雪蓮に認められてから数日が経った
今俺は、王座の間にいる
もちろん、呉の将は皆さん勢揃いである。ただ一人を除いて
なんでこんな事になってるかだって?
俺、北郷一刀が、戦っているとき雪蓮に「戦いが終わったら教えてあげるよ!」なんてつい言ってしまったのだ
忘れてると思ったが甘かった
「後で王座の間に来て」なんて言われて来てみたらこの状態だった
しかも、呼び出した張本人がまだ来ていない
「(なんで呼び出した奴が一番遅いんだ?)」
雪蓮「お待たせ~♪」
なんて思っていると、後ろから抱きつかれた
「(背中になんかすごいものが当たって…じゃなくて!)
雪蓮、遅いじゃんか。みんな待ってたぞ」
冥琳「雪蓮!どこに行ってたの!?」
雪蓮「ごめんごめん、冥琳怒らないで~」
周りからため息が聞こえた気がした
「それで?俺は何をすればいいんだ?」
雪蓮「決まってるじゃない。一刀が使った力とか、『南海覇王』についてよ」
「はぁ、やっぱりそうか。
最初に断わっておくけど、俺の力は妖術みたいだけど、妖術じゃないから。
それを頭に入れておいてもらえると助かる」
雪蓮「いいわよ、それくらい」
「じゃあ、俺の使った力って言うのは、魔法と一般に言われる力で、この中にも使える人がいるかもしれない。ただ、使い方を知らないだけでね。
それで、俺が使った魔法は、『戦士の魂』(ザ・ナイト)といって、別の空間に保管してある武器を取り出したり、しまったりできるものだよ」
雪蓮「それはわかったけど、『南海覇王』はどうして?」
「それはよく分からないんだ。
俺は剣だけなんだけど、その剣を理解することができると自動的に保管されるんだ。
親父は、『無限の剣の世界』(アンリミテッド・ヴェルト)だって言ってたけどね」
雪蓮「なら、いつ理解したの?」
「俺の師匠が使ってたからね。その時さ」
雪蓮「天の世界か~。ずるーい、私も使いたい~」
「(えっ?師匠のことスルー?)ち、ちょっと、雪蓮!?」
話し終えた途端、雪蓮が暴れ始めた
こうなるかもって、少しは思ってたけど……しょうがないな
冥琳「雪蓮!ちょと落ち着いて!」
「ごめん、冥琳。ちょと雪蓮を抑えてて」
冥琳「一刀、何をするんだ?」
「え~と、たしかこの辺にしまってあった気が……あった!!」
冥琳「なんだその水晶は?」
一刀が取り出したのは、なんの変哲も無い水晶のようだった
「これは、魔石って言うんだ。これに魔力を注ぐとその人の属性が分かるんだよ。
属性は、火や水から始まって天や龍などの種類があるんだ
それによって、その人がどんな魔法が使えるかわかるよ」
冥琳「先程、魔力は氣のようなものと言っていたな。ということは氣を扱えないと魔法は使えないのか?」
「そういうことになるね。でも、氣が扱えなくても魔法が使える人もいるよ。
この中で、氣が使える人は?」
祭「儂が使えるぞ」
「ならこれに氣を送ってみて」
祭「ふむ、こうかの」
祭が水晶に氣を送ると、緑色に光った
「へぇ、祭さんは、風の属性だね。なら、えーと、これだ。
これに魔力を送ると、さっきみたいに光るから、そしたら木や岩に向かって投げてみて。
うまく魔力を込めれていたら貫通するから。
風の魔力は氣と氣をこすり合わせるようにするといいよ。」
祭「よくわからんが、ありがとな、北郷」
「次に試したい人h「私がやる!」…いいよ」
そのあと、試したい人って言ったけど、呉の将全員が並んだ
結果は、後に歴史に名を残す人物は皆、魔法が使えることがわかった
なんで全員使えるの?
普通、使えない人の方が多いのに……
――――それから数日後――――
一刀は呉の将たちに認められて真名を授かった
なにか手伝おうと思ったが、字が読めなかったので陸遜こと穏に教わることになったが、いろいろな諸事情より、呂蒙こと亞莎に結局教わることになった
――――またそれから数日後――――
神仙としての力なのか分からないが、すぐに覚えれた
なので、政務の手伝いをしたり、兵の調練なんかも任されたりしていた
そんな毎日を過ごすうちに、日々積もっていくものがあった
「冥琳、ちょっと聞きたいことがあるから、お茶にしないか」
冥琳「いいわよ。それでこれは?」
「それは、ドーナツっていう天界の食べ物だよ」
冥琳「ほぉ、これはおいしいな。」
「聞くけど、なんで呉の将がほとんど揃ってるんだ?」
冥琳「それが分からないのだ」
「え?どういうこと?」
冥琳「北郷が来る少し前に、袁術が「集まっているのじゃ」なんて言ってきてな」
「(俺の知ってる歴史と違うな。それは登場人物がみんな女性の時点で違うんだけど…)」
冥琳「どうしたんだ?」
「いや、ちょとね」
冥琳「そうだ北郷、魔法の練習に付き合ってくれないか?」
「いいよ、冥琳はたしか天の属性だっけ?」
冥琳「なぜ天なのだ?明らかに火や水と違うではないか」
「天と龍は属性があってないようなものなんだよ」
冥琳「あってないようなもの?」
「天や龍の魔法は一人、一人違うんだ。だから、冥琳と雪蓮は自分で見つけないといけないんだ、自分のなかから」
冥琳「それはどうやって?」
「俺が見つけた時は……殺されそうになった時に使えるようになったんだ。
自分が極限状態だと本能のままに感じるらしいからそのおかげだね。
まずは、精神統一した状態で魔力を使えるようになればいいよ」
冥琳「そうなのか、あの魔力を溜めた時の光を澄んだ光にすればいいか?」
「すごいね、天の魔力の特性が分かってるんだ。それと、天の魔法は自分以外のものを助けるものなんだよ。優しい冥琳ならすぐに使えるようになるかな?」
ニッコリと微笑む
冥琳「ありがとう…一刀///」
一刀の種馬スキル発動!!
一刀たちが舞い降りる数週間前――――
白装束をきた二人の男が荒野のなかで立っていた
左慈「この世界かよ!くそっ、ブレイカーめ!」
于吉「なんの因果でしょうかね?
我々がまたこの世界に来るなんて」
左慈「まったくだ!今はいつ頃だ?」
于吉「まだ、黄巾党も動く前ですよ。
今日は・・・・江東の虎と呼ばれた孫堅が死ぬ日ですね」
左慈「―――っ!!!何!?急ぐぞ!」
于吉「わかっていますよ」
――――建業――――
左慈「あの屋敷か?」
于吉「そうですが、私たちが見つかるといけませんね」
左慈「ならどうする?」
于吉「孫堅を違う場所に移しm「だめだ!」どうかしましたか?」
左慈「あの、毒は奴らの毒だ!決められた時間に死ぬようになってやがる」
于吉「そうですか、なら、時間と空間を移しましょう。
どうなるかはわかりませんが」
一人の男が両手を上げ呪文を読み上げると、孫堅は光を放ちながら消えた
左慈「やったな!おい…于吉…どうしたんだ?」
于吉「この世界で私たちが力を使うと狭間、いえ、観測所に戻らないといけないようです」
左慈「そうか、オレも一仕事したら戻る」
于吉「では・・・・・・」
左慈「厄介なことしやがる。
この世界の武将達には、アレが眠ってる可能性があるからな。
それに、このまま歴史通りに動かれても困るな」
――――数日後――――
「美羽様~、美羽様~」
美羽「どうしたのじゃ、七乃?」
七乃「美羽様に言いたいことがあるって人が来てます~」
美羽「今、妾は蜂蜜水を飲んでいるのじゃ!後にせい!」
七乃「そうですか~、たくさん蜂蜜を持って来ていらっしゃるのに…」
美羽「七乃!それを早く言わんか!それは誰「私です」そなたは?」
左慈「私は未来を知る者です」
美羽「それで、どうかしたのじゃ?」
左慈「このまま時が経てば、袁術様は死にます」
美羽「――っ!!嫌じゃ、死にとうない」
七乃「そんな!?嘘です!」
左慈「嘘なんかじゃない!
孫堅が死んだ今、呉の将を別々にしていますね」
美羽「そうじゃぞ」
左慈「その離れている将たちが農民の一揆に見せかけて、一斉に攻撃をしてきて………」
美羽「そ、それなら、ど、どうしたら、良いのじゃ?」
左慈「話は簡単です。呉の将をひとつにまとめておけば、一揆に見せかけての攻撃もされません し、死ぬことはなくなります。
ですが、この話を信じるか、信じないかはあなた達次第です」
次の瞬間には男は消えていた
美羽「な、な、な、七乃~!呉の将達を雪蓮に返すのじゃ~!
死にとうないし、七乃とも離れとうない~!」
七乃「わたしもですよ~美羽様~!」
うわぁぁぁん
二人は抱き合って泣いていた
左慈「これでいいか。そろそろ戻るか」
――――観測所――――
于吉「お帰りなさい、左慈。どうでした?」
左慈「見てたんだろ、後はあいつら次第だな」
于吉「左慈、悪い知らせです」
左慈「なんだ?」
于吉「それは、この方からお聞きください」
貂蝉「ご主人様がやられたわ。」
左慈「―――っ!!!」
貂蝉「最後にすべての力をこちらのご主人様のために残して」
左慈「何!?一刀が?くそっ!」
于吉「私たちを導いてくださったお方だったのに…残念です」
辺りが悲しみの色に染まろうとしたとき
貂蝉「あっ、そろそろこっちのご主人様たちが来る頃よ」
なぜか、話を進めたいのに説明ばかりになってしまってすみません
これはやはり、まだまだ自分の文の書き方がおかしいせいだと納得して・・・
次回~舞龍伝~第九章
三人の御使いが何かを決意した!?
魏、呉、蜀√がごちゃまぜ?
そして、新たな仲間?
お楽しみに~
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夏休みなのに学校の補習があって死にそうです
さて、一刀がやっと登場して話も進みそうです。
一刀の能力の一部が判明!?
残りの二人は何してる?
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