No.956375

真・恋姫†無双~真田の獅子~09

今後も頑張りますので、どうか宜しくお願い致します。

2018-06-14 13:04:10 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:2499   閲覧ユーザー数:2276

前書き

 

 

 

この作品には、駄文、文才皆無、キャラが活かしきれていない、酷過ぎる話し、原作を穢している、見るに堪えない、原作を冒涜している、などという要素が含まれる可能性がございます。これらに対して許容できない方々が居るのでしたら、このままブラウザーバックを推奨します。

 

 

どうかご了承・ご理解の程、宜しくお願い致します。ではどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第九章 いざ駆けん!!獅子と鬼!!

 

 

 

 

 

 

 

 

前回、友である家康を共に天下を支えるもう一人の友...長曾我部元親と再会を果たした信之は、孫堅たちの下に戻り、長沙を守らんが為に元親と、そして己の愛馬と相成った赤兎馬と共に今、戦場にいざ参らんとしていた。

 

 

信之「準備はよいなっ!元親!」

 

元親「応よぉ!!背中は、この西海の鬼に任せときなッ!!信之!!」

 

 

赤兎馬に跨り梯子槍を携えた信之に、元親もまた、己が得物である碇槍の上に乗り了解した。しかし彼が碇状の槍に乗る姿に、孫家の者たちは不思議に思い声をかける。

 

 

孫堅「お、おい、長曾我部....お前、何で自分の得物の上に乗ってやがるんだ?」

 

孫策「そ、そうよ!まさか、武器で移動出来る訳が....」

 

元親「ん?コイツで移動するに決まってんだろうが?何を言ってんだぁ?」

 

 

孫堅たち「..............................は?」

 

 

 

まぁ、当然の反応であるが、しかしこれを御存じの方々ならば分かるであろう。何せ本当に彼は、自分の武器である碇槍に乗って、まるで波に乗ってサーフィンをしているかの如く移動出来る事を...。

 

 

しかし今は有事、そうこうしている間にも敵が刻一刻と近づいてくる。それ故信之の轟かんばかりの声が響く。

 

 

信之「今より!!この真田信之とぉ!!長曾我部元親がぁ!!敵に奇襲を掛けんっ!!長沙の街の門を開ける準備をせよぉ!!!」

 

 

兵士「は!ハハッ!!」

 

 

兵士たちは急ぎ、街の正面の大きな門の開門作業に向かって行った。この時の信之は、今にも戦場に赴かんと心待ちに高鳴らせ、元親もまた同じく世界は違えど、久方ぶりの戦に心喜び今か今かと待っている。

 

そんな彼らに孫策が声を掛けた。

 

 

孫策「信之...気を付けてね?」

 

信之「.....ああ」

 

孫堅「おい!長曾我部!!オレの信之の事、頼むぞ!!傷なんざぁ付けさせてみろ!てめぇタダじゃあ済まさねぇからなっ!!」

 

太史慈「そうそう!!幾ら信之の親友でも、こればかりは許さないからね!!...ていうかぁ!!信之と一緒に戦場を共になんてズルいんだよぉ!!!」

 

周瑜「その通りだ、長曾我部....信之の事頼むぞ?でないと...!」

 

元親「ヘイヘイ...(信之の奴...とんでもねぇ女どもに好かれやがってぇ、こりゃあ尻に敷かれるのは確定だな)」

 

信之「...如何した?元親」

 

元親「んいやぁ、なんでもねぇ...それよかそろそろ準備が終わる頃だろうぜ、信之」

 

信之「...ああ...準備はいいな?赤兎」

 

赤兎馬「バフッ!!」

 

 

彼の愛馬となった赤兎馬もまた、信之の言葉に答えるかのように鼻息を鳴らして見せた。

 

 

兵士「真田様!!街門を開く準備、完了しましたぁ!!いつでもどうぞ!!」

 

 

信之「ああ!良くやってくれた!「ハッ!!」元親!!ゆくぞぉ!!」

 

元親「応!!待ってましたぁ!!さっさと始めようぜっ!!信之!!」

 

 

そして街門が開かれたのを遠目で確認した二人は瞬時に駆けだすのだった。

 

 

信之「ここぞ我が道ッ!!!駆けよぉ!!赤兎馬ァッ!!!」

 

 

赤兎馬「バフン゛ッ!!ヒヒィ―――――――――――――ン゛ッ!!!」

 

 

信之の掛け声と手綱に答え、赤兎馬は前足を浮かせ嘶きを轟かせて後、凄まじい速度で駆けはじめた。

 

 

元親「応!んじゃあ!!俺も行くぜぇい!!」

 

 

元親も彼の後に続くように碇槍の鎖を持ち、走り始めるのであった。その速さは赤兎馬に引けを取る事なく、気づけば並び走っているではないか。そして両者を姿を見送った孫堅たちは、次の行動に出る準備に入ろうとする。

 

 

孫堅「それじゃあお前ら!信之たちが陽動を引き受けてる間に、こちらも敵を斬り込む準備をしとけぇ!!いいなぁ!!」

 

 

「「「「「「「「応!!」」」」」」」」

 

 

 

その中、信之の侍女を務める女性、孫乾は未だ彼が走って行った方向を見ながら両手を胸の前で組み、祈るように呟いた。

 

 

 

孫乾「....信之様.....どうか、ご無事で....」

 

 

それに続かの様に、孫策もまた....。

 

 

孫策「....信之...きっと帰ってきて....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長沙の外では、4万もの大群で向かってくる黄巾党の軍勢が、もうまもなく長沙の門を視界に入らんとしていた。

 

 

黄巾兵「大将!!もうすぐ長沙の街ですぜぇ!!」

 

大将「おお!!もうまもなくかぁ!!待ち遠しいぜぇ!フヒヒヒッ!」

 

黄巾兵「へい!確かに此処までの逃げ道は苦労しやした。でも...」

 

大将「ああ!それも今日までよ!あそこを俺たちが占拠し、そしてあの孫堅らを俺たちの....グヘヘヘッ」

 

 

下卑た醜悪な笑みを浮かべる黄巾党の大将。この愚か者...否、奴に続く者たちまでも、下卑て醜い欲望の笑みを浮かべ、自分たちがこれからあの街で一体どの様なやり方で欲望を満たすか、思考しているようだ。

 

今にも己の薄汚い欲望を、この先の土地で発散させたいとそればかりである。何と愚かで無知で醜い獣であろうか、それに彼らは気づかない。もうすぐ自分たちが味わうのは、快楽でも、殺しの喜びでもない。

 

迫りくる残酷な死である。

 

 

 

 

 

黄巾兵「ん?何だぁ?ありゃあ?」

 

大将「ん?どうした?」

 

黄巾兵「へい!向こうから2人程、こっちへ向かって来てるみてぇです!!」

 

大将「なにをぉ?」

 

 

配下の報告に、大将は己の視点をこれから向かう場所に向けた。確かに長沙の街の方角から、2人の人影が見える。

 

1人は馬に乗っているのは分かる。しかしもう一人に関しては何か妙なモノに乗って来ている。これに対して大将は、自分の子分たちに弓矢で射殺せと命じる。

 

 

大将「たかが2人で一体何が出来るてんだっ!そのまま矢で射殺せっ!!」

 

黄巾兵「へい!了解しやしたぁ!!」

 

大将「へッ!!2人如きで、この数をどうするってんだぁ。まぁ、死にてぇなら殺してやるさぁ...グヘヘヘッ」

 

黄巾兵「矢を放てぇ!!向かってくる奴らを仕留めろぉ!!」

 

 

 

その言葉に応じて、多くの黄巾兵らは弓を持って向かってくる者たちに放った。矢はそのまま放物線を描きながら的である者たちに向かって行く.......だが。

 

 

 

黄巾兵「っ!!?」

 

大将「へッ!当たったか。全くバカなやつ..ら....だ.....ぜ...なにぃ!?」

 

 

彼らの視界には紛れも無く先ほどの二名が存在していた。それも矢の一本も刺さっていない状態で....。

 

 

大将「ど!どういうこったぁ!!これは!?」

 

黄巾兵「あっしに言われましてもぉ....」

 

大将「ええい!!もういい!!こうなったら、迎え討て!!この数でぶち殺してやるッ!!」

 

黄巾兵「へい!!」

 

 

 

 

 

 

先ほどの多くの矢を無力とした信之と元親の二人は、そのまま何の躊躇いなく進む。

 

 

元親「おお♪おお♪コイツはぁ大量じゃあねぇか!獲物が仰山いるぜ!!」

 

信之「元親!!一跨ぎで蹴散らすぞ!!」

 

元親「応よぉ!!」

 

 

信之の赤兎馬、元親の碇槍の速度が共に更に早まった。そのとんでもないスピードは下がる事無く....。

 

 

黄巾兵「た!大将!!連中が突っ込んできやす!!」

 

大将「しょ!正気かぁ!!アイツらはぁ!?」

 

 

信之「ウオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォ――――――ッ!!!」

 

 

元親「オラオラオラオラオラオラオラァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア―――ーッ!!!」

 

 

 

「ひぃいいいっ!!!」「突っ込んできやがるぅ!!」「やばいぞぉ!!」

 

 

大将「て、てめぇらぁ!!なぁにびびって....っ!!?」

 

 

しかし雄叫びを挙げる二人はそのまま、黄巾の大群に凄まじい速度のまま突っ込み、一気に数百人ぐらいをひき殺していく。

 

 

信之「赤兎ぉ!!お前はそのまま走り続けていろ!!いいなぁ?!」

 

 

赤兎馬「バフンッ!!」

 

 

元親「んじゃまぁ、派手に暴れるようぜ!!信之!!」

 

信之「応!!」

 

 

信之はそのまま赤兎馬から跳躍し、元親は碇槍を向きを横にしながらブレーキを掛ける。

 

 

信之「オオオオォォォォォ―――ーッ!!」

 

元親「オォラァ!!」

 

跳躍した信之はそのまま、梯子槍をその場に居る黄巾兵らを叩き潰しながら着陸し、元親は横向きにブレーキを掛けたままの碇槍で続々と黄巾兵らを磨り潰していく。

 

 

 

その間、赤兎馬は次から次へと黄巾兵を踏み殺して行く。

 

 

 

 

 

大将「な!なんだ!!何なんだぁ!!てめぇらはぁ!?」

 

 

 

 

 

 

既に何百かが殺されていると言う状況に理解出来ずにいる黄巾党の大将は、2人に怒号を挙げる。

 

 

 

 

 

 

元親「だってよ?信之」

 

信之「フンッ、知れたこと」

 

 

 

 

 

 

 

2人の...信濃の獅子と西海の鬼が吠える。

 

 

 

 

 

 

 

 

信之「我は真田源三郎信之ッ!!!この名ぁ、胸に刻みおけぇいぃッ!!!!」

 

 

元親「鬼が島の鬼たぁ、俺様の事よぉ!長曾我部元親よぉう!!」

 

 

 

 

今、戦場という場が、一瞬で狩場になる瞬間である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人から放たれた闘気に、黄巾党の軍勢は萎縮し恐怖し始めた。

 

 

 

 

 

大将「ッ!!て、てめぇらぁ!!なぁにぃビビッてやがるんだぁ!!たった2人だろうがぁ!!臆してねぇで、一斉に殺せぇ!!」

 

2人の前で自身が大将ですと公言しているのに気づかないとは、つくづくバカな者なのだろうか。既に2人の視点にはハッキリと認識されていると言うのに...。

 

 

元親「...信之、アイツがこの群れの大将みたいだぜ?」

 

信之「...ああ、どうやらそのようだが直ぐには殺すな。コイツらには身を持って味わって貰うのだから...」

 

元親「なぁるほど....いいじゃねぇか。付き合うぜ!信之!」

 

信之「ああ...行くぞ」

 

元親「応!!」

 

 

互いに得物を構えてすかさず敵の更なる懐で暴れはじめた。その間にも赤兎馬は敵を踏み殺している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イメージBGM:戦国BASARA:長曾我部元親

 

 

 

元親「おい!身の程知らずの田舎もんがよぉ...わかってんだろうなぁ?この長曾我部元親様を、楽しませろよ!!」

 

 

黄巾兵「くっそぉ!!や、やっちまえ!!」

 

 

「「「「「うおおおおおおおお!!」」」」」

 

 

彼の挑発に触発した黄巾兵どもが一同に襲い掛かる。これを見た元親は自然と笑みが浮かぶ。

 

 

元親「へッ!いいねぇ♪いいねぇ♪やっぱ戦はやめらんねぇなぁ!おい!....オォラァっ!!!」

 

 

固有技「一触」...碇槍を敵目掛けて投擲し、引っ掛かった複数の敵をそのまま引き寄せ....。

 

 

「なんだぁ!!うぎゃあ!!」「引っ掛かって逃げ出せネェ!!」「たすけてくれぇ!!」

 

 

元親「おやおや、情けねぇなぁ...オラオラオラァ―――ーッ!!!!!」

 

 

引き寄せた敵共を、情け容赦なく次々に碇槍で力一杯込めた叩き付けや、豪快な薙ぎ払いの二段攻撃を繰り出す。その豪快な攻撃に黄巾兵たちは、抵抗すら出来ずそのまま鬼の餌食となっていった。

 

 

 

元親「まだまだぁ!!終わらねぇぞぉ!!せい!ハッ!イィヤッホウ!!」

 

 

 

固有技「十飛」...碇槍を空中の何処かにかけてぶら下がり、そこからの突進蹴りを打ち込み続々と黄巾兵らをひき殺して死体というには余りにも酷い形へと変えてゆく。

 

 

「おい!やべぇぞ!!にげよう!!」「逃げるってどこへ!!?」

 

 

弱音を吐き始める賊共。しかしそんなのは西海の鬼には無意味である。

 

 

元親「おいおい、逃げるなんざぁ野暮だぜ?もっと俺様を楽しませてからぁ....あの世に逝くんだなぁ!!オラァ―――ーッ!!」

 

 

元親は一心不乱、縦横無尽に碇槍を振いまくる。それに逃げさせる暇を与えない位に...。

 

 

 

 

 

 

 

元親が暴れてる最中、信之も...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イメージBGM:戦国BASARA真田幸村伝:真田信之

 

 

 

 

信之「ウオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ォォォォォォォォォォォォ―――ーッ!!」

 

 

 

信之は、梯子槍を8の字に振るいながら竜巻の如く敵を巻き添えにし、その餌食となった黄巾兵らの体は無残に粉々にされて逝く。

 

 

 

「こっちもとんでもねぇ化物だぁ!!」「た、たすけてぇ!!」「もう黄巾党なんてやめっからぁ!!」

 

 

 

信之「今更の懇願など...否ぁああああアアアアアアアアアアアアア――――――――ーッ!!!!」

 

 

梯子槍を振り回した信之は、固有技「兎狩里」という強烈な膝蹴りを繰り出し、そこから敵を「武喰」薙ぎ払った。次いで、固有技「刻牙」で敵を多く打ち上げて、そのまま梯子槍で多く捕えたまま前後へと容赦ない叩きつけの連続を行う。

 

その叩きつけの餌食となっている黄巾のクソどもは、見事に原形を留める事無くグチャグチャした見た事も無い何かの異形の死骸と相成った。

 

 

 

信之「物足りぬぅ!!!よもやこの天に、この俺に抗える足る者は居らんのかぁっ!!!」

 

 

 

「ひぃー!!!」「もうやだ!!俺は自分の家に帰る!!!」「おい!まてっ!!にげるなぁ!!」

 

 

 

信之の凄まじい形相に恐怖を抱いた黄巾党は、次々に逃げる者が続出し始めたが.....。

 

 

 

信之「赤兎ォ―――――――――――――――――ーッ!!!」

 

 

 

赤兎馬「バフン゛ッ!!」

 

 

 

その彼らの背後からは、信之の愛馬となった赤兎馬が待ち構えていたように突撃してきたのであった。それすら抵抗出来ずにドンドン踏み殺されてゆく。

 

 

 

 

 

信之「よくやった!赤兎!俺も未だ暴れたりんッ!!ウオオオオオオオオオオオォォォォォ――ッ!!!」

 

 

すぐさま己の得物を振い、他の黄巾兵を屠ってゆく信之。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この状況を長沙の城壁から垣間見ていた孫堅たちは唖然としていた。たった2人と一頭の馬によって引き起こされたこの地獄絵図に....。

 

 

孫堅「こいつはスゲェなぁ」

 

 

黄蓋「これは...夢か?」

 

 

程普「安心して祭。私も同じものを見ているから夢ではないわ」

 

 

張昭「在り得ぬ...こんな...」

 

 

孫権「これが...人間に出来る筈が....」

 

 

呂蒙「こ、これはもう...」

 

 

魯粛「ひゃわわ~!!なんですか~!!あの人たちは~!?本当に包たちと同じ人間ですかぁ!!?」

 

 

周泰「もう何が何だか...」

 

 

陸遜「これ...籠城の必要が在ったんですかねぇ?」

 

 

周瑜「無いな...最早」

 

 

太史慈「ていうか、これ終わっちゃうんじゃないの?」

 

 

孫乾「信之様....」

 

 

孫策「母様!今ならば黄巾党を根こそぎ潰せるわ!!」

 

 

孫策の声に反応した孫堅は、すぐさま出撃の下知を下した。

 

 

孫堅「そうだな!お前ら行くぞォ!!」

 

 

 

「「「「「「「応!!」」」」」」」

 

 

 

直ぐに銅鑼が鳴らされ、孫堅が馬に跨って先頭に立ち大きく声を出した。

 

 

 

 

孫堅「孫呉の勇士たちよ!!これより黄巾党の者共を追撃する!!敵はかなりの混乱を受けて最早何も出来ない烏合の衆と成り果てた。我らの天の御使いの為に、その牙を振えぇい!!出撃!!」

 

 

 

 

「「「「「「「ウオオオオオオオオオオオォォォォォ―――っ!!」」」」」」

 

 

兵たちが孫堅の檄に雄叫びを挙げる。

 

 

 

孫堅「全軍抜刀!!」

 

 

黄蓋「開門せよぉ!!!」

 

 

長沙の街門が開き、直ぐに孫堅の軍勢が飛びだして来た。

 

 

「大将!!孫堅の軍でさぁ!!」

 

 

大将「何ぃ!!?こんな時にぃ!!」

 

 

 

しかし信之と元親、並びに赤兎馬の所為で満足に大群を統率出来ずに居る為、こちらより数が劣る孫堅たちに為すべなく蹂躙される。

 

 

孫堅「はあああぁぁぁぁっ!!」

 

 

「ぎゃー!!」「ぎゃす!!」

 

 

孫策「邪魔よ!!」

 

 

「うぎゃあ!!」

 

 

孫権「はあっ!!」

 

 

「びやあああああああ!!」

 

 

黄蓋「どけどけぇい!!」

 

 

「うばぁ!!」

 

 

程普「てやああああぁぁぁぁ!!!」

 

 

「うぐああ!!」

 

 

太史慈「ほぉら!!邪魔だよぉ!!てりゃああああぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 

「があああああああ!!!」

 

 

周泰「はぁああああああ!!!」

 

 

「うぼぉああああああああああああ!!!!」

 

 

孫乾「命を貰い受けますッ!!ハァっ!!」

 

 

「がっはぁあああああああああ!!!」

 

 

 

この形成逆転が不可能な光景に、黄巾の大将は無意識に足を震わしていた。

 

 

 

大将「な....なんだ.....これは....こんなのが在っていいのかよ......うそだ....俺は夢を....そうだ夢だ。俺は夢を見ているんだ....でなきゃあ...こんな理不尽な「理不尽だぁ?そりゃあ違うねぇ」「ああ、残念ながらの現実だ」っ!!?」

 

 

 

振り向くとそこには.....。

 

 

 

 

信之「もうお前たちは、ここで死に絶える。潔く...」

 

 

元親「閻魔様の所に逝っちまいなぁ」

 

 

 

 

 

 

大将が向く先には....。

 

 

 

 

夥しい量の死骸を背にして立つ、獅子と鬼の姿が在った。

 

 

 

大将「て!てめぇらぁ!!....よくも....よくもぉ.....俺様の野望を邪魔してくれたなぁ!!ただじゃあ済まねぇぞォ!!」

 

 

信之「ならば...」

 

元親「...おっちんじまいなぁ」

 

 

 

大将「.....え?」

 

 

 

 

間の抜けた声をだした瞬間....。

 

 

 

 

信之と元親「「ウオオオオオオオオオオオォォォォォ―――ッ!!!!」」

 

 

2人から強烈な闘気が放たれ、今正に2人のバサラ技が炸裂する。

 

 

 

信之「目指すは天下の頂きなりぃ!!!屠るは名うての兵なりぃ!!!!」

 

 

元親「海賊の流儀ってヤツ、教えてやるぜぇ!!」

 

 

 

 

互いのバサラ技が黄巾党の大将とその傍に居た部下たち諸共、いとも容易く無数の肉片に変えたのだった。

 

 

 

 

信之「音に聞こえし真田が武芸ぇ!!!此処にご披露仕るッ!!!」

 

 

元親「いいもん見ただろう?」

 

 

 

この決め台詞が完璧に決まった時には、残りの黄巾兵たちは孫堅たちによって全て駆逐されていた為、2人が黄巾党の大将をバサラ技で仕留める辺りから、孫堅たちと彼女たちの兵士たちしか居らず、その為.....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「「オオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォ―――――っ!!!!」」」」」」」」」

 

 

 

 

当然の喝采である。

 

 

 

元親「久し振りにお前と組めて良かったぜ!信之」

 

信之「フッ、そうだな「信之ぃ!!」ん?」

 

 

彼を呼ぶ声に反応し、振り向けばそこにもう孫策が飛び込んで来た。

 

 

孫策「信之!怪我は!?大丈夫?」

 

太史慈「ちょ!雪蓮!!ズルい!!」

 

周瑜「そうだぞ!!お前だけ抜け駆けするなぁ!!」

 

黄蓋「まったくこういう時は年上に譲るもんじゃろうが...」

 

程普「ホント、私だって信之に抱き着きたいのに...」

 

孫乾「信之様はわたくしの主です!雪蓮様!離してくださいませ!!」

 

孫策「嫌よ!!絶対に信之は渡さないんだからぁ!!」

 

 

終わったばかりとはいえ、戦場のど真ん中で乱痴気騒ぎを起こす孫策たちに呆れる信之、元親であった。

 

 

孫堅「いい加減離れやがれぇ!このバカ娘が!!」

 

孫策「ちょっと!!母様!なにすんのよぉ!!」

 

孫堅「うっせぇ!!信之はテメェだけの物じゃねぇ!!ボケが!!」

 

孫策「母様の物でもないじゃない!!」

 

孫堅「んだとぉ!!」

 

孫策「なによぉ!!」

 

 

流石は母娘www 好みの男が同じならばそのおバカな思考もまた同じという...「「何か言ったかぁ!?ゴォラァ!!」」スイマセンシタァ―――――――――ッ!!!

 

 

 

そんな時、長沙の街から....。

 

 

孫尚香「お姉ちゃ――――ん!」

 

孫策「ん?シャオ!どうしたの?」

 

馬に乗って尚香がやって来たのだ。その後ろには張昭や陸遜、呂蒙に魯粛までも居る。

 

尚香「黄巾党はやっつけたの!?凄い!!」

 

孫策「違うわシャオ。私たちが駆けつけた時には、もう奴らに戦える気力なんて無かったのよ。全て彼らの

お陰」

 

尚香「ふえ?」

 

 

尚香の視線には信之が居た。彼女はゆっくりと近づき、大きな体を持つ信之を見上げて声を掛ける。

 

 

尚香「貴方が真田信之?」

 

信之「...ああ、お前は?」

 

尚香「シャオの名前は孫尚香!孫家の末娘よ。...ふぅん」

 

信之「...何だ」

 

 

彼女は信之の周囲を回りながら、まるで観察するかのようにしていた。

 

 

尚香「うん♪シャオ、貴方が気にいったわ♪」

 

信之「...は?」

 

尚香「ねぇ?信之は年下は好き?」

 

信之「....」

 

尚香「ねぇ!」

 

信之「.....少なくとも、ませてるガキは論外だ」

 

孫堅と孫策「「プッwww」」

 

尚香「なぁんでぇ!!」

 

信之「....真面に大人になってから言え」

 

尚香「シャオ、十分大人だもん!!」

 

信之「....姉2人にあらゆるモノを持ってかれたような体をしていてか?」

 

太史慈と周瑜「「プッwww」」

 

尚香「なによぉ!!酷い!!」

 

孫策「シャオ、これで分かったでしょ?今の貴方じゃ相手にもしてくれないのが...プッwww」

 

尚香「むぅ~!お姉ちゃん!」

 

孫策「あ~、ごめんごめん!怒らないで、ね?」

 

尚香「分かったよぉ....でも諦めた訳じゃないからねっ!絶対に信之をシャオの虜にしてやるんだからぁ!!」

 

 

そう信之に指差して宣言する尚香、これに信之は....。

 

 

信之「....元親、お前はこれからどうする気だ?」

 

尚香「無視するなぁ~!!」

 

元親「ん?ああ、そうだなぁ~....今を真面に把握すら出来ない状態じゃあ、日ノ本に帰れねぇのは明白だぁ。だったら暫く、此処に厄介になるぜ!...信之はどうする?」

 

 

孫堅たち「っ!?」

 

 

元親の問いは、孫堅たちにとっても最重要問題である。赤兎馬を渡した際、孫堅は信之に必ず帰ってこいと言ったが、何も孫呉にずっと居ろとは言っていない。故に彼女たちは信之を心配な面持ちで見つめる。

 

 

孫堅「信之....」

 

孫策「...信之」

 

孫乾「信之様....」

 

周瑜「....」

 

太史慈「...信之」

 

黄蓋「....ふむ」

 

程普「....」

 

張昭「.....」

 

陸遜「.....」

 

周泰「.....」

 

呂蒙「(ソワソワ)」

 

魯粛「(うわ~、この雰囲気何ですかぁ~。包、完全に空気なんですけどぉ~!)」

 

 

皆、信之に視線を向ける中、彼は...。

 

 

信之「.....まぁ、暫くは此処に残る」

 

 

孫堅たち「っ!?」

 

 

孫堅「本当かっ!?」

 

信之「....ああ」

 

孫策「信之、ウソじゃないのね!?」

 

周瑜「....偽りじゃないのだな?」

 

太史慈「じゃあさぁ!これからもずっと!?」

 

 

信之に一斉に近寄り問い詰める彼女たち。その鬼気迫るモノに唖然しながらも信之は答える。

 

 

信之「言っただろ。日ノ本に帰れるその時までだと...」

 

黄蓋「じゃが、いつかは分からんのだろう?」

 

信之「それは....そうだが」

 

程普「だったら無理して急がなくてもいいじゃない。ね?」

 

孫策「そうよ!信之!」

 

信之「....お前らなぁ....俺は元親と共に天下人となった家康を支えねばならないのだ!いつまでもお前らと戯れている場合ではない!!」

 

孫堅「頑固者めぇ!」

 

信之「お前には言われとうない!!」

 

孫策「なによぉ!前から思っていたけど、信之、何で後ろ髪を二つに分けて纏めているのよ!!それじゃあ女の子がするような髪型よ!」

 

信之「なっ!!これは!!長くなった髪を二つに分けて纏めた方がいいと思ってやっただけだ!!何が悪い!!?」

 

元親「確かに初めて会った時、何か男がするような髪の纏め方じゃあねぇなと思ってたんだよなぁ~」

 

信之「元親っ!!お前!!」

 

 

信之のツインテールに対してのイジリが発生したが、そんなこんなで信之は元親と共に、孫呉に身を置くことにしたのだった.....続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書き

 

 

 

いかがだったでしょうか?今回の話しは?コメントが在りましたらどうぞ。

 

 

これからも頑張って逝きますので、宜しくお願い致します。

 

 

因みに、BASARAの真田信之の髪型は、知らない人の為に書いときます。マジでツインテールです。

 

検索すれば出てきますが、僕は、BASARAの信之のデザインを見てカッコいなと思っています。


 
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