No.851375

恋姫外史医伝・華陀と一刀 五斗米道の光と影 第21話

アキナスさん

少し拠点を挟みます

2016-06-04 05:58:11 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3112   閲覧ユーザー数:2620

一刀が戻ってきてから一週間ほど経ち、一刀は比較的穏やかな日常を過ごしていた。

 

「そろそろ昼食の時間だな」

 

医務室を出て食堂へ向かおうとする一刀。

 

そんな時、隣の部屋から誰かが出てきた。

 

貂蝉である。

 

現在、貂蝉は一刀の薦めもあって医務室の隣で、貂蝉・愛の相談室を開いている。

 

一刀自身、特に女性のメンタルケアに苦心するところもあったのでその解決手段だとも言える。

 

また、貂蝉は華陀と共に旅をしていてある程度の看護の技術も身につけていたため、一刀の手伝いに回る事もあった。

 

つまり貂蝉の現在の立ち位置は、看護師兼カウンセラーと言った所だろうか?

 

「あらん?ご主人様もお昼?」

 

「そうだが?」

 

「だったら一緒に行きましょうよ」

 

「ああ」

 

首を縦に振った一刀は、貂蝉と共に食堂へと向かった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

食堂で食事を取りつつ雑談をする二人。

 

「相談室の方はどうだ?」

 

「それがね、誰も来ないのよん。もう暇で暇で・・・・・・」

 

まだ貂蝉の事を良く知らない人間達にとって、貂蝉と密室で二人きりになるという状態は、恐怖以外の何者でもないのだから無理も無い。

 

「まあ、そういう所に入るのは結構抵抗があるものだからな。誰か相談に来て、その人から口コミで評判が広まっていけば徐々に人も来るだろうが・・・・・・」

 

「まず一人目が来ないとどうしようもないわ。積極的に宣伝した方がいいかしらん?」

 

「・・・・・・逆効果になるだろうからやめておけ。宣伝が必要だというなら、俺がさりげなくやっておくから」

 

「本当?ならお願いしちゃうわん♪」

 

「・・・・・・仲がよろしい事ですな」

 

いつのまにか二人の側に、食事の乗ったお盆を持った星がやってきていた。

 

「ここ、よろしいですかな?」

 

「ああ」

 

「もちろんいいわよん」

 

二人の了承を得て同席する星。

 

「しかし一刀殿も隅に置けませぬな。まるで夫婦のような距離感の近さで・・・・・・」

 

「やだ星ちゃんったら。まだ結婚の約束どころかお付き合いもしてないのにん♪」

 

星にからかわれて赤面し、イヤイヤする満更でもない貂蝉。

 

それに比べて冷めた目で星を見る一刀。

 

「一度診療に来い。目の治療が必要かも知れん」

 

「必要ありませんな。視力は人一倍ありますので」

 

「・・・・・・そうかい」

 

やれやれといった感じでため息をつく一刀とは対照的にニヤニヤしながら一刀を見ている星。

 

貂蝉に対し、最も早く打ち解けたのは星だった。

 

そのいきさつを簡単に説明しよう。

 

一刀が帰ってきてから、星はやけに一刀に対してツンとした態度を取っていた。

 

理由は一刀が緊急事態だったとはいえ、自分に一言もなく旅立った事だった。

 

何かと皮肉を言ってくる星にどうしたものかと頭を悩ませる一刀。

 

そんな一刀と星のこじれた関係を仲介したのが貂蝉だった。

 

それからはウマが合ったようで、星は貂蝉の理解者の一人となった。

 

「ところで星。貂蝉の相談室の事なんだが・・・・・・」

 

「聞こえておりました。この星におまかせあれ」

 

「何かいい案があるのか?」

 

「ただ勧誘を手伝うだけですよ」

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

本当にそれだけだった。

 

星が悩みを抱えていそうな女性を見つけて引っ張ってきて、そのまま同席しつつ貂蝉が悩み相談を受ける。

 

それを何度か繰り返すだけで、評判は口コミで広まり、数日後には貂蝉の相談室に少しずつだが人が訪れるようになって来ていた。

 

しかし、貂蝉には不満があった。

 

 

 

 

「相談に来てくれるようになったのはいいんだけど、女の子しか来ないの。オトコの子は来てくれないのかしらん?」

 

 

 

「そればっかりは・・・・・・」

 

 

 

「どうしようもないだろうなあ・・・・・・」

 

 

 

 

視線を合わせ、肩を竦める一刀と星であったとさ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、アキナスです。

 

とりあえずいくつか短編書いていこうと思います。

 

さて、次は誰をメインにしようか・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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