No.941293

こんとん物語 14

スクジョさん

殺人ミステリー

2018-02-13 15:04:50 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:402   閲覧ユーザー数:402

「このお菓子、おいしい。」

 

おかしな調子でこんとんがお菓子とお茶を平らげる。

 

クリスが

「あと、三十分で出掛けますよ。」

とこんとんに声を掛ける。

 

「わかりました。」

とこんとんが返事をする。

 

 

 

その五十分後、クリスとこんとんは電車内に居た。

二人は二人とも文章を書いていた。

 

クリスが仕事の案件、こんとんが趣味的である。

 

「クリス、今日は誰の取材ですか?」

 

こんとんがクリスに気安く話し掛ける。

 

”そういえば、こんとんに取材対象の名前を伝えて無かった。”

 

想音(おもね)ですね。」

 

「・・・想音(おもね)、ですか。」

 

軽く、クリスもこんとんも返す。

 

 

 

目的の駅に着くと、次の目的地に二人の意識が向かう。

’想音の家’だ。

 

駅前の地図を見ながら、

「ここが、想音の家ですから・・・こう行きましょう。」

 

「そうですか?行きましょう。」

 

会話の後、’想音の家’へと向かう。橋を渡り、峠を越えて’想音の家’に至る。

 

 

インターフォンを押すこんとん。

 

”昨日の取材で分かったのだが、私よりもこんとんの方が取材に向いているらしい。”

 

とクリスの断片の思念の挿入をはさむ。

 

 

 

「イザベルなら、私ほど知っている人は他にはいないな。」

 

想音が言う。会うなりである。

 

出て来た想音は二人を家に上げる事無く、箱庭とも言うべき庭の丸机と丸イスへ案内する。

 

「どんなところでしょうか?」

 

「黒いところも白いところも全部。・・・ただ、黒いところは一つしか話せない。」

 

「どんなことでしょうか?」

 

「強敵。探偵さん達の強敵、”とも”と言うべきか。」

 

 

’白いところ’というのを一通り聞いては見たが、こんとんの脳裏に浮かんだのは、”収穫なし”という一言だった。

 

 

「さよなら、探偵さん達。」

 

想音は門越しに二人を見送る。左手には名刺、会うなり渡したものである。

 

 

また道なりに駅へと向かう。峠を越え、橋を渡り、駅に入る。

駅前の地図が二人を見送る。


 
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