No.858268

ひと夏の恋

0701Kurosukeさん

「NARUTO」の中のシカマルとテマリを主体に二次創作を書いてみました。初めてなので、色々あると思いますが宜しくお願いします。

3話4話と載せていきます。

2016-07-13 15:07:07 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:599   閲覧ユーザー数:594

 
 

1話:忘れ去られた約束

 

 

「おい、シカマル!」

 

「...んぁ?

お前、なんでここにいんだ?」

 

「なんでじゃないだろう?

...ハァ、その調子だと忘れたんだろう。

もういい、私は帰る」

 

「え、ちょっと...(何なんだよ...)」

 

 

俺は昼過ぎ、休みだったので里の中を珍しくチョウジと2人で歩いていた。その時正面からテマリに捕まった。テマリとは任務でもよく一緒になる。プライベートでも最近少しずつ付き合いらしいものをするようになった所だ。だが元々お互い別の里で忙しく任務についているため、

プライベートで会うことは実際滅多になかった。なので、今日テマリが俺に言った言葉の意味がイマイチ分からなかった。眉を潜め考えていると、隣で一部始終を聞いていたチョウジが口を開いた。

 

「...シカマル、テマリさんとなんか約束してたんじゃないの?今日、休みだからどこか行こうとか」

 

「...んー、

...あ。やべぇ」

 

俺はチョウジに言われて漸く、今日は休みだから2人でゆっくりしないかとテマリに里に来るように言ったことを思い出した。話したのは前の任務で会った時なので、数週間前だと思う。その話の後に任務が立て続けに入り、俺はすっかりとその約束が頭から抜け落ちていた。こういう事に慣れていない俺は頭をかいてから、とりあえずチョウジと分かれてその辺を探しに行った。だが夕方になってもテマリを見つける事は出来なかった。

 

 

2話:任務

 

結局、テマリを見つける事は出来なかったので、俺は後日の任務で会った時謝ればいいかと思っていた。まさかその決断がのちのち面倒な事になるとは俺には全くこの時想像もついていなかった。次にテマリと会ったのは、中忍試験の打ち合わせの時だった。俺はテマリを見つけると、ゆっくりと近づいて声をかけた。

 

「...よぉ

この間の事だけどよ...」

 

「...嗚呼。もう気にしていない。それより、打ち合わせがあるだろう。終わったらすぐに戻らなければならない。」

 

「...そうか、なら...行くか...」

 

俺は明らかに避けられているのを感じながらも、今はプライベートではない事を言い聞かせ会議室へとテマリと向かった。見た感じはいつもと変わらないが、テマリはこの日必要以上の事を全く話さなかった。俺は打ち合わせが終わり、帰るというテマリを里の入口まで送って行った。何時もならそこで、2言、3言会話をするのだが、今日は違った。

 

「...じゃあまた」

 

「あ、嗚呼...お疲れ」

 

テマリは振り返る事もなく、消えてしまった。俺は誰かに相談した方がいいかもしれないと思いつつ里の中に戻った。

 

 

3話:女心

 

テマリの対処法に困った俺はとりあえず同じチームメートであるいのに聞いてみることにした。お喋りで、なおかつからかわれる事は分かっていたが大事なアドバイスはキチンとしてくれる。俺はいのの家に行くと、いのは休みだったのか手伝いの途中だった。

 

「あーら、シカマル。珍しいじゃない、誰かに贈り物ー?」

 

「...あ、いや。ちげーよ。ちょいと相談があってな...いいか?」

 

「いーけど...ちょっと待っててくれる?」

 

俺はいのと合流し、あまり聞かれたくないので里外れのベンチに向かった。そして、そこに座るとポツリポツリと語った。全てを聞いたいのの答えは早かった。

 

「ばかねー、シカマルは。頭良いのに女心が全く分かってないんだから。この間の任務で会った時何か言ってくれるかと思ってたかもしれないのにねー、テマリさん呆れてもう相手にしてくれないかもよー?」

 

「...んな事言われても、分かんねぇよ...。この間の任務でも普通にしてたしよ...」

 

「プライベートと任務は分けるもんなのー。とにかく、謝りに行きなさいよー」

 

「...んー...」

 

いのは話し終わるか終わらないかで近くをサクラが通ったらしくそちらの方に行ってしまった。俺としてはとりあえず何がいけなかったのか女目線で話が聞けたのでとりあえずまぁいいかと思い自宅に帰った。

 

 

 
 

 
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