（先生、起こさないようにしないと）

今日は思ったより肌寒い、だから気になる...
ちょっとだけでも、そう、ここを出るまででも

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（あぁ、もうっ！）

着ていた上着を脱いで先生にかける
とりあえずは一安心
ここらへんは生徒も昼はうろつかないはずだし

さて、用を済ませよう

牧野「ん…」
こっちがお使いを済ませていると
彼女の声が

牧野「え！？だ、誰！？」
先生が起きたようだ
目の前の人影にびっくりしたのだろう

俺「俺です、立花です
偶然ここに用があって」
眼鏡を取る前に教えてあげた

牧野「...寝てたんだ」

俺「昨日、うちに来た時の疲れですよね？」
牧野「そんなことないよ」

彼女は笑顔で返す
そして俺が掛けた上着に気づいた
俺「ごめんなさい、風邪ひいたらいけないと思って
帰り際に返してもらうつもりだったんです」

牧野「...こういうのは、駄目」
俺「ごめん、どうしても心配で」
牧野「嫌じゃないけどね　やっぱり　こういうのはよくない
起こしてくれればよかったのに」

俺「寝顔見られた後にまた混乱するでしょう？」
牧野「起きたら誰かの気配があったから、そういう意味では混乱したかもね
ふふふ」
お互い笑ってしまう

彼女が羽織ったブレザーを渡してくれる
ちょうど予鈴が鳴り響き　慌てて用事を済ませた

そして後ろ髪を引かれる思いで、俺は彼女のいるその部屋から退出したのだった

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TINAMIのみなさま、いつも見ていただいて有難うございます～
ヒロインの先生、北国出身とあって、じゃぁ訛りは？なんて声もあると思うのですが
中央部はあまり訛りがないんですよ！
私は南部なんで酷く訛りまして、矯正に苦労しましたｗ