No.987180

聖ビーストテイマー・ナタ253

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第253話。

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2019-03-14 21:56:40 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:95   閲覧ユーザー数:95

ルークは瞳の奥を紅く輝かせながら、ローラの瞳をじっと見つめます。

 

「ローラは本当に心が綺麗なんだ。僕にはオーラが見えるからわかってる」

 

「私にも今はオーラが見えるけど、この前ルークとデートしてた綺麗な女の人はオーラが綺麗だったよ?」

 

「そうだね。あの人は他の人に比べるとオーラが綺麗だ。でも少し淀みがある」

 

「私にも淀みがあるんじゃない?自分の心は自分が一番よく知ってるよ…」

 

「ローラには全く淀みがないんだ。自分を守る為に誰かを傷付けたり、自分の利益の為に利用したり出来ない」

 

「少なくとも私よりあの女の人の方が良い人に思えたの。だからルークが浮気するほど好きなら別れてあげても良いかな?って思った」

 

「結婚して一年で離婚なんて…。ローラにとって僕はそんなにどうでも良い存在なの?」

 

「ううん、私にとってどうでも良い存在は私なの。ルークはもっと良い相手と結婚するべきだと思ってた」

 

「もっと良い相手って誰だよ?僕はローラと離婚したら一生誰とも付き合わないよ」

 

「ルークがそう言うから、じゃあ私がルークと結婚したら、ルークは幸せなのかな?って思ったから結婚したんだよ」

 

「ローラは自分の幸せは考えてないの?僕と一緒にいて幸せだと感じてなかったのか…」

 

「私は幸せだよ。でもこの前見た女の人や他のルークの事が好きな女の人に悪いなぁって思うよ」

 

「なんで他人の幸せばかり願うんだよ?自分の幸せを考えてよ!僕が惨めな気分になるだけじゃないか…」

 

「ルークのオーラ、今すごく淀んでる…」

 

「僕は心が穢れてるからさ。その癖、他人の心の穢れが許せないんだ。自己中心的な考え方なんだろうな」

 

「でも私には自分よりルークの方が良い人に見えるの。この前見た女の人もきっと良い人だから」

 

「良い人だからなんなんだ!僕はあんな女に興味はないんだ…」

 

「ルークがどうして私なんかを好きになったのかがわかんない。他に良い人はいくらでもいるのに…」

 

…つづく


 
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