フレズヴェルク強襲攻撃機開発計画、通称≪レイド計画≫。
その一番機として開発されたのが、本機体である。
機体識別名は「夜襲」を意味する≪ナイトレイド≫。

レイド計画とは、フレズヴェルクの電撃侵攻性能を高く評価した研究チームによる、フレズヴェルクの更なる強化改造計画のことである。

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レイド計画を進めるに当り、一番機に求めた性能は以下の二点である、
一、フレズヴェルクの更なる機動性の強化
一、敵軍の索敵の目の無力化

機動力の強化については、滷獲した地球側の機体≪クファンジャル≫のパーツを流用し、肩部のスラスターの追加、及び背面ブースターの追加、また、本来フレズヴェルクのパーツであったコアなどを腰部ブースターとすることで、推進力の強化を図った。
また、FAの素体を二つ使用することで、フレズヴェルクの欠点であった、ジェネレータ容量を増加、継戦能力の低さを補っている。

二つ目の索敵能力の無効化であるが、これは、機体表面を電磁波吸収塗料によりコーティングすることで、敵軍のレーダーに映りにくくすることに成功した。長距離索敵用レーダーではほぼ捉えることができず、戦闘用近距離レーダーや熱源センサーで捉えた頃には、持ち前の高機動力により戦闘可能距離まで接近することが出来る。

基本的な戦闘スタイルは大型剣、大型斧槍による近接一撃離脱戦法を得意とする。機体の速度を乗せた斬撃で、"斬る"よりも"叩きつけ引き千切る"といった攻撃になる。射撃に関しては、機体の速度を極限まで高めたことで射撃安定性を失っており、基本的には使用されない。一応フレズヴェルクの兵装であるベリルショットランチャーは装備されているものの、接近するための威嚇と撹乱の為にのみ用いられる。