No.983128

闇ビーストテイマー・ナタ44

リュートさん

どうしても書きたくて書いた裏の続き、第44話。

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2019-02-08 09:02:20 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:89   閲覧ユーザー数:89

ミッシェルも不正行為を横で見ていましたが、見て見ぬフリをしています。

 

「ありがとうございました!このお礼は必ずします…」

 

「お礼だなんて…。お顔を見られただけで幸せです。また来てくださいね」

 

「先輩、本当に変わっちゃいましたねー」

 

「ゲオルグ様のお役に立てて嬉しいわ!」

 

ルークとサルバドールは高級住宅街にやって来ました。

 

「僕が一人で忍び込むよ?ここで待っててくれないか」

 

「僕が一緒にいると足手まといになるって言うのか?」

 

「いや、二人だと見つかる危険性が増すし、騎士団が来ないか見張ってて欲しいんだよ」

 

「そっか、まあ実際に僕は足手まといになりそうだから、ここで待ってるよ?」

 

ルークは猫のように音も立てずに塀を乗り越えて地面に着地しました。

 

「ふむ、庭は魔法の結界だらけだな。踏んだらすぐバレるって仕組みか…」

 

結界を全て飛び越えて庭を渡りきると、勝手口の方に回り込んで、メイドの口を後ろから塞ぎました。

 

「騒がないでください。この邸の主人はどこにいますか?大人しく教えてくれたら殺したりしません」

 

震えながらメイドはコクリと頷きました。恐る恐る振り向いたメイドにルークはニッコリ微笑みかけます。

 

「あ、あなたは一体、誰なの?」

 

「僕の顔を知らないんですか?有名人だと思ってたのに、意外と知られてないんだなぁ」

 

「有名人だったの?私は奉公でここに雇われてから、ずっとこの邸を出た事がなくて…」

 

「なるほど、それじゃアイドルの顔なんて知るわけがないか…」

 

「アイドルだったんですか?とてもカッコ良くてビックリしました!」

 

メイドはもう震えていませんでした。邸の中を案内されて邸の主人の部屋まで連れて来られます。

 

「こちらがご主人様の書斎です。多分この時間ならここにおられると思います」

 

「ありがとうございました。後は勝手にやりますので、仕事に戻ってください」

 

「はい、お気をつけて…。ご主人様は第一級魔術師なので、怒らせては危険です…」

 

…つづく


 
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