No.92442

学園の恋姫たち その6

ぴかさん

学園の恋姫たちのその6です。

現代を舞台にしているため、各キャラの口調や雰囲気に原作との差異があるかもしれません。
その辺り、ご了承いただければと思います。

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2009-08-30 20:05:27 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:12017   閲覧ユーザー数:9354

孫登の登場は、一刀だけでなく他のみんなも驚かせた。

蓮華がいくら娘がいると言っても、本人がいなければそれはただの戯れ言になってしまう。

しかし、ここにその娘本人が登場。

しかも、一刀の事を「お父様」と呼んでしまい、もう言い逃れが出来ない状況になってしまった。

 

ただただ唖然となってしまう一刀。

こうなる事はある程度予想していた蓮華は、そのままの一刀の表情に笑いがこぼれる。

と、ここで隠れていた桃香と華琳が飛び出し一刀に詰め寄る。

 

桃香「一刀さん!!娘ってどういう事ですか!?」

華琳「そうね・・・。どんなお仕置きをしようかしら?」

 

現れるはずのない人間が現れて一刀は我に返った。

 

一刀「ちょっと待ってくれ。俺だって驚いているんだから!!」

愛紗「そうです。桃香様落ち着いて。。。」

 

桃香と華琳が飛び出した後、すぐに他の面々も飛び出していた。

愛紗は桃香を必死に抑える。

星は、華琳の表情を見て大丈夫だろうと周りから見ているだけであった。

 

鈴々、朱里、雛里、月、詠は孫登のそばに近づき2、3言葉を交わしてすぐにうち解けた。

 

蓮華は、突然現れた闖入者達に驚いたが、すぐに冷静になった。

 

蓮華「なんでみんながいるの?まさか・・・覗いていた・・・。」

 

蓮華のこの言葉にみんながギクリとなる。

みんなが一斉に蓮華の方を向いた。

そこにいたのは蓮華という名の鬼であった。

 

桃香「ごめんなさーい!!華琳さんが見ようって言うから。」

華琳「ちょっと、そこで私のせいにするわけ?」

蓮華「問答無用よ!!」

 

桃香と華琳が逃げ、それを蓮華が追いかける。

あっちの世界ではあり得ない状況が今目の前で繰り広げられていた。

 

そんな様子を見ながら一刀は、心が温かくなるのを感じていた。

おそらく他のみんなもそうなのだろう。

追いかけられる側でありながら、何か楽しそうな雰囲気がそこにあったからだ。

 

だが、一刀は大事な事を忘れていた。

そう、孫登の存在である。

 

 

孫登は、鈴々達と楽しそうにしていた。

年齢的に言えば、鈴々達が上だろう。

だが、朱里達が時々驚く表情をさせるのを見る限り、精神年齢的には同じかそれ以上なのだろう。

 

その一方で、桃香と華琳、そして蓮華の追いかけっこも終わりに近づいていた。

と、ここで星が気付いた。

 

星「学生なのに娘がいるのは、問題ないのだろうか?」

みんな「!!」

 

孫登以外驚きの表情になった。

学生結婚と言う言葉もあるが、普通は学生で結婚したりましてや娘がいるという事はまずあり得ない。

それこそ、小説や漫画などのフィクションの世界に多いことだ。

だが、今そのフィクションの世界が現実になっている。

それが世間一般に知られればかなりまずい。

一刀もそうだが、蓮華がなんと言われるか判ったモノではない。

 

その事態だけは避けなければ。

とりあえず、ここではどうしようもないのでみんなで女子寮に行くことにした。

 

移動中、孫登に色々教えていく朱里達。

鈴々は教え役から外され文句を言っていたが、そこは愛紗が慰めた。

 

しばらくして女子寮の管理人室に着くと、そこには紫苑と璃々親子。

それから桔梗となにやら部屋の掃除を手伝わされている焔耶の姿があった。

朱里達は、璃々を孫登に紹介し、すぐにうち解け遊びに行ってしまった。

鈴々も一緒に遊びに行ってしまい、そのお目付役に愛紗と星が任命された。

焔耶は、宿題が終わってないと桔梗にどやされ部屋に戻った。

月と詠も戻ってしまったため、その場には一刀、桃香、華琳、蓮華、朱里、雛里、紫苑、桔梗の8名になった。

 

 

一刀達は、紫苑と桔梗に今の状況を説明した。

紫苑と桔梗は、学園の教師であるため味方にしておいた方がいいという判断である。

 

紫苑「そうねぇ、その従姉妹という事でいいのではないかしら?」

桔梗「そうじゃのお。それ位が嘘っぽくなくていいかもしれん。」

 

やはりという顔をする一刀達。

一刀達の間でも、そんな感じでごまかそうという事で話はしてあった。

しかし、問題が1つある。

それはあの場にいて口の軽い者が約1名いると言うことである。

 

紫苑「それなら大丈夫よ。私達がキチンと口裏を合わせればね。」

桔梗「そうじゃな。1人と複数、どちらを信じるかという話じゃな。」

 

と話をしている場所にやはりというかやって来る者があった。

 

麗羽「ちょっと、一刀さん!!娘ってどういう事ですの?」

猪々子「アニキやるなぁ。」

斗詩「2人とも、まだ本当と決まった訳じゃ・・・。」

 

麗羽と猪々子は決めつけているが、斗詩は半信半疑であった。

 

一刀「娘って・・・、誰から聞いたの?」

麗羽「あそこでちびっ子が『お兄ちゃんの娘なのだー。』と言ってましたわ。」

 

一刀(やっぱり・・・。)

 

想像通りの展開に麗羽達3人以外は脱力したかのような表情になった。

愛紗と星はどうしたんだよと思いながら、決めていたとおりの回答をした。

 

一刀「彼女は蓮華の従姉妹だよ。」

麗羽「そうですの?」

 

麗羽の問いかけに頷く蓮華。

その回答に斗詩がやっぱりという表情で話す。

 

斗詩「やっぱり一刀さんの子供じゃないでしょう。」

猪々子「そっかー。」

麗羽「そのようですわね。」

 

効果てきめんに、心の中でガッツポーズをする一刀。

 

それ以降も主に鈴々が言いふらすのを否定していく一刀達。

いつしか鈴々も従姉妹なんだと認識するまでになった。

 

それ以降も孫登問題はそこまで大きくならなかった。

一刀達が否定し続けたという事もあったが、それ以上に大きな出来事があった。

華琳を除く、魏の武将達もこの世界に来たという事である。

それは、孫登の存在をそれこそ霧のごとくしてしまう位の事であった。

 

たださえ賑やかだった一刀の周辺はさらに混迷の度を深めた。

最初は羨ましがっていた及川ですら、この状況に心でお祈りをするくらいであった。

 

だが、これらもこの後起こる出来事の序章に過ぎなかった。

 

 

大変だが、楽しい毎日を送る一刀。

人数が増えればそれだけ一緒にいられる時間が減るわけで、桃香達は今まで以上のアプローチをしてきた。

 

一刀からすれば、みんなとても大事な人達だ。

誰1人として別れたいと思った事はない。

だが、この国が一夫多妻ではない以上、最終的には誰か1人を選ばないといけない。

 

しかし、数年後に華琳が総理大臣になって一夫多妻を容認する。

そんな感じになるのではと、心の中で思う一刀であった。

 

その中にあって蓮華は、あっちの世界での疎外感に加え孫登という存在を武器に、他のみんなよりも有利に事を進めていた。

他のみんなも一刀の子供が欲しいと、迫ってくる事もあった。

だが、それで子供が出来てしまったらそれこそ本末転倒なので、一刀は無理にせず今まで通り接する事に徹した。

 

そんなこんなを繰り返していたある日のことである。

 

部活を終え、帰宅の途につく一刀。

その時間に合わせ一刀と一緒に帰ろうとする桃香達。

だが、それよりも前に一刀の元に現れる者がいた。

 

孫登「おと・・・一刀さん・・・。」

 

そこには孫登と、そして・・・

 

蓮華「一刀・・・。」

 

蓮華の姿があった。

蓮華の時間が合わない限り、決まってこのタイミングで蓮華と孫登が現れる。

蓮華だけなら無理にでも一刀と帰るところだが、孫登がいるとなるとなかなか手が出せない。

こうやって蓮華達はいつも一刀と一緒に帰るのである。

 

その日もそうやって一緒に帰ったのだが・・・。

 

しばらく歩くと、3人に声をかける者がいた。

 

 

??「なかなかいい雰囲気ね、蓮華。」

 

3人が振り返るとそこには見知った顔があった。

 

??「久しぶりね、蓮華に孫登。・・・そして、一刀。」

蓮華「雪蓮姉さん・・・。」

 

そう、そこには呉王孫策こと雪蓮が立っていた。

よく見ると、その後ろには冥琳と祭と小蓮。

さらには、隠、思春、明命、亞莎の姿もあった。

もちろん、それぞれの娘達の姿もそこにあった。

 

蓮華「雪蓮姉さん達、どうしてここに・・・?」

雪蓮「どうしてって、私説明苦手なのよね。・・・冥琳お願い。」

冥琳「雪蓮は全く・・・。分かったわ。」

 

冥琳は雪蓮に代わり、自分達がここに来ることになった経緯を話した。

その内容にただただ驚く一刀と蓮華。

特に蓮華は自分のした行動で、そのような事態になるとは思っておらず少なからずショックだった。

冥琳の説明が終わり、蓮華は尋ねた。

 

蓮華「一刀は・・・、一刀はどうなったの?」

 

その問いに皆の表情が曇る。

 

雪蓮「分からないわ。一刀は一緒に来なかったから・・・。でも、ここにもいるじゃない。」

 

そう言って雪蓮は一刀を指さす。

 

雪蓮「手を繋いで歩いているなんて、本当に妬いちゃうわね。」

 

そう雪蓮に指摘され、恥ずかしさからか孫登から手を離す一刀。

蓮華も改めて言われたせいか、恥ずかしそうにうつむいた。

孫登は、そんな2人の様子にやれやれと思いながら、久々に再会した子供達の元へと駆け出した。

 

雪蓮達は、そんな3人の様子に笑顔になった。

そして、一刀に近づいた。

 

雪蓮「一刀、私達ここに行きたいんだけど?」

一刀「えっ、ここは・・・。」

 

そう、それは理事長の家への地図だった。

 

 

翌日、また学園はお祭り騒ぎであった。

夏休み明けからここまで転入生がたくさんおり、しかもその誰もが北郷一刀絡みであったのだが、ここでまた転入生が来たためだ。

さらにその子達も北郷一刀の絡みであった。

 

より一層騒がしくなる一刀の周辺。

触らぬ神に祟りなしとばかりに、無関係を装う者もいる一方で、積極的に絡もうとする者達も増えた。

 

いつしか、一刀は学園内で一番の有名人になっていた。

 

どこに行っても、桃香達や華琳達、雪蓮達に囲まれていては目立つなと言うのも無理な話である。

 

有名になって何をするにも大変になってしまったが、それでも一刀は後悔していなかった。

以前には考えられない、楽しい学園生活がそこにあったためだ。

 

桃香「一刀さん、早くー!!」

華琳「一刀、早く来なさいよ!!」

雪蓮「一刀、遅いわよ。」

東堂「ほら、北郷君、早く行きなさいよ。」

一刀「あ・・・ああ。」

 

東堂に促され、みんなの元に走り出す一刀。

 

そこには、たくさんの笑顔が溢れていた。

 

走りつくやいなやもみくちゃにされる一刀。

大変だなと感じながら、こんな時間がいつまでも続いて欲しいと思う一刀であった。

 

 

あとがき

 

すみません、またかなり日数がかかってしまいました。

 

そんなわけで学園の恋姫たちのその6でした。

今回で、蓮華を除く呉の面々が現代へと来ました。

 

当初は、どういう理由で来たのかというのを書こうと思ってある程度までは書き上げていたのですが

どんなに書いても、魏の話と似たようになってしまい自分で納得できる状態に仕上げることが出来ませんでした。

 

というわけで、その部分はスルーしての今回の話です。

 

終わり方で何となく察している方もいるかもしれませんが、ずっと書いてきました現代を舞台した話は一時休止します。

ここ数作品日数がかかるようになってしまい、モチベーション的にも若干低下気味というのが理由です。

 

そんなわけで次回作は未定です。

ちょっと書いてみたい話もあったりするので、そっちを書くかもしれません。

 

いつになるかは分かりませんが、次の作品をアップする事があったらその時はまたお願いします。

 

今回もご覧いただきありがとうございました。


 
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