No.968532

東方天変陽 第五話・東方海O震 ~ Sea an orgasm. 雨樋スカーレット(総括版)

幻想郷の東方。
そこにある草原郷が龍神様によって水没させられてしまった。
その水没した辺りを水源郷と賢者は定めた。
その水没して出来た海のような湖を界面湖と言う。
その界面湖と水源郷を巡る話。

2018-09-27 12:12:04 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:346   閲覧ユーザー数:346

一面

 

 

孤島の屋敷にて。

 

猛暑が続いていたため、屋敷の主の雨樋・スカーレットは屋敷にこもっていた。

 

ありか子「雨樋・スカーレットを捕まえろーーー!」

 

とありか子の声が島中に響く。

 

雨樋「私を探している?」

 

三人の炎天使の部下の妖精達を暗殺しろ。ボムは目立つので撃つとペナルティがある。(敵が増える。等)

 

雨樋は孤島に集まってきた妖精達を暗殺して(一回休み)いったところ、三人の炎天使だけが残った。

 

雨「私はここにいるわ。」

 

あ「雨樋・スカーレット、仲間になれーーーー!!」

 

雨「悪いけれど、どちら側にもつく気は無いの。それとあなた達の妖精部隊は全滅したのに、そんな態度でいいの?」

 

あ「えーーー!?全滅!?全滅、なんでーーー!!」

 

雨「うるさいわよ。いつまで叫んでいるの?」

 

あ「シャウトモード切り忘れてた・・・。」

 

顔を赤らめながらも切り替えるありか子。

 

あ「ともかく、雨樋を捕まえるのが私達の使命だよ。覚悟!」

 

第一のスペルカードが発動する。

 

 

途中、炎天使の仲間、との華が来て、ありか子と交代する。

との華「任せて!」

あ「あ、あとは頼んだよ。」

 

途中、炎天使の仲間、U Miが来て、との華と交代する。

と「もうだめだぁ。」

U Mi「まだよ。まだ私がいる。」

 

 

最期のスペルカードを雨樋が避けきる。

 

あ「また、負けたーーー。」

 

と「これで三連敗ーーー。」

 

U「もういやよーーー。」

 

雨「あなた達、どこから派遣されてきた天使よ。」

 

あ「空寝様だよ。悪魔になら天使は勝てると思ったのにーーー。」

 

雨「悪魔も随分と舐められたものね。ここは、スカーレットの名を天下に轟かせる必要がありそうね。」

 

雨樋の中で水源郷巡りをする事に決めた。

 

雨樋は知っている、この水源郷の上空に偽物の大天(おおぞら)が建設され始めている事に。

 

 

何せ偽物なので太陽光も偽物、つまり水源郷の中では日にあたっても雨樋の肌にダメージは無いのだ。

そういうわけだから、昼間飛び回る事も可能。というわけだ。

二面

 

 

隠岐奈の家

 

そこに雨樋は来た。

その大きな扉を雨樋は力ずくで開く。

 

雨樋「さあ、行くわよ。」

 

そう言って、雨樋は隠岐奈の家へ入る。

中は所狭しと建物が立ち並んでいた。

途中、忍者の集団と出会い、交戦するも簡単にその集団を撃破する。

 

雨「空からの攻撃じゃあ、まるで虐殺ね。」

 

雨「ここの主人はどこにいるのかしら??」

 

隠岐奈「ここだよ。」

 

雨「ここってどこよ。」

 

隠 「一番目立つ建物の真上だよ。私が見えるか?」

 

雨「ああ、やっと見つけたわ。自己紹介をお願い。」

 

隠 「私は摩多羅隠岐奈。これでも、幻想郷の賢者の一人をしている。」

 

雨「幻想郷の賢者。すると、この幻想郷を創った龍神様ともお知り合いなのね。」

 

隠 「知り合いかどうかはともかく、見知ってはいるな。」

 

雨「聞きたい事があるんだけれど、聞いても良い?」

 

隠 「その前に弾幕勝負といこうじゃないか。私に勝てば、話してあげよう。」

 

雨「戦争ごっこね。いいわ。相手になるわよ。」

 

第一のスペルカードが発動する。

 

 

最期のスペルカードを雨樋が避けきる。

 

隠 「負けた。・・・ところで聞きたい事ってなんだ?」

 

雨「私は龍神様の情報を集めているんだけれど、姿形は静玉に聞いたし、どんな業(わざ)をお持ちなのかしら???」

 

隠 「お前の知っている龍神様と私の知っている龍神様が同じとは限らない。なぜなら龍神様と言っても色々とおわすからだ。」

 

雨「なんか面倒そうだし、好奇心も失せたわ。他の人に聞く事にするわよ。」

三面

 

 

雨樋は恐らく、このゲーム式の小説のラスボスをしているだろう静玉に教えてもらった道順で進む。

静玉にもらった地図も見ながらも時々、湖面に映った暑い暑い太陽をにらみつける。

 

兵器を持った妖精(♀)と一緒にアラサラウス(♀)もわき始める。

その大軍を相手に雨樋はボムを放つ。

大軍を殲滅し、満足げな笑顔を浮かべる雨樋。

 

 

フェイクオブフランドール「随分、満足げね。」

 

金髪の少女がその雨樋に話しかける。

雨樋は?マークを浮かべてこう独り言する。

 

雨樋「私の姪の妹様ではない?」

 

フ「私はフランドール、というよりはフランドールの偽物よ。あなたの姪の妹様の偽物よ。」

 

その独り言を目ざとく拾う少女”フランドール”。

 

雨「偽物というよりはそっくりさんでもいいかもね。その偽物さんが私に何があるのかしら?」

 

フ「別に用はないの。ただ一緒に遊んでもらえたらと思って。」

 

雨「やっぱり、妹様の偽物ね。」

 

フ「で、どう? 私と遊ぶ??」

 

雨「もちろんスペルカードルールで遊びましょう。」

 

第一のスペルカードが発動する。

 

 

最期のスペルカードを雨樋が避けきる。

 

「どうだったかしら? 楽しかった??」

 

「まあまあね。それなりに。」

 

「私達、友達みたいね。」

 

「えっ? 戦争ごっこしているのに???」

 

「戦争ごっこ? もしかして、一対一の将棋みたいな戦争ごっこのつもりだった????」

 

「もちろん。全力で兵器も使っていたし。」

 

「殺す気だったのね。道理で画面が騒がしいと思った。」

 

「(それにしても、空寝はどこかしら?????)」

四面

 

 

界面湖の淵へと雨樋は来た。

淵は黒くて深淵と呼ぶのがふさわしい様相だった。

 

その淵でも妖精(♀)とアラサラウス(♀)は変わらず現れた。

地道にショットで雨樋はそれらを掃討する。

 

それらが全滅した頃、雨樋は派手な服装の女性を見つけた。

 

「あなたは誰なのかしら?」

 

「私は変陽。この水源郷の住民よ。ちなみに妖怪。」

 

「奇遇ね。私も妖怪だけれど、(自覚)あなたとは違って高度な妖怪なの。

なぜか分かる?」

 

雨樋は嫌味のない軽快な口ぶりで話す。

変陽も不快感を感じる事はなく、返事を返す。

 

「あなたが高度な妖怪でも、タメはいいよね。なら、ここに何をしに来たの。」

 

どうやら、変陽は対面として警戒しているようだ。

 

「私は友人の静玉に会いに来たついでに、空寝に用があるの。そうだ。空寝を知らないかしら?」

 

「空寝は私の友人だよ? 空寝には手を出させないよ。空寝のプライドはずたずただからね。」

 

「じゃあ、戦争ごっこと行こうかしら。」

 

第一のスペルカードが発動する。

 

最期のスペルカードを雨樋が避けきる。

 

「大丈夫? 戦争って言っても頭が弾けたりしないものね。」

 

「ごっこ遊びだからね。それより、静玉と友人なら教える事もないよね。」

 

「ええ、行っていいわよ。」

 

「じゃ、またね。」

五面

 

 

雨樋が下を見ると湖の深部であろう水の暗さが見て取れた。

変わらず、妖精(♀)とアラサラウス(♀)の猛攻が続いてはいるが、それを軽く避け、それらを掃討する雨樋の姿があった。

 

その風景はショットの派手さと湖の波紋の地味さが溶け合った様子で、ミスマッチな風景だった。

こげ茶色の地味なコートを羽織った女性を雨樋は見つけた。

 

雨樋「あなた、格好いいわね。」

 

空寝「いや、そうでもない。龍神様の創った戦場だから地味な服装をしているだけだ。」

 

雨「あなたの名前は何ていうの?」

 

空「空寝だ。よろしく頼む。」

 

雨「何か違和感があるわ。礼儀正しすぎるのよ。」

 

空「何日か前にここを突破されたんだ。巫女に。その巫女の真似をしているだけだ。」

 

雨「それはきっと霊夢ね。この水源郷の名称を広めた巫女。」

 

空「そんな名前だったな。ところで弾幕戦争をしないか?」

 

雨「あなた、まさか悔しくて私にぶつけようとしている? まあいいけれど。」

 

空「私が悔しいか? そうなのかもな。巫女と魔女のふざけた二人に突破されているのだからな。」

 

雨「じゃあ、弾幕勝負ね。」

 

第一のスペルカードが発動する。

 

 

最期のスペルカードを雨樋が避けきる。

 

雨「あはは、ついに3人目に抜かれちゃったわね!」

 

空「なぜだ。なぜ突破される。難しく造ったはずなのに。」

 

雨「ごめんね。格好いい人を見るとついついいじめたくなっちゃうのよね。」

 

空「ああ、そうだ。聞きたい事はないか? 質問を受け付けるぞ。」

 

雨「ごめんね。静玉に色々と聞いているから、透けるのよね、あなたの人物像も背景も経歴も。」

 

空「そうか、私って薄っぺらかったのか。」

 

雨「じゃあね。空寝、私の格好いい人。」

六面

 

 

湖の中心。

黒く、光りを反射しない。

そんな環境では、子供もろくに育たないだろう。

 

アラサラウス(♀)を倒しながら、雨樋はそんな事を考えていた。

 

その内に異常な色合いの服装の少女を雨樋は見つけた。

 

雨樋「静玉。私は雨樋よ。」

 

静玉「言われなくとも分かるわ。ようこそ界面湖の中心部へ。」

 

雨「この偽物の大天(おおぞら)の地図は大いに役に立ったわよ。」

 

静「それは良かった。途中で灰になられたらそのまま水葬になっちゃうわ。」

 

雨「ところで、妖怪が二人、挑みかかってきたんだけれど、どういう事???」

 

静「さあ、たまたま、イライラしていたんじゃない?」

 

雨「適当な言い訳を言うのね。私の推理では静玉がけしかけたんじゃないかと思っているんだけれど。」

 

静「口だけは達者なんだから・・・。」

 

雨「・・・・じゃあ、弾幕勝負といこうじゃないの。口だけではない事を見せてあげるわ。」

 

第一のスペルカードが発動する。

 

 

最期のスペルカードを雨樋が避けきる。

 

雨「私、ちょっとイライラしていたみたい。ごめんね、静玉。」

 

静「いや、私がけしかけたのは本当だから、私が悪かったのよ。」

 

雨「それは本当? それはなぜ??」

 

静「最近、あなたが調子に乗りすぎていたと思っていたのよ。だから、「妖怪を掌握する程度の能力」の私が出張ろうと思ったら、変陽と空寝、”フランドール”をも利用していたわ。私ってば、性悪ね。」

 

雨「邪悪すぎて言う事ないわ。ごめんね。アドバイスも何も出来ないわ。」

 

静「私はともかく、偽物の大天を完成させて、ましも様・・・龍神様に報いなければいけないから。」

 

雨「それとこれとは別よね。」

 

静「わーん。反省しているのにー。」

 

雨「謝ってね。」

 

静「ごめん。今回、調子に乗りすぎたわ。」

Extra面

 

 

湖の中にいる。

雨樋は息が詰まるような錯覚を受けていた。

 

その錯覚は湖の水から来ていたが、不思議に気泡が雨樋を包んで、窒息しなかった。

そのガラスのように研ぎ澄まされた気泡は弾幕一つで壊れてしまうだろう。まさに泡沫のようなという表現が似合うものだった。

 

他の気泡にはアラサラウス(♀)と妖精(♀)が一匹ずつ入っており、雨樋は気泡を割って楽しむのだった。

 

雨樋の気泡は徐々に湖の下へ下へと向かっており、それに逆らう気にもなれなかった。

遊びでアラサラウスと妖精達を倒し続けた後、雨樋は湖底へと着いた。

 

そこで雨樋は茶髪の少女を見た。

 

雨樋「あなたに興味があるわ。お名前は?」

 

クレイジオ「圷(わたし)の名前はクレイジオ 一二山(ひふさん)。龍神様からの使者よ。」

 

雨「使徒・・・? 聖書のような内容ね。”ゆえ、モーセは言えり。”」

 

ク「内容・・・・? あなたは変な視点でものを見ているのね。」

 

雨「それより、弾幕勝負をしない? 勝ったら、龍神様について洗いざらい喋る事。」

 

ク「構わないけど、圷は強いわよ。それでも戦う?」

 

雨「私は強い方がいいわ。」

 

ク「分かった。龍神様に誓って約束するわ。・・・・龍神様について喋る事ね。」

 

雨「さっそく始めるわよ。」

 

第一のスペルカードが発動する。

 

 

最期のスペルカードを雨樋は避けきる。

 

雨「あなた強いわね。でも、最終ボスとしてはちょっと物足りないわね。」

 

ク「褒め言葉として受け取っておくわ。・・・・確かにこれで終わりではないわね。」

 

雨「もしかして、龍神様が御自ら出張るのかしら。」

 

ク「いや、それはないと思う。」

 

雨「なぜ、そう思うの?」

 

ク「なんとなく。」

 

雨「なら、黙っていてね。」

 

ク「・・・・もう、帰りなさい。」

その後、雨樋は水源郷の住民の様子が気になって海面湖に来る。

顔見せついでに調子に乗って湖の上を飛んでいると、突然、湖が暗転する。まるで夜になったような錯覚を雨樋は受ける。

暗転してからアラサラウス(♀)が連続で襲い来る。

その異常な数はスペルカードを使わなければ全滅出来ないほどだった。

 

その後、ようやくその異常な数を倒し切ると、湖面から少女が顔を出す。

湖から上がった少女は全身ずぶ濡れかとも、雨樋は期待したのだが、全く濡れていない。

そして、その少女が襲い来る。

 

しばらく弾幕戦を繰り広げていると、少女の方から話しかけて来る。

 

リューハンスカイ「ラスティングステージへようこそ。私はリューハンスカイ。所謂クトゥルフ神話大系の第五の神。まぁ、クトゥルフはこの世界にはいないみたいだけれどねぇ。」

 

雨樋スカーレット「クトゥルフ神話を知っているの!?一緒に喋らない?」

 

リ「だが、断る。私の好きな事は好きな奴の誘いを断ってやることだぁ。」

 

雨「愛の告白!!??(ジョジョネタ???) この場で返事しろと言うの!?」

 

リ「好きには好きだけれど、強い奴同士の好きの事だからぁ。」

 

雨「刃牙ネタ???」

 

リ「はいはい。私は世界と幻想郷を侵略する者だぁ。この世の全てを支配下に置き、全てを破壊する者だよぉ。」

 

リ「ついでにうるさいからあなたも支配下に置いてやる。」

 

雨「え?」

 

 

第一のスペルカードが発動する。

 

 

最期のスペルカードを雨樋が避けきる。

 

 

リ「あぁ、負けてしまった~。」

 

雨「満足した?」

 

リ「大満足よ。ついでに疑問に答えていくよぉ。」

 

雨「まず一点、あなたは幻想郷の関係者?」

 

リ「私と幻想郷とは無縁だよぉ。」

 

雨「じゃ、無関係って事ね?」

 

リ「無関係者。それで合っているぅ。」

 

雨「ぶっちゃけると、私の推理だとあなたは『東方天空璋』の答えにあたるもの。それで合っている?」

 

リ「あなたは外の世界に行ける悪魔なの~?」

 

雨「正解。説明すると、東方Projectの作品をやっている東方キャラクターは私雨樋スカーレットだけ。ぽっと出の私が自機に選ばれたのはそれが理由ね。

幻想郷との境界の結界を超えられるのは原則悪魔だけ。そして、その中でも超えられる悪魔と超えられない悪魔がいると。

私は当然超えられる悪魔ね。」

 

リ「何を言っているのかなぁ(汗)相手に通じるように話さないとぉ・・・。」

 

雨「私からはこれで終わりよ。」

 

リ「まず、『東方天空璋』って何なんだぁ?」

 

雨「多分、言っても分からない(汗)」

 

リ「まず、あなたは超えちゃいけない一線を超えてしまった気がするの~。」

 

リ「これは戦争とか何とか言ってないで、あなたの暴走を止めた方がいい気がするぅ。」

 

雨「ところで、戦争っていつどこで起こすの?」

 

リ「そのうち、空寝が水源郷の上で起こすよぉ。」

 

雨「情報提供、感謝するわ。」


 
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