No.913065

恋姫無双 白き才姫に仕えし道化

アリアさん

懲りずに投稿2回目です。今回は一刀君の能力が少しわかる回です。

2017-07-06 21:53:07 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2485   閲覧ユーザー数:2237

「君は才能があるんだからもっと頑張るべきだ!」

 

うるさい。

 

「一刀、お前には天賦の才がある。才あるものはそれを使う義務がある。」

 

うるさい。

 

「気楽でいいですね〜天才さんは、練習しなくても何でもできるんだから。俺もそういう才能

欲しかったな〜」

 

うるさい‼︎

 

がばっ!

 

「はぁはぁくそ、夢か。」

 

はぁ〜最悪の寝起きだな、寝起きぐらいは清々しくいたいものなのにな。というか、俺いつの間に

寝てたんんだ?なにか信じられないことがあった気がしたんだが。

 

「お兄さん大丈夫ですか〜?」

 

うん?随分間延びした声が聞こえるが。誰だ?

 

「お〜見事に無視されたですよ〜」

上か?

 

顔を上の方に向けるとそこには、金髪で眠たそうな目をした女の子がいた。

おっと、外向けの顔しなきゃ。

 

「す、すみません、どなたですか?」

 

「そういえばそうですね〜。私は程昱と言います。おにーさんは?」

 

「わ、私の名前は一刀といいます。」

 

「一刀さんですか、いいお名前ですね〜。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

なんだ?自己紹介されたからし返したけど、程昱?確か三国志にそんな名前の英雄がいた気がするが。

 

「あ、あの程昱さん。」

 

「はい、何ですかお兄さん?」

 

あ、自己紹介してもお兄さんなんだ。

 

「あの〜その程昱というお名前は、あなたのお名前ですか?」

 

今の時代に程昱なんて名前を付ける親がいるのか。・・・あれかキラキラネームってやつか?

 

「おお〜会って1分ほどで失礼な人ですね〜。もちろんですよ〜。」

 

どうやら本名らしい。女の子なのに三国志の英雄の名前で大変なことも多かっただろうな〜。・・・そう言えばもう一人そんな名前の人がいた気が。

 

「風、彼は起きたのか?」

 

そうこの人だ。趙雲、三国志を知らない俺でも知ってる英雄の名前を名乗っている女の子。見た目は

可愛い女の子だか、持っている武器がその可愛らしさを消している。龍牙だったけか?彼女の身長より

でかい、使いにくくないのかな?まぁそれはいいとして結果的に助けられたんだからお礼をしないと。

 

「先程は助けていただきありがとうございました。」

 

「いえいえ、当然のことをしたまでですのでお礼をされるような事ではありません。」

 

「いえしかし・・」

 

「しつこい男は好かれませんぞ。」

 

「・・・わかりました。」

 

「ふふ、素直でよろしい。」

 

どうやら趙雲は正義を愛する正確なようだ。こういうタイプの人間は嫌いではない。

 

「お兄さん、星ちゃんにいいように扱われてますね〜。」

 

「風をやってみるといい、なかなかに愉快だぞ。」

 

二人で俺をいじることで盛り上がっている。そう言えばさっきから気になることを言っているな。

 

「先程から二人は星やら風やら言っていますが、あだ名か何かですか?」

 

その言葉を言った瞬間二人から笑顔が消え、俺の首元には趙雲さんの龍牙が添えられていた。

 

「・・・貴様、わかって言っているのか。」

 

「風もいきなり真名を呼ばれてびっくりですよ〜」

 

・・・なんだこの状況は!というか真名?

 

「あの〜すみません、真名とは一体何のことですか?」

 

「とぼけるな!この大陸に住む者で真名を知らぬものがあるか!」

 

「ほ、本当に知らないんです!お願いします教えてください!」

 

本当に知らないだと気持ちを込めて言ってみた。すると、

 

「・・・星ちゃん、お兄さん、本当に知らないみたいですよ〜」

 

程昱さんが間延びした声で助け舟を出してくれた。ありがとう!

 

「・・・本当に知らないのだな。」

 

「信じてもらえるんですか!」

 

意外とあっさり引き下がってくれた。あんな剣幕だったのになぜだ?

 

「風は人の言動の機微に敏感だ。もしお前が嘘を言っているのなら、風がお前を守るような発言は

せんだろう。」

 

なるほど、仲間の信頼による信用ね。それであっさり引き下がったのか。おおごとにならなくて

よかった〜。

 

「はぁ〜、なぜこの大陸にいて真名を知らないんだ。いいか!よく聞け、真名というものは、己が生き様などを表す言わば自分の存在そのもののことだ。だからこそ真名は、本人が呼ぶことを許したものしか呼べない。もし真名を知っていたとしても、本人が許していなければ呼んではいけない。許しも無しに呼ぶことは、そのものの存在を貶める行為で、殺されても文句が言えないほどの禁忌なんだ。それほどのことをお前はしてしまったのだ、わかったか。」

 

「 」

 

・・・それほど か、俺の住む日本では、もちろん名前を呼んだくらいで殺されることはない。俺からすれば

なぜそれほど怒るのかは正直わからない。・・・だが、真名を勝手に呼ぶという行為が、彼女らのプライドや

誇りを貶す行為だとは理解できた。たがら俺のすべき行為は決まってる。

 

「すみませんでした。」

 

そう、土下座だ。

 

「・・・何のつもりだ」

 

趙雲さんは冷たい目で見てくるが、俺は続けて言う。

 

「俺は確かに真名について知りませんでした。だから真名読んだだけで殺されるという考えは正直理解出来ないところもあります。

「・・・」

 

「けれど、それによってあなたたちの尊厳が、譲れないものが貶されたことは理解できました。俺にだって貶されたら怒ります。そのことがわかったら、途端に自分がした行為が恥ずかしくなってきたんです。だから今しているこの行為は完全に自己満足です。それでも謝らさせてください。」

 

気がついたら地面に頭をこすりつけていた。そして、、

 

「本当にすみませんでした!」

 

 

 

自分のできる精一杯の謝意を謝罪した。謝ればせっかく静まった趙雲さんの怒りが、また俺に向けられることは予想できる。

 

「・・・せっかく許すと言っているのに話を蒸し返すとは、よほど死にたいのか。」

 

その通りだ、本当ならそのままヘラヘラ笑いながら終わらせるのが無難な選択だ。俺も普段ならそうする

だろう。けれど俺は謝った。このことで何があったとしても後悔はしない。

 

「・・・風、この方の名前はなんという。」

 

「一刀さんと言うそうですよ〜」

 

「一刀殿、頭を上げてくだされ。」

 

頭を上げてみると、先程とは見違えるほどの優しい顔をしていた。

 

「一刀殿、確かに真名呼ばれたことには驚きそして怒りましたが、知らなかったものを責め続けるほど我々の心は狭くはありません。そして、一度は許したのですからそのまま終ろうと思っていましたが、あなたは謝ってくれた。私たちのことを本気で悔やんでくれている証拠だ。それだけで謝罪としては十分です。」

 

「そうですね〜、風も改めてあんなに真剣に謝ってもらって満足ですよ〜。」

 

・・・は、恥ずかしい!何大真面目に本音言ってんだ!思い出せ〜俺、俺はいつもどう相手に接してきた。

リラックスー、リラックスー。

 

「は、本当ですか!ありがとうございます!」

 

よし!戻った。そうだよ、これが俺だよ。笑顔をいつも浮かべて相手を機嫌をよくする言葉を選んで

楽に生活が出来るようにする。これが俺だ!

 

「むっ、なんですかその気に触るような言い方は。」

 

「え、ふ、普通にいっているだけですよ〜。」

 

「また言いましたな、私はあの謝罪している時のような素直な話し方がいいのですが。」

 

なんだか空気が怪しくなってきたぞ、まずい、もっと笑顔で!

 

「な、何言ってるんですか〜、さっきからこんな喋り方だったじゃないですか!」

 

よし!最高の笑顔だ!これで趙雲さんも。

 

ブチッ!

 

・・・ブチッ?

 

「ふふ、いいでしょう、そこまで強情ならこちらにも考えがありますぞ!」

 

そう言うと、趙雲さんが龍牙を構え出した。っておい!

 

「ちょっ、ちょっと待って!」

 

「問答無用!はぁー!」

 

趙雲さんが襲いかかってきた。

 

「あぁ〜もう!」

 

趙雲さんを止めて話をしなきゃいけないし、でも止まってくれる訳がない。ということは実力で止めるしか

ない。

はぁ〜めんどくさいけど真面目にやるか。

風視点

「何やってるんですかね〜」

 

風は思わず呟いてしまうのですよ〜。お兄さんの謝罪でいい雰囲気になりかけたのに、星ちゃんが怒った

せいでよくわからない感じになりましたね〜。まぁ、お兄さんが悪いんですけどね〜。

 

「問答無用!」

 

「あぁもう!」

 

あ、始まりましたね〜。まぁすぐに済みますかね〜。星ちゃんの強さは一緒にいた風が一番知ってますし、

それにお兄さんは山賊にやられそうになってましたからね〜。すぐに終わるでしょう。

 

風はそう思ってたのですよ。でも、その考えは間違っていたのですよ〜。だって目の前で

 

 

 

お兄さんが星ちゃんの槍を掴んでいたんですから。

 

 

 

こんにちはこんばんはアリアです!

 

懲りずに投稿2話目です!今回は真名の扱いと一刀君の能力の片鱗を見せる回にしました。

本編の方の一刀君は真名言った後うやむやで終わってしまったのでそこを掘り返してみました。

さて、次回は趙雲の槍を止めた一刀。ついに本気を見せるか!?

 

それでは次回また会いましょう!それでは再見!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、次回一刀君の過去のお話もしまーす!お楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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