No.954485

刀剣短歌詰め合わせ3

朝凪空也さん

20首。
twitterタグ、#イーハトーヴの刀剣男士 をお借りしています。

2015年11月15日 17:59

2018-05-31 14:02:03 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:401   閲覧ユーザー数:401

なあ俺の風切羽はまだあるか飛ぼうと思えば飛べるだろうか

 

【鶴丸国永】

 

 

使われず乾いて消えていくインクたてもの深く眠るぼくたち

 

 

水饅頭みたいだったよ綺麗だよ曇天のもとまみえた君は

 

(資料館でニッカリ青江を見て)

 

 

彼の立つ彼岸此岸のその間どこにでもいてどこにもいない

 

死人花しびとばな幽霊花に地獄花僕の右眼に宿る花の名

 

ちはやぶる神の宿りし清らなる無代の君よとはに輝け

 

幼子の手、手、手、手、秋の山はこんなにも僕を責める紅くれない

 

【にっかり青江】

 

 

どこまでも共に行けないのであればサウザンクロスで待ついつまでも

 

【へし切長谷部】

 

#イーハトーヴの刀剣男士 『銀河鉄道の夜』より

 

 

僕たちは戦うだろう君のためこの手になにも残らなくても

 

 

もしかして別の世界線では君も僕も人間だったかもしれず

 

 

紳士道武士道然り力なくば押し通せないものもあるのだ

 

【歌仙兼定】

 

 (映画『キングスマン』を鑑賞して)

 

 

君たちがしてきたことをみんな見てそれでもひとを愛しているよ

 

人が成し人に使われ葬られそれが俺らの刃生だから

 

【蛍丸】

 

 

やわらかい熱い儚いこのうつわかたい冷たい鋼はがねのおのれ

 

 

いまならばあなたをだきしめられるのにくりかえしみるあなたのさいご

 

 

よもや人と話しをする日が来ようとはあの頃ならばあの頃ならば

 

 

今晩は焼肉だよと伝えたらみんな急いで帰ってきた秋

 

 

人の身の重さ熱さを知る前のただあれかしとあったあの頃

 

 

ユズリハの落ちては芽吹く葉のごとく命を繋ぐヒト振りの我

 

 

君を待つ淡い藤色霧の里さあ存分に暴れておいで

 

 

<了>


 
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