「あの人、ずっといるよねぇ」

帰宅時にすれ違った男が、やけに気になっていた
廊下に出て様子を伺うと　まだ向かいをうろうろ…
そう、ちょうど先生の家の前で、待つように辺りを伺っているのだ

続きを表示

めぐみ「あれはやっぱり前の彼氏だよ」

俺「な、何でそんな事わかるんだよ」
姉ちゃんも気になっているのか、おやつ片手に覗き込んでいる

めぐみ「考えてもみいさ、美人でスタイル抜群だよ　おまけに性格だっていいし
元鞘狙うのも無理ないでしょう？
結構カッコいいよね　年も同じくらいかなぁ」

俺「だったら、何で病院にいるときに来なかったんだよ」

もう先生が退院して２週間が経っている
そんなに気になるなら、もっと会わなきゃならない時期だってあるはずだ
入院時に放置なんて、あまりに薄情じゃないか

先生は今のところお酒も控えて健康に気を遣っているのもあって　元気そうだし　
心配はないようだけど...

めぐみ「そう簡単にはいかないでしょう　社会人だし、知ってても時間が自由にはならないの！
それに　きっと昔の彼なら、遠いところから来たんじゃない？
だったらきっと先生だって嬉しいはずだよ

あの先生、寂しがりって、あんただって気づいてるでしょう？　
この間のバーベキューの時もさ
嫌なら理由つけて断ることも出来たのに、ああして来るってことは
やっぱり人が恋しいって言うか
触れ合いが欲しいのかなって。先生、ご家族居ないの知ってるよね」

俺「それはそうだけど...」

めぐみ「なによさっきから
そんなに関係が気になるならあの人に直接聞いて見ればいいじゃない
別に悪いことじゃないしさ」

う～ん

１.　　それは止めておくよ
２.　　わかった。直接聞いてみる
３. 　不審者は通報だー！