No.96383

真剣で私に恋しなさい! ラストルートアフターIFストーリー前編『あの女がやってきた!?』

MiTiさん

マジコイブームの兆しを感じ取り、自分も!!
と思って執筆いたしました。
ネタバレ含みますので、読むならば全クリしてからをお勧めします。

2009-09-20 15:55:46 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:38360   閲覧ユーザー数:33966

この話はラストイベントのアフターって設定です。

 

時期は新学期。都合により風間、クリスはまだ学園にいます。

 

恐らく、原作をラストイベントまでプレイしてない方には分らない箇所もあるかもです。

 

その辺を踏まえて…読みたい方は『次>>』ボタンを押してください。

 

ちなみに…続きません…この話限りです。

 

 

あの女がやってきた!?

 

確かに、年齢は同年代であるため問題はない。

 

武術に関しては、暴走状態でなら学園最強と謳われていたあの人(既に卒業)を押すことも出来るほど。

 

勉強に関しては…まぁ、進学できたことが不思議に思える頭脳の持ち主が何人かいるのでいいのかな?

 

その彼女が…なんだかんだでメンバーが変わることなく2-Fから3-Fになった教室、

 

その黒板の前、教壇の斜め後ろ、変わらず担任となった小島梅子(29)の真横に立っている!

 

 

数分前…

 

「静粛に!」

 

始業式で未発表だった各クラスの担任の話題でにぎわっている教室の中に、声と共に鞭の音が響き渡る。

春休み中、ほとんどの者が聞くことがなかった、お馴染みの声と音に、一瞬で私語が消えピシッとする。

ちなみに…風間ファミリーのメンバーは軍師大和がこの事を予測しておりいち早く注意していた…

 

「今年も皆の担任となった小島梅子だ。よろしく!」

「よろしくお願いします!」

 

変わらずハキハキきびきびと話す担任に生徒達もはっきりと返事する。

 

「うむ!いい返事だ。今年は皆受験生、昨年のように遊び呆けてばかりいないでちゃんと勉強するように!」

 

その後も、各種連絡事項や注意事項が告げられていく。

 

そして最後に…

 

「さて最後に、今年から新たにこのクラスとなる転入生を紹介しよう」

 

それを聞いて皆騒ぎ出す。

 

「静粛に!まぁ、受験生である3年から転入など余り考えられないことで皆騒ぎたいのは分るがな…

 今回は少々込み入った事情があってな」

 

「はい!先生」

 

「質問を許可する、甘粕」

 

「その込み入った事情というのは…」

 

「ああ、本人は特に気にしていないから言うが…

 彼女は現在家庭の事情によりあるところに保護されている身でな。

 家庭の事情というのも…実は両親不在でな…」

 

「そ、そうなんですか…」

 

「あぁ、だからといってその辺の事情をついたり同情などはしないように。

 特に同情は、気にしていないことを気にさせてしまうからな。注意するように」

 

「はい」(全

 

「他は…まぁ本人に聞くほうがいいだろう。では、入ってきなさい」

 

ガラガラガラという音を立ててドアが開かれる。そこに立っていたのは…

 

 

ガラガラガラ |*°ω°)ノ イヨゥ!

 

「………( ゚д゚)」(全員

 

入ってきた人物を見て皆唖然としてしまった…

それも仕方ないといえよう…

 

入ってきたのは長い黒髪と抜群のプロポーションを誇り、

昨年まで学園最強と謳われた川神百代、その人であった。

 

「ヤーマトー、遊びに来たぞー」

 

入ってくるや否や、百代は舎弟、大和に抱きついてくる。ついでに耳をハミハミ…

 

「…って、姉さん。卒業したのになんでまた学校に?」

 

「なぁんだよー、弟想いの姉が様子を見に来ちゃダメだって言うのか~?」

 

「いや、別にOGとして学校に遊びに来るとかは珍しくないんだけど…

 なして川神学園女子用の制服を着て転入生として?」

 

じゃれ付きながらも、クラス全員の疑問をぶつけることに…

だが、その回答は本人ではなく別の人物が。

 

「こら川神!おまえは転校生の付き添いできたのだろうが…」

 

「え~、せっかく母校に来たんだから少しくらい遊んだって…」

 

「ぇえい!黙ってさっさと退場せんか!」

 

言いながら鞭を振るってくる、が…

 

「必殺!舎弟バリアー☆」

 

「理不じ、グハァ!?」

 

大和が身を挺して、いや、身代わりにされてしまった…

 

「ぁあ!?す、スマン直江!…川神、貴様なら手で受け止めることも出来ただろう」

 

「いやぁ。こうやって傷ついた所を姉である私が介抱しようと…」

 

「それなら私が!傷つけられた所をなめ取るように看病して…ポッ///」

 

いつの間にか京までもが絡み出してくる。

そんな、ある意味いつも通りの光景を見せられるが、

その時間は被害者である大和によって納められる。

 

「あ~…梅先生。それほどダメージは負ってないんで、とりあえず転校生紹介してもらえますか?」

 

「そ、そうか…まぁお前が言うなら大丈夫なんだな。

 では改めて、転校生を紹介しよう。入ってきなさい」

 

再びガラガラと音を立てて一人の人物が入ってくる。その人物とは…

 

 

教室に入ってきたものを見たクラスメイトの反応は大きく分けて4つ。

 

まず、男子生徒のほとんどは興奮していた。

 

女子生徒のほとんどは嫉妬や羨望などなど。

 

一部の男女は新しい仲間とのこれからに期待して。

 

そして…風間ファミリーは…驚愕の余り呆然としていた。

 

 

入ってきたのは一人の女性。

 

身長は高く、男子生徒と比べても同じか男子のほうが低いくらいがほとんどだ。

 

髪は腰まで届くくらいの青い長髪ストレート。

 

プロポーションは、学園最強と謳われていたあの川神百代と同等。

 

特徴的な眠そうな表情。

 

そんな彼女…板垣辰子が立っている。

 

「板垣辰子で~す。どぞよろしく」

 

 

板垣…その苗字を聞いた途端、教室内はシーン…となった。

 

昨年の夏に起こった、川神市全域を戦場と化した『ユートピア事件』。

 

本来であれば市から県、県から国へと規模を拡大してもおかしくなかったが、

 

風間ファミリーを筆頭に自分達を、自分達の大切なものを守ろうとする者達が一丸となって止めることができた。

 

そして、ファミリーの他にも、この川神学園には自分達の大切なものを守ろうと立ち上がったものがたくさんいた。

 

立ち上がり、立ち向かった者達は、程度の差はあれど事件についていろいろ知っていた。

 

首謀者、象徴の対象であった通称『マロード』、正体葵冬馬。

 

常に一緒にいて、それは事件の首謀者であっても変わらなかった井上準、榊原小雪。

 

冬真の考えに賛同し協力者兼武術指導役となった釈迦堂元川神院師範代。

 

そして、その武術を教えられた…板垣三姉妹。

 

圧倒的なカリスマ性と武の強さで暴徒達を率いていた者達。

 

その一人が今目の前に、自分達がいる教室の中にいるとなれば…

 

皆が不安に思う中担任、梅子から説明兼注意が言い渡される。

 

「あ~、板垣という名前で心当たりがあるものもいるだろうが、

 今彼女達は別に悪事を働くつもりは微塵もないと言い切れるので安心するといい」

 

「あの~、どうしてそこまで言い切れるんですか?」

 

「ああ、彼女含め板垣姉妹は今では川神院に保護されているのでな。

 板垣辰子も、もともと好戦的といえる性格でもなかったし、

 姉と妹は川神院の山篭りの修行で改心しているし、弟は海外で傭兵として人のために働いている」

 

「そうなんですか」

 

「と言う訳で、余りそのことを気にすることなく皆クラスメイトとして仲良くするように。

 では、彼女の世話は…直江」

 

「はい?」

 

「聞いたところ板垣姉妹とはかなり顔見知りであるようだしな。彼女のことは任せるぞ」

 

「よろしくね~大和君」

 

「はぁ…」

 

「よし!今日は始業式なので特にすることはないので、これにて解散!」

 

HRの解散宣言。始業式であるこの日はこの宣言が終われば今日の学校は終わると誰もが思っていた。

 

だが違った…学校はまだ終わらない。騒動の始まりだった…

 

 

みなとそふと、前作『君が主で執事が俺で』をかなり気に入ってまして、

 

その続作『真剣で私に恋しなさい』が出たとなっては、これはやらねば!

 

と思い、ソフトを買った友人に借りて早速プレイ!

 

テスト期間中に寝る間を惜しんで勉強と並行して3日で全クリ!?

 

そしてTINAMIでは、なにやらマジコイブームの兆しが?

 

こうなってくると書かずにいられなかった!

 

てなわけで書きました。

 

でも長期連載は無理っぽなので多分前後編…

 

文の長さによっては前中後編の三部になるかもです。

 

ショタ一刀シリーズ、チェンジシリーズ、SHUFFLE!シリーズに続いてまたやるのか!?

 

なんて意見に関しては…「仕方がないでしょう!!」と言っておきます!

 

SS作家にとって、執筆欲というのは抑えられないもの、人間の三大欲求に並ぶものなのです!!

 

 

まぁ、やり始めたからにはちゃんと終わらせますので…時間は掛かりますが…

 

どうか末永くヨロシク…

 

では、この辺で…また次回。


 
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