人が月に生存圏を確立した後の未来――

Ai(Armed ideal)と称される少女たちがいた。

　Aiとあるが彼女たちは人工知能（AI)を搭載したアンドロイドではなく、生身の肉体もしくは脳髄を残すサイボーグの一種である。

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　様々な理由でその身体を欠損、負傷し、後にAi化施術を受けて金属の体を手に入れた彼女たちは、その高額な手術代と維持費用を払う代わりに、「月」にて発生した金属生命体に対抗する軍事企業の「防衛兵器」として配備されている。

　彼女たちの役目は月のコロニーの防衛と、コロニー内にある地球と月を繋ぐ次元移動装置「ルナゲート」を死守することである。

以下が三人のプロフィールである。

黒「Ai-BB／Black Bipper　通称Bibi」

　ビビ。日本人の少女。自由浮遊ビットによるレーザー兵器を使う飛行タイプのAi。空中、中距離戦担当。


赤「Ai-RR／Red Ripper　
通称Riry」

　リリー。フランス出身。近接戦闘向けの強化Ai。二刀流で大剣を振るうため義体の出力は高い。近距離戦担当。

白「Ai-SS／Silver Shooter　通称Sis」

　シズ。ロシア人の少女。エネルギーライフルによる遠距離砲撃支援のAi。強化された視力と演算能力を持つ。遠距離、超遠距離担当。


　なお、彼女たちの詳細なファイルは後に公開する――