No.945530

【サイバ】或る日の徳山醤油店(その1)【交流】

古淵工機さん

リレー小説ということで今回は徳山醤油店を舞台にちょっとした小話。
一応3部構成のつもりです。

次:http://www.tinami.com/view/945556 (作者:Nさん)

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2018-03-18 15:07:01 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1074   閲覧ユーザー数:1049

ここは狸坂(たぬきざか)電停の目の前にある徳山醤油店。

今日も美味しい醤油を求めて各地から多くの客がやってくる。

 

それは何も個人客に限った話ではない。

例えばこんな客も来るのだ。

「ごめんくださ~い」

ブリキの足音も軽快にやってきたのは、からくり人形の足柄(あしがら)柚子(ゆずこ)

手打ちうどんの店「きつね屋」の店員である。

「おや?柚子ちゃんじゃない。いらっしゃい、いつもお使いご苦労様ね~」

笑顔で柚子を出迎えたのはこの店の杜氏である徳山(とくやま)利惠(としえ)

 

「あの、いつもの醤油ありますか?」

「ちょっと待っててね、いつものアレでいいのね…はい!」

 

しばらくすると利惠は店の奥からプラコンを抱えてやってきた。

中には一升瓶に詰まった醤油がたくさん入っている。

 

「はい!いつもご贔屓にありがとうね」

「ええ、こちらこそ、『この醤油じゃなきゃいい味が出せない』って丼兵衛ちゃんが言ってるもので…よいしょっと」

柚子は醤油の入ったプラコンを一息に持ち上げる。

 

「いつも思うけど柚子ちゃんってホント力持ちよね」

「まぁ、人形ですからねw」

「気を付けてねー」

「はーい」

 

柚子は醤油を抱えながら去っていった。

さて、次のお客さんは…?

 

(続く)

 

 


 
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