No.913549

恋姫無双 白き才姫に仕えし道化

アリアさん

皆さんのおかげで4話目です!前回は一刀の過去のトラウマについて書きましたが、
今回は物語を進めていきたいと思います。ちょっと薄い感じになるかも知れませんが
読んで頂けると幸いです!

2017-07-10 01:00:01 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1961   閲覧ユーザー数:1740

星視点

「大丈夫です。ちょっと怖い夢を見ただけですから。」

 

そう言って一刀殿は、またあの笑顔を浮かべている。・・・気に入りませんな、気に入りませんが。

 

「色々言い事はありますが、体調を芳しくなさそうなので今回は止しておきましょう。」

 

「はは、そうして貰えるとありがたいです。」

 

「わかりました。・・・しかし先程さんごくじだい?やら、たいむすりっぷ?やら叫んでおりましたが

一体どういうことで?」

 

「そうですね〜、それについては風も疑問に思っていた所ですよ〜お兄さんの国の言葉ですか?」

 

やはり風も疑問に思っていたか。先程から一刀殿は妙な言葉をよく言う・・・異文化というものか?

 

「あ〜それはですね。・・・まぁ命の恩人である二人にならいいか。」

 

「ん?何がですかな?」

 

「趙雲さん、程昱さん。二人が疑問に思っていることにお答えしますが、今から話すことは到底信じられないことだと思います。話す事は信じられないことが多いと思いますが、俺は嘘を言っていませんのでどうか信じてください。」

 

「・・・見くびらないでもらいたい一刀殿。」

 

「えっ、見くびってなんていませんよ!」

 

「いいや、見くびっておられる。私たちはこれまでの旅の中で様々な人々と話してきました。その経験から、嘘をつく者かどうかぐらいの

判断は出来るつもりです。会ったばかりとは言え、貴方が嘘をつく人間ではないことなどわかっているつもりです。」

 

「そうですよ〜。お兄さんはもう少し風たちを信用するべきですよ〜。」

 

全くだ。風の言う通りもう少ししんようしてもらいたいものだ。

 

「・・・そっか。ありがとう程昱さん!趙雲さん!」

 

っ!・・・ふふ。なんだ、ちゃんと出来るじゃないですか。そんなにも見ていて気持ちがいい笑顔が。

一刀視点

「・・・見くびらないでもらいたい一刀殿。」

 

「えっ、見くびってなんていませんよ!」

 

「いいや、見くびっておられる。私たちはこれまでの旅の中で様々な人々と話してきました。その経験から、嘘をつく者かどうかぐらいの判断は出来。会ったばかりとは言え、貴方が嘘をつく人間ではないことなどわかっているつもりです。」

 

「そうですよ〜。お兄さんはもう少し風たちを信用するべきですよ〜。」

 

・・・そういうことか。・・・ははっ、なんだかそれって、

「・・・そっか。ありがとう程昱さん!趙雲さん!」

 

すっごい嬉しい!

 

「っ!」

 

ん?趙雲さんが驚いた顔しているがどうしたんだろう?

 

「おいおいお兄ちゃん、笑顔で女を口説こうなんて悪い人だぜ〜。」

 

「て、程昱さん。何ですかその喋り方は?」

 

何なんだその男らしいというか、おっさんぽい喋り方は。

 

「いえいえ違いますよお兄さん。今喋ったのは宝譿ですよ〜。」

 

「宝譿?」

 

「はい。ほら宝譿お兄さんに挨拶を。」

 

そう言って程昱さんが頭の上の人形を突き出してきた。

 

「おう兄ちゃん、初めましてだな。俺の名前は宝譿っていうんだ。今後ともよろしくな!」

 

「・・・はい!よろしくお願いします!」

 

腹話術だろうか?っと。

 

「話が少し逸れてしまいましたが改めてお話しします。実は・・・」

 

「星、風大変です!」

 

また話が逸らされたー!

 

「稟、一体どうした?」

 

趙雲さんが話した方を向いてみると、眼鏡をかけた綺麗な女の子がいた。

 

「はい、実は!・・・あ、そちらの彼は起きたのですね。無事で何よりです。」

 

「あ、ありがとうございます。あの〜貴方は?」

 

「ああ、これは失礼しました。私は・・・っとすみません、今はそれどころではありませんでした。

自己紹介はまたの機会に。星!風!官軍がそこまで来ています、急ぎここから離脱した方がよさそうです!」

 

「なるほどそれはまずいですな。風行きますぞ。」

 

「了解です〜。」

 

「ちょ、ちょっと待ってください!なんで趙雲さん達が逃げなきゃいけないんですか!?」

 

よくわからないけど、官軍に見つかったらまずいということだろけどなんでなんだ?

 

「うむ、そう言えば一刀殿は真名も知らないのでしたな・・・稟、まだ官軍とは距離があるか?」

 

「・・・あまり時間はありませんよ。」

 

眼鏡の女の子がしょうがないと言うような顔をして言った・・・なんだか普段から苦労してそうだ。

 

「ふふ、いつもすまぬな稟。」

 

趙雲さんは待ってくれることを最初からわかってたようだな。・・・やっぱり真名を預けるぐらいだから

仲いいんだな〜。

 

「さてと、稟にも許可を取ったところで一刀殿に質問があります。・・・貴方は一体何者なのですか?」

 

 

「貴方は一体何者なのですか?」

 

・・・やっぱりきたかその質問。

 

「真名を知らない、官軍について知らない、かの二つのことなどこの大陸のものなら誰もが知っていること

です。さらに言えば貴方が着ている服自体この世の物とは思えないほど光り輝いている。・・・貴方はもしや

予言の天の御使いなのですか?」

 

「天の御使い?」

 

俺の知っている歴史にはそんな人物いなかったはずだが?

 

「そうです。”その者、光り輝く白き衣を纏いて現れん。しかしその者、未だ英雄であらず。

その者英雄なりえずとき、多くの命が失われん。しかしその者英雄になりえしときは、

和をもってこの乱世を終わらせる。”と言うものです。私はこの予言は信じていませんでした、今までは。

・・・貴方に会って考えが変わりました。真名を知らず、官軍についても知らず、予言にあった光り輝く白い服を着ている。これらのことから私は貴方が天の御使いではないかと考えました。・・・如何でしょうか?」

 

「・・・なるほど、確かに状況的に俺が一番怪しいですね。でもですね趙雲さん。その予想は外れですよ。」

 

「・・・理由をお聞かせ願いたい。」

 

「はい。まずは俺がこの大陸の人間ではないことはわかりますね?」

 

「ええ、この大陸に真名を知らぬ者などいるはずありませんからな。」

 

「ついでに言うと俺はこの時代の人間ではありません。」

 

「・・・それはどう言うことですかな。」

 

「趙雲さん、程昱さん、あとそこにいる方も聞いてください。俺は・・・ここから約2000年後の未来から

来たんだ。」

 

「なっ!」

 

「お〜!これは風も予想外です〜。」

 

「・・・」

 

反応はそれぞれだった。眼鏡の女の子はあまりの出来事に驚き固まり、程昱さんは眼鏡の女性程ではないが

目を見開き驚いており、趙雲さんは目を瞑りただ黙っていた。

 

「・・・それが先程言いかけた信じられないことですか?」

 

「・・・はい。」

 

「確かに到底信じられる話ではないですな。」

 

・・・やっぱり信じてもらえないよな。それはそうだ、俺だってこんなこと言われたら信じられるかどうか

怪しい。ははっ、やっぱり俺は駄目なt

 

「言ったのが一刀殿でなければですがね。」

 

・・・えっ。

 

「し、信じてもらえるんですか!?」

 

「言ったでありましょう、見くびらないでくれと。風もそう思っているはずですよ。なぁ?」

 

「そうですね〜。びっくりはしましたけど、お兄さんがこんな嘘をつくとは思えないので信じるの

ですよ〜。」

 

「ふふ。風ならそう言うだろうと思っていた。稟はどう思う?」

 

「・・・正直彼の人柄もこの状況もよくわかりませんが、二人が信じると言うのですからしんじてみようと

思います。」

 

「おやおや、随分と私達を買ってくれているのだな。」

 

「それはまぁ長い付き合いですから。」

 

「ありがとう稟。さて、一刀殿これで私たち全員貴方の言うことを信じると言うことになりました。文句は

お有りかな?」

 

・・・彼女達が何を言っているのかわからなかった。そんな荒唐無稽な話を信じてくれる?自分自身すら

正気を疑うような話を?

 

「な、んで」

 

「うん?」

 

「何でこんな無茶ないうことを信じてくれ、」

 

「と〜う!」

 

「痛っ!」

 

な、なんでいきなりチョップ?

 

「お兄さん。しつこいと女の子に嫌われますよ〜。」

 

「そうですな。一刀殿はしつこいところがたまに傷ですな。しつこい誰かのためにもう一度言いましょう。

・・・私たちは貴方を信じます!」

 

「・・・ありがとう、ありがとうございまず。」

 

泣いちゃ駄目だ!泣いちゃ駄目だ!強くなるんだから泣いちゃ駄目だ!・・・泣いちゃ駄目なのに涙が

とまらない。

 

ぽむ。

 

「えっ!」

 

気がつくと 趙雲さんが優しい顔で俺の頭に撫でていた。

 

「2000年後の未来・・・私には想像ができません。しかし時代が違えども自分を知る者がいないことが

辛いと言うことに変わりはないでしょう。寂しかったでしょう、不安だったでしょう。いいんですよ?

今だけ思いのままに感情を吐き出しても。」

 

「・・・いいんですか。」

 

「ええ。いいんですよ。」

 

「・・・ならお願いがあります。」

 

「なんでしょう?」

 

「あ、頭をもう少し撫でててもらえますか・・・」

 

「ふふ。いいですよ。」

 

そう言うと趙雲さんは頭を撫で続けてくれた。・・・何年振りだろう頭を撫でられるのなんて。温かい。

・・・忘れてた人に優しくされとこんなに心が温かくなるんだった。

 

俺は頰に伝う涙も気にせずに、そのまま撫でられ続けた。

 

「・・・ありがとう趙雲さんもう大丈夫です。」

 

「もういいのですかな?」

 

「うん。ありがとう趙雲さん、少し軽くなったよ。」

 

「そうですか、それはよかった。」

 

うっ!恥ずかしくて趙雲さんの顔が見れないや。

 

「おお〜。見せつけてくれますねお兄さん。」

 

そうだった!今の見られてたんだった!はっ恥ずかしい!

 

羞恥で顔を赤くしていると。

 

「星、流石にそろそろ限界です。早く離れないと官軍が来てしまいます。」

 

「そうですな。そろそろ行きますか。」

 

官軍が来るようで趙雲さんたちも慌て始めた。

 

「・・・そう言えばお兄さんこの後どうするんですか?」

 

「あっ」

 

そうだった。この後の予定趙雲さんたちと居て忘れてたけど、俺今宿無しなんだった。

 

「どうしよう。」

 

「・・・一刀殿、実は今旅の荷物持ちを一人探しおりましてな。誰か心当たりはありませんかな?」

 

「えっ」

 

俺が戸惑っていると程昱さんと眼鏡の女の子も

 

「そうですね〜、風達の旅は目的地があるようでないですからね〜。住居を持っていない人などがいいの

ですが〜。」

 

「女3人旅なので男の方などがいると心強いのですが。」

 

「えっ、えっ!」

 

「ふふ、さて一刀殿心当たりは有りますかな?」

 

「・・・はは!」

 

お父さん、お母さん、おじいちゃん、

 

「実は、その条件に当てはまる人間が一人あなた達の目の前に一人います。」

 

俺、

 

「ほう、その方の名前は?」

 

「北郷 一刀。俺のことです。」

 

「ふふ。ではよろしくお願いしますね、北郷一刀殿。」

 

 

 

 

 

仲間が出来ました!

 

こんにちはこんばんは、アリアです。

如何だったでしょうか。今回は急ぎまで書いたのでなんじゃこら、な感じになったかも知れませんが

お許しください。

さて、今回は星たちと旅に行ってもらうことにしました。やったね!と言うわけで、あのルートに行くための

条件は整いました!後は突き進むだけです。これからも更新していきたいと思うので楽しみにしていただければ幸いです!

 

それでは今回はここまでまた会いましょう!それでは再見!

 

 

 

 

 

 

 

次回はほのぼの〜?それともバトル?ええい、両方か〜!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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