No.94955

真・恋姫†無双~舞龍伝~第拾四章

cielo spadaさん

遅くなりましたが投稿します。
最近また忙しくなってきて、タイピングが遅いためなかなか投稿できませんでした。
なんか、速く打てるコツってないんですかね?

では、気を取り直して

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2009-09-12 01:17:16 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3225   閲覧ユーザー数:2583

 

 

 登場人物紹介

 

 

北郷 一刀(ほんごう かずと)

 

舞い降りた御使いの一人

 

天の力を使う御使い 

 

魔法と一般に言われる力で、使った魔法は、『戦士の魂』(ザ・ナイト)といって、別の空間に保管してある武器を取り出したり、しまったりできるもの

 

武器はたくさんあるが、気に入っているのは『南海覇王』

 

強さは雪蓮と同じかそれ以下くらい

 

 

金子 頌明(かねこ のぶあき)

 

舞い降りた御使いの一人

 

天と龍の力を使う御使い

 

まだどんな力かは分かっていない

 

武器は『ヴァロン』と呼ばれる刀(?)

 

強さは盗賊3,000程度なら軽く倒せるくらい

 

まだ不明瞭なところが多い

 

 

アリサ・クレイン・フェミルナ

 

舞い降りた御使いの一人

 

龍の力を使う御使い

 

武器になってる龍と対話ができ、武器の姿を変えれる

 

武器は真っ白な大鎌『滅(メツ)』

 

強さは春蘭を軽くあしらえるくらい

 

 

ランサー

 

一刀たちをこの世界に連れてきてしまった存在

 

誰かに仕えている

 

 

左慈

 

とある外史の一刀に正しい道に連れ戻して貰った神仙の一人

 

悪の力がなくなった分、多少弱くなっているが武術に長けている

 

 

于吉

 

左慈と同じであり、こちらは呪術に長けている

 

                    ~舞龍伝~第拾四章

 

 

 

                  呪われた眼を持つ絶世の美女

 

白と緑の外套を纏った青年は旅の途中の森の中の小川で休んでいる

 

休んでいると男の声が複数聞こえた

 

山賊かと思い、気配を消して覗いてみると黒装束に身を包んだ十数人の男たちがいた

 

青年はその男たちの格好を見たことがあった。忘れるはずのない格好を

 

かつて自分たちがいた世界で戦っていた相手の姿だからだ

 

だが今、目の前にいる奴らに違和感を感じていた

 

奴らは大抵百人単位で行動していたので、今回のように少人数で動いているのは初めて見た

 

男A「おいっ、お前達急ぐぞ」

 

男B「わかってるって。早くあの女、いや、怪物を捕まえないと俺達の命も危ないしな」

 

男C「別に殺してもかまわないんだろ」

 

男B「それはどうしてもの時だけだ」

 

男C「へへ、わかってるって」

 

男A「こいつがうまく宝具を使ったから奴は、相当弱ってる。まだ近くにいるはずだ!行くぞ!」

 

「「「おうっ!!!」」」

 

「(あいつら何を企んでるんだ?宝具だと!?普通じゃないな。この世界の人間か?        

 それに、どんな女性かは知らんが、殺されるのを知って何もしないなんて俺にはできない!)」

 

 

 

黒装束たちが、女を探すために離れて行動し始めた

 

「(あいつが宝具を持ってる奴か。どんな宝具が手に入るかな?そろそろか)

 

  すみませ~ん」

 

宝具を持った男「何だお前!」

 

「さっき女の人を探してると小耳に挟みまして」

 

男H「それがどうした。お前には関係ないだろ!」

 

「どんな人ですか?もしかしたら僕が保護してる女性かもしれません」

 

男H「なにっ!本当か!どこだ!教えろ!」

 

「だから、どんな女性か教えてくださいって。

 

 もし違ったら迷惑をかけると思うし、僕、殺させたくありませんから」

 

男H「そ、そうか。いいだろう。女の特徴は、紫色のやたら長い髪を持ってて、女にしては長身 

 

   で、目隠しをつけてるし、めちゃ美人だ。これでいいか?」

 

「(めちゃ美人ならなおさら見捨てるわけにはいかねぇ!ついでに宝具を奪うか)

 

 はい、あと教える代わりに宝具って言うんですか?宝具なんて言うぐらいですから、とてもすご

 

 いものなんですよね!そんな物を一度は見てみたいと思う僕の願いは聞いてくれますか?」

 

男H「まあ、いいだろう。褒美として見せてやるよ。ハァッ」

 

男が手も前に出すとどこにでもあるような袋が出てきた

 

「あれ?これが・・・その・・・宝具ですか?」

 

男H「そうだ。俺も最初は嘘だと思ったがな。これは『キビシスの袋』と言って内を外、外を内に

 

   するだけの物だ。ある奴にしか使えない代物だぞ」

 

「ある奴って???」

 

男H「もうついでだ、教えてやるよ。ある奴ってのはメドゥーサっていう怪物でな・・・まあ、

 

   お前に言っても知らんだろうがな」

 

「(メドゥーサだって!?伝説上の人物じゃないか!)」

 

男H「俺達の上官にすげぇ魔術師がいてな、英霊いわば過去の英雄を召喚できるんだ。

 

   でも、召喚に魔力ってやつを相当使うらしくてな、従わせることができなくて逃げられたん

 

   だ。」

 

「そうなんですか。なぜあなたはそんな恰好をしてるのですか?」

 

男H「他のやつらは知らんが、昔俺は死にかけてたところを助けられてな。その礼としてだ」

 

「どんな事をするのですか?」

 

あくまで冷静に、内心の驚きを隠して言う

 

男H「人や物を探すだけだぞ」

 

「(嘘は付いていない…か)そうなんですか、あなたも大変ですね」

 

男H「命を救われたんだ、これくらいの忠義は払わないとな」

 

「もし、あなた達のボスが、あなたの知らないところでほかの人を使って略奪や殺しをしていた

 

 ら?」

 

男H「・・・え?」

 

「いや、なんでもありません。このことは忘れてください」

 

男H「おいお前!何を知っている!」

 

「なら、これをもらう代わりにコレをあげましょう」

 

男H「お前!いつの間n……ぐあっ、何をする!」

 

「真実かどうかを見極める眼、とだけ言っておきましょう。真実は自分で見つけるものですよ」

 

ザサッ

 

男H「おい、っていないだと・・・何だったんだ?それにさっき言ってたことって・・・」

 

男A「おい、どうかしたか?」

 

男H「いや、なんでもない」

 

男A「なんか話し声が聞こえたぞ」

 

男H「なぁ、お前はこの仕事以外でなんかしてるのか?」

 

男A「・・・・いいや。なんでだ?」

 

男H「俺はこの仕事しかしてないけど、周りの奴がよく変わるからな」

 

男A「いいじゃねぇか、楽で」

 

男H「そうだな(こいつ嘘ついてやがる。俺の知らないところで何があるんだ?)」

 

 

――――その頃

 

「う~ん、どこかな?女の人。話してたせいで時間食っちゃった。それにしてもメドゥーサか」

 

辺りに注意を払いながら森を進んでいく

 

「ん??これは……血のにおい?こっちか!」

 

森が少し開けた場所で傷を負った女性が倒れていた

 

「おい!大丈夫か!」

 

意識がない、かなりヤバイな

 

「止血しなくちゃ」

 

荷物から包帯や傷薬などを取り出し、応急処置を施す

 

「ここだとさっきの奴らに見つかるかもしれんな。ひとまずここを離れなくちゃな」

 

女性を抱きかかえて森を出ると、1キロほどの所に村が見えた

 

「あそこの村まで連れてくか」

 

 

 

――――半刻後

 

村に着くと驚かれたが嘘を混ぜた事情を説明すると部屋に案内してくれた

 

ベッドの上に寝かせ改めて処置を施し終わると、すでに日が落ちていた

 

食事を済ませた頃になっても女性は一向に目を覚まさない

 

「やっぱりメドゥーサって言ったら数ある魔眼の中でも最高位とされるヒトならざる“眼”かな?

 

 それならこの人がしてる黒い封印にも納得がいくけど・・・・・あーあ、嫌になるな。

 

 この人が持ってるのはあの魔眼“だけ”だもんな。今までどんなつらい思いをしたんだろう?」

 

ふと、女性の方を見るといつの間にか起きていて『キビシスの袋』を取られていた

 

女性「あなたはいったい?奴らの仲間でしょうがコレがないあなた達に勝ち目はありません」

 

「ちょ、ちょっと待っt「許しません!」うわっ!」

 

女性は部屋の中で間合いを保ったまま、自らの封印を解いた

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――瞬間、全てが凝固した。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     灰色の眼。

 

 

 

          水晶細工とさえ取れるソレは、眼球と言うには異質すぎた。

 

 

 

                   光を通さない角膜。

 

 

 

                  四角く外界を繋ぐ瞳孔。

 

 

 

               虹彩は凝固し、閉ざすことを許さず。

 

 

 

   視覚情報を伝える網膜の細胞は、億にいたるその悉くが第六架空要素で構成されている。

 

 

 

          ――――――――神が愛でた芸術か、神が妬った天性か。

 

 

 

               彼女の灰色の眼はこの上なく異質で、

 

 

 

             同時に、人が持つにはあまりにも美しすぎた。

 

 

 

            それは神域の力によって封じられた神の呪い。

 

 

 

          神代の魔獣、聖霊しか持ち得なかったとされる魔の瞳。

 

 

 

        視線だけで人を石にする、メドゥーサの証たる魔術宝具―――――!

 

 

「やっぱり眼を隠さない方がきれいだ・・・・・」

 

女性「肉眼であろうが心眼であろうが一度私の眼を見たものは・・・っ!なぜ!?」

 

彼女が驚くのは当たり前である。

 

なぜなら彼女の眼を見たものは今まで誰一人として例外なく石化してきた。

 

だが、今、目の前にいる青年は石化の兆しすら見えていない

 

「だから、ちょっと待てって言っただろ。俺はあいつ等の仲間じゃない!その証拠に君を助けただ

 

 ろ。いきなりなんてひどくないか」

 

女性「……え?あ、なんで?」

 

「説明するからその眼納めてよ。ほかの人が見たら・・・って、その眼コントロールできないんだ

 

 っけ?ならアレをするしかないか。」

 

女性「なぜそのことを?」

 

「その前に、この俺を信じてくれるか?」

 

青年の眼はいつしか自分と同じ眼をしていた。

 

その眼差しは真剣でなおかつ全てを包み込むような優しさが篭っていた。

 

石化して動けなくなることはないが、その眼差しに見入ってしまって動けなかった

 

女性「・・・はい」

 

「俺の眼を見ててくれよ。――――いくぞ!―――――同調(シンクロ)!」

 

 

 

彼がその言葉を発して少しすると

 

女性「(なんだ…?この胸の内から湧き上がって来る温かく…力強いものは?)」

 

「どう?やっぱ、生まれつきその眼だからダメかな?」

 

女性「え?……そんな…こんな事が!?」

 

「え~と、どうかな?」

 

女性「ありがとうございます!私、生まれてからずっとこの眼が嫌でした。

 

   それに、私がうまくコントロールできなかったせいで、大切な姉たちと私自信を奪ったのも

 

   この眼でした。ですが、大切な姉たちを守れるのもこの眼でした。そんなこの眼でまばたき

 

   もできるし、見たものを石化させなくて済むようになるなんて………グスッ」

 

彼女はあまりの嬉しさに今まで我慢していたことを次々と吐き出していく

 

「辛かっただろ、今はもう我慢しなくていいんだよ」

 

そっと囁く

 

女性「…グスッ……私、泣いても・・・・いいんですか?」

 

少しずつ言葉を紡ぎだしていく彼女に、彼女が今、最も欲しい言葉を言う

 

「おいで、思いっきり泣いていいよ。思いっきり甘えていいんだよ」

 

女性「・・・グスッ・・うわぁぁぁぁああん」

 

 

 

 

 

 

 

 

「落ち着いた?え~と」

 

女性「私に名前はありません。いや、正確に言うと捨てました」

 

彼女が落ち着くまで抱きしめてあげていたが、落ち着いた今もまだ抱きつかれている

 

普段ならこんなスタイル抜群の綺麗なお姉さんに抱きつかれたらもう・・・・・だけど

 

今は不思議と落ち着いていた

 

女性「私を呼び出した者は私のことをライダーと呼んでいました」

 

「お姉さんはそれでいいの?」

 

女性「無機質な感じがしていいとは言えませんが「決めた!」何をですか?」

 

「お姉さんの名前は『ウィンリィ』でどうかな?」

 

女性「ウィンリィ・・・温かくて素敵です。ありがとうございます」

 

彼女はさっきまで忘れていた幸せを思い出したように、輝くような優しい笑顔をしていた

 

どうでしたか?

 

今回はオリキャラというより既存キャラを持ってきました

 

オリでもいいですが、これからも出てくる予定なのであまり増やしてもわかりづらくなると思って

 

既存キャラを持ってきました。

 

 

 

次回~舞龍伝~第拾五章

 

神眼発動!?命を助ける力

 

 

能力の説明は次回に載せるのでよろしくです!

 

お楽しみに~

 

 
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