本作品は
・ドールアイ使用
・異素材を多用
・漫画絵をあきらめたこと

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様々な造形の分岐点が、このテト＆ナウシカには点在しています。


ただ、あまりに実験的要素が多く、同時に今までの経験・あるべき造形要素すら無視した結果、失敗の数々にまみれ…
それらは現実として認めざるを得ません。


但し、この作品で得た数々の“失敗箇所”があったからこそ…
次作・もののけ姫が完成したことも事実。

本作で得たものは、極めて意義深いものだった…ということです。



しかし、次作・もののけ姫でも…
嫌と言うほど失敗続き…堂々巡り。

失敗作での経験を活かして、次作を作り進める。

けれど、また失敗する…



…でも、
“そういうこと”
だと思うんです。

下衆な素人の、モノ作りなんてものは…。


まして宮崎駿という“世界最高峰のクリエイターのふんどし”を使って制作活動を行う以上、「満足」なんてものは、制作者自身には…

あってはならない。

“宮崎駿”の作品・キャラクターを愛するファンが星の数ほど存在する以上、「素人の主観」など愚の骨頂です。


言い換えれば、
満足してしまったその時点で…

自分の愚かな“モノ作り”が終わってしまう…
そんな気がしてなりません。





最後に…

嫌な予感がするので其れを記して終わります。

今回“1/1”という禁断のスケールでナウシカを作ったのですが…
頭部と胸部だけだから、まあ何とかなったわけで。

“全身”1/1の、ナウシカ…
いや、業界では珍しくも何ともないんですが…

いつか作ってしまうような悪夢が、
数年後に待っているような…

そんな気がしてなりません。


東菊花　あずまきっか