No.979711

九番目の熾天使・外伝 蒼の章 蒼崎篇・予告

Blazさん

年末にディア篇の予告を出したけど、こっちはちょっと真面目かつ厨二的。
つまりいつも通りって感じです。……ただ、違うところがあるにはあるんですがね。

イメージソング「Bright Burning Shout」 
「Fate/Extra Last Encore」より

2019-01-07 09:00:50 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1100   閲覧ユーザー数:1059

 

 

 

 ―――それは、俺こと蒼崎夜深が持つ、消してはならない過去の一つ。

 

 

 

 

 

 全ての始まりは始まりの男(クライシス)からの一言だった。

 

 

 

 「蒼崎。とある世界で姿を消していたレリウス=クローバーの姿を確認した。ココノエの依頼で、君を派遣したいと思っているが……引き受けてくれるかね?」

 

 「……まぁ。団長の指示なら従うけど……なんで俺なんだ? なんか理由が?」

 

 「ああ。今、この楽園にいる人間でその世界を知る人間は君だけだ。故に君を選んだ。

 その世界にある力……『シンフォギア』。覚えがあるだろ?」

 

 

 

 蘇る過去。忘れられない任務。

 湧き出て来る罪悪感と後悔。

 無という透明感のある感情からあふれ出てくる毒素の闇は蒼崎の心を再び(・・)覆っていく。

 

 

 

 「無論。相手が相手だからな。君だけで対処しきれない場合を考えてこちらも救援を用意している。もし君の判断で任務継続が難しいのであれば、こちらに伝えてくれ」

 

 「……ああ。ありがとう団長。だけど……多分、俺は……求めないと思う」

 

 「……その理由は?」

 

 

 

 

 

 「―――俺がやるべきこと(贖罪)。それだけだ」

 

 

 

 

 

 これは「蒼崎夜深」が過去の闇に向き合う物語

 今。過去の歯車が動き出す

 

 

 

 

 

 《贖罪》

 

 「蒼崎の過去?」

 

 「ええ。Blazさん。貴方が入団する前に、蒼崎さんが行ったある任務……それがこの世界で行われたのですよ」

 

 「……竜神丸。それ、もう少し調べてくれねぇか?」

 

 「やれやれ。貴方も随分と人を使うようになった。私は貴方に顎で使われるような人間ではないのですけどね。まぁ、私も興味はあるのですが」

 

 

 「あの事件をやらせたというのに、貴方は蒼崎を行かせた。何故です?」

 

 「何故と言われれば適任であったと答えるしかないな。それとも、君が行って解決できるかね。二百式」

 

 「……少なくとも、あの世界について後悔している蒼崎よりは」

 

 

 

 《過去》

 

 「俺と蒼崎は数年前、この世界に訪れたことがある。それは今のメンバーになる前の……それこそ後期メンバーが揃うって時のことだ」

 

 「デルタさんもその任務に参加していたんですか?」

 

 「ああ。だから、俺や朱雀、お前を団長が選んだんだと俺は思っている」

 

 

 「今の組織になる前の旅団。それは貴方もよく知っている、血も涙もないテロリスト集団時代のものですよ」

 

 「俺はそれでも……殺すべき人間とそうでない人間の区別はついていた」

 

 「貴方がどう思うと勝手ですが……少なくとも、被害者である彼女たちはそうは思ってないと思いますよ、デルタさん」

 

 「……お前の目には何が()えている。竜神丸」

 

 「……さて。少なくとも、貴方が予想する未来とほぼ同じ……とだけ」

 

 

 

 《運命》

 

 「どの道、蒼崎夜深はこの世界に戻らなければならなかった。それが今であったという話だ」

 

 「それはテメェも同じだろうが、イカレ頭の科学者さんよ」

 

 「ああ。だが、同時にお前の《運命》でもあった。そうだろう。蒼の男」

 

 「チッ……御託はここまでだ。とっととテメェをぶっ倒して蒼崎探すだけだ、レリウスッ!!」

 

 

 

 

 

 《復讐》

 

 「……となると。蒼崎のヤツ、あの事について……」

 

 「あの事件……? もしかしてデルタさんたちが参加したあの任務?」

 

 「忘れもしない……なんせ、この世界は異常だからな」

 

 

 「今さら、貴方に言う言葉なんてないわ……何もね」

 

 「そうさ。それが正しい。俺にかける言葉なんてのは……もう無いんだ」

 

 「ええ。でもね。振りかざすべき剣はあるの。貴方のその胸に突き刺すだけの、この血塗られた剣がね。だから……」

 

 「ああ。だから」

 

 

 

 

 

 

 

 「―――殺すわ。貴方を。蒼崎」

 

 「―――いいだろう。来い。マリア」

 

 

 

 

 

 

 

 

 今。再演のベルが鳴る。

 

 

 そして。物語は始まる。

 

 

 

 「んじゃまぁ。俺らもおっぱじめるかね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 集まりしは「この世界の歌」に誘われた者たち

 

 

 No.3 デルタ

 

 「あまり女の子とは相手したくないんだがな。手加減できないから」

 

 「はっ、病人もどきがいうセリフかよ!」

 

 「少なくとも、病人を労わる気はない……よな。俺もその気はない」

 

 

 

 No.20 Blaz

 

 「ったく……人を犯罪者扱いしやがって。これだから最近のガキは生意気なんだよ」

 

 「それはアンタがそんな顔してるからデス!」

 

 「切ちゃん、あんなロリコンに言うセリフはないよ」

 

 「テメェら……いっぺんどつかねぇと分からねぇようだな!」

 

 

 

 No.23 朱雀

 

 「ええっと……つまり戦えない?」

 

 「い、いやだって私、生身の人間相手にっていうか……そもそも戦えませんよ、こんな理由で!?」

 

 「……それは僕も同じです。けどね。蒼崎さんの為ですし、ここは……悪いですがやられちゃってください。もちろん、峰打ちですがね……!」

 

 

 

 No.8 蒼崎夜深

 

 「これは深夜のことじゃない。俺が……俺自身がすべきことなんだ」

 

 「だから、それでもやるってか?」

 

 「もう決めたんだよ。罪と向き合うってな。だから……力を貸してくれ、レイナ」

 

 「……あいよ。しゃーねぇ。地獄の果て、閻魔さんのところまで付き合ってやらぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 九番目の熾天使・外伝 蒼の章 蒼崎夜深篇 

 

「Encore STORY」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――なるほど。お前が……「蒼に繋がる因子」を持つ者か」

 

「そう。あの人、レリウス博士の狙いは恐らく……蒼という力に導かれる因子……」

 

 

「自分が選ばれる、選ばれたと思い込んでいる者ほど、この世で愚かで滑稽なものね」

 

「じゃあ、あいつは……選ばれなかったってことか?」

 

「そう。全ては……蒼が選ぶものよ。あの時も、そして今も」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連載……する予定ではある。実は。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択