませんよね。

私は業界人ではないのではっきりとわかりませんが、人づてに聞いたりTINAMIの中の人の話を見たりする限り、やっぱり許しの意味で黙認されているのではないかなあと思います。
(※ただし御存知の通り二次創作にも厳しいジャンルがありますし、全てにおいてこのとおりというわけではありません)

もちろん、あくまでグレーゾーンだから、後ろめたさは拭い切れないのですけれどもね。

私の一番言いたいことは、それをもってユーザー同士で制限しあうのは良くないなあ、と言うことです。だって駄目だよってほんとうの意味で言えるのは著作者だけなのだから。

[20]  みっくー  12/08/01 08:05

>タモ☆りん二郎さん
おはようございま~す。

えーと、まず最初に、どうもタモ☆りん二郎さんはこの問題に関して感情が先行してしまっているようです。
あなたの抱えている義憤、そして正義は、果たして具体的にはどこのだれを、どのように救うことになるのかを、一度、考えてみて欲しいです。
一度冷静になり、問題の本質を見つめなおしてみてください。

そしてさらにまず、タモ☆りん二郎さんの考え方というのは、基本的には間違っていないと私は考えます(あくまで私にとってですが)。
どの部分が間違っていないのかというと、「二次創作でお金を取る行為は白か黒か。黒である」という部分です。
ですが、それだけです。
今のあなたの考え方は、このままでは大変多くの人間を傷つけることになります。それどころか、あなた自身が他者から指を指されて恥をかく可能性だってあります。
これから私がするレスは、あなたを不愉快にすると思います。それでも指摘しなければならないと思った点を、ご指摘申し上げようと思います。
ものすごく長くなります。
先に、長文連投によるスレ汚しを皆様にお詫び申し上げておきます。

[21]  みっくー  12/08/01 08:06

まず、二次創作に対してどのような思考を持った人間がいるかが関係がないというのは、おかしな話です。では、あなたが上記の例のうち同意していた「節度ある二次創作」とは、どこへいってしまうのでしょう? これらはひとりひとりの思いいれやモラルといったものから生じるべきものではありませんか?

そもそも忘れないでいただきたいのは、お金を取ろうが取るまいが、ほとんどの二次創作は作者(権利者)の許可なく行使されているものです。
権利の侵害をしない範囲での活動というのは、世界で唯一「権利者の完全にして明確な、明文化された同意や要因を得た上での活動」以外にはありえません。
お金を取らず、また一般常識的に節度があると思われる範囲ならば、著作権、また、他者の知的財産を無断使用してよいというのは、おかしな話ではありませんか?
タモ☆りん二郎さんがそのようなつもりで発言したわけでないことは分かりますが、それでも、これでは「そういうこと」になってしまいます。

さらに、返信の中では触れていただけませんでしたが、あなたは同人誌発行を受けつけている印刷会社をどう思いますか?
たとえ同人サークルが本を無料配布したとしても、印刷会社に払われる金額だけは変わりません。であるならば印刷会社は、権利者の知的財産によって、権利者の意図なくお金をもうけていることになります。
ならば、そもそも同人誌などという形態をなくせばよいと考えますか?
そうすれば、一切のお金は発生しないと思いますか?
それは完全な間違いです。

[22]  みっくー  12/08/01 08:08

あなたはたとえばネットの活動の例としてSNSを挙げました。ですが、SNSは個人がやっているものも多いですが、企業が運営しているものもあります。SNSというのは自SNS内で行なわれる活動が活発であればあるほどビジネスの機会も増えるものです。
さらに、SNSに限った話ではなく、あらゆるWEBサイトには「広告」というものが存在します。
WEB広告に発生する報酬の段階は様々ですが、ページを開いて表示されることそれだけで報酬が発生したりもします。
ひとりひとりの閲覧による金額の概算は、非常に小さいでしょう。ですがそれらの総合の価値ともなると、広告掲載元会社にとっては計り知れない価値になります。
TVCMが数千万円~数億円の額で動いたり、大企業がわざわざ自社製品開発とはなんの関係もない野球チームを巨額の投資で抱え込むのは、ご存知の通り、このためですね?
また、電子上のデータは無限に複製が可能です。
すでに、にちゃんねるを始めとした掲示板交流の場でも、二次創作された、極端に言えば「著作権侵害の作品」が無制限にやり取りされている現状があります。
WEBに活動の場を移した二次創作作品がさらにこうしてたくさんの人の手によって無制限に複製され、広がってゆくようになる。これは、著作権法以前の、純粋な著作の「倫理」にもとっているとは言えませんか?
ならばファイルにコピーガードをつければいい。コピーガードによって著作権を付与すれば複製取締りの対象にできる。と考えますか?
その規制活動は、だれが、どのような立場から行なうものですか? 不必要な強権を保持してしまわないでしょうか? さらに、その「著作権」とは、だれのものですか?
個人に扱えるコピーガードはけっこう脆弱ですし、簡単に破られてしまいます。そして、たったひとつでもガードを外した作品が出回れば、あとは無制限に増殖できてしまいます。

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