1:12scaleでHONDA CB400Four CafeRacerを作りました。モデルにしたのはカリフォルニアのカスタムビルダー：SEAWEED & GRAVELのBrady Young氏がカスタムしたカフェレーサーです。
　http://www.hondabrats.com/satin-black-and-tan-cb550-by-seaweed-and-gravel/
広義にカフェレーサーといわれるカスタムスタイルの一種ですが、アメリカ西海岸などで流行している"BRAT"と呼ばれるスタイルです。

※欧米のバイクカスタムのカテゴライズについてはこのあたりが参考になります。

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　https://motolab.jp/www/2016/03/03/post-36383/

今回は、どうしてもこのBRATスタイルのカスタムバイクを作りたい！というのがありました。
BRATスタイルにはオールドタイヤが似合います。
王道はFirestoneのタイヤですが、1/12のキットがないので、一から自作しました。
みんな一度は見たことある、ギザギザ溝だけで構成されているシンプルなタイヤです。
模型的には、スリックタイヤに両端がギザギザの帯を6枚貼って、その隙間が5本のギザ溝を構成するという方法にしてみました。
ギザ帯の切出しには、新しく導入したカッティングプロッタを活用しました。
（さすがに合計3200山のギザギザをすべて手で切出すのはしんどい・・・）
”Firestone”のロゴも、カッティングプロッタでカッティングシートから切出してタイヤ原型に貼り付け。その状態で複製かけて浮き文字として構成しました。
スポークは志賀昆虫さんの虫ピン#00番です。

今回の主役は、このタイヤと言ってもいいかも…。
よってバイク本体はシンプルなカスタムに留めます。

ベースにしたのは、アオシマ製1/12 CB400Four です。
去年のモデラーGPにCB750Fourカスタム他を出展したときに、光栄にもアオシマ賞をいただくことができました。
このCB400Fourのキットは、そのときの副賞です。

アオシマの気合が滲み出ている大変よくできたキットだと思います。
普通に作ってもむちゃくちゃカッコいいと思います。（そのへんはbaraccaさんの美しい作品をご覧ください。）
今回はエンジンやフレームはいじらず、タンク・シート・マフラーなどをカスタムするに留めました。

タンクは、ヨンフォアの角ばったタンクは自己主張が強いと思ったので、長さを延長。全体をティアドロップ型に整形してCB550Four風にしました。
これでだいぶモデルのバイクに雰囲気が近づきました。

マフラーはφ3のアルミ線。
バンテージは、以前作ったCB750はティッシュを使いましたが、今回はテーピング用のテープの細切りを使いました。
織りのザックリ感が模型的にちょうどよくて、ケレン味がある上に、裏面に粘着材があって施工がとても楽という代物。
（アイデア教えてくれた静岡のモデラー：YOUさんに感謝！です。）

塗装は、光沢黒が欲しいところは、FOKのコンクブラックを。
タンクは、側面が光沢。上面が艶消し黒となっています。
光沢面の再現に、新しく出たガイアプレミアムミラークロームを使って…みたのですが、大失敗。
きれいなミラー面が出たまではよかったのですが、もう少し落ち着いた感じにしたくてスモークをコートしたら、はじいてしまって大変なことになりました。
結局塗装を全部はがして、光沢黒⇒メッキシルバーNEXT⇒ウレタン⇒スモークの（いつもの）段取りで再塗装しました。
プレミアムミラークロームはもう少し研究します。

さて、作りたかったBRATスタイルのバイクを作れました。
次は、トラッカースタイルのバイクを作りたくなってきましたよ。
そうなると問題が、またタイヤです。オン・オフ両方走れそうなデュアルスポーツタイヤが欲しい。
けど、キットが無い。さてさて。