No.934926

こんとん物語 4

スクジョさん

殺人ミステリー

2017-12-28 14:52:28 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:293   閲覧ユーザー数:293

”ミステリーとはその人の人格性までも覗けるジャンルである。”

 

スマートフォンを弄る手を休め、クリスの方を見るこんとん。

クリスは特に何もしていなかったが、’まだ’という事を仕草でこんとんに知らせる。

電車で揺られながら、文章を連ねるこんとん。

 

その10分後、電車から降りる二人。次の行き先は警察署だ。

 

駅を出て、橋を渡り、警察署に着いたこんとんとクリス。

 

警察署では、受付をし、応接間を介し必要な情報を聞ける事になった。

 

しばらくすると、女警察官が応接間に入って来た。

(うやうや)しく、お辞儀をしてから自己紹介をする。

 

結城「私が情報管理を任されております、結城と申します。どうぞ、よろしくお願いします。」

 

こんとん「どうも、探偵です。分百こんとんと言います。こちらこそ、お願いします。」

とこんとんも自己紹介とあいさつをする。次いで、名刺を渡す。

 

結「こちらにお座りください。」

 

クリスを仲介として、以下の情報が共有された。

一年前のシリル(依頼人コンスタンスの夫)失踪事件の概要と手詰まりの理由。

今回のコンスタンス失踪事件の概要。

 

クリスティーン「シリルについてですが・・・」

とクリスが切り出す。

 

結「こちらに既に用意してございます。」

と、結城は何枚かの書類をクリスに、クリスはこんとんにスルーする。

 

こんとんはその書類に目を通して、必要な情報が用意されている事を確認する。

 

結「確かに・・・必要事項を確認しました。」

と事務的に反応する。

 

ク「では、コン・・コンスタンスについてですが・・・・・」

再び、クリスが切り出す。

 

結「そちらも既に用意してございます。」

 

同じ様に、こんとんに書類が行き着く。

 

結「コンスタンスについても、確認しました。」

 

結城の機械的な対応にこんとんは違和感を覚えるが、’まあ優秀な警察官だな’という感想を持つ。

 

結「以上で・・・。」

三度、結城が発言し、警察との情報共有は終了する。

 

結「お疲れ様でした。では、お二方はお帰りになって下さい。」

と、やんわり応接間を追い出される。

 

 

 

「次は、カーチス夫妻の家のご近所の聞き込みですよね。」

と、警察署を出たこんとんに、クリスが確認する。

 

「そうね・・・いえ、そうですね、まあ、出来る限りの事はしましょう。」

とこんとんは返す。

 

 

その一時間後、カーチス夫妻の大きい家の前に、二人はいた。

 

聞き込みの結果、得られたのは、交友関係があまりにも少ない事だけだった。

 

こ「これからどうやって調査しましょう?」

と珍しく、こんとんから口を開く。

 

ク「・・・今日はこのくらいにしましょう。」

と消極的に、クリスは’ここまで’のサインを送る。

 

あいさつをして、二人は別れを告げる。

 

こんとんは二時間程、電車に揺られて、探偵事務所に帰って来た。

 

”小説の探偵とは、事実よりも奇なる感性と幸運を持っているようだ。”

 

と、日記とも異なる文章をさらに連ねる。

 

今日もまた一日が終わる。


 
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