No.847265
【獣機特警K-9IIG】殺戮の序曲(完)【交流】![]() 古淵工機さん 2016-05-11 23:56:11 投稿 / 全8ページ 総閲覧数:713 閲覧ユーザー数:683 |
ラミナ市近郊の産業都市・タイゴンバレー市。
その郊外、廃坑の奥深くにブラッドファミリーの秘密工場はあった。
「フフフ…こんだけのデス・フォッグがあればどんだけ殺せるかねえ…」
精製プラントの前で不気味にほくそ笑むのはスレイ・ブラッド。カプセルの中には緑色に輝くデス・フォッグが充満している。
その時、闇を裂くサーチライトの光がスレイ・ブラッドを照らし出す。
「動くな!これ以上好き勝手にはさせないぞ!」
やってきたのはK-9隊の久遠・ココノエ、イシス・ミツザワ、ジョナサン・ボーイング、筑波未来の4人だ!
「へっ、やっぱり来やがったか。懲りねえヤツらだぜ」
「それはこちらの台詞よ!」
「今日という今日はお縄を頂戴してやる!」
「さあ!覚悟しやがれ!!」
一斉に攻撃態勢に入る4人。
だが、スレイはその4人を見るや声を上げる。
「おっと!いいのかなこんなところでドンパチやっても?」
「なにっ!?」
「俺の後ろにあるプラントが少しでも傷つけばデス・フォッグがこの廃坑から流れ出す!そうなりゃタイゴンバレーはオシマイってワケだ!」
「くっ、卑怯なマネを!」
「ヒャハハハ!どうだ、手も足も出ねえだろォ?逆に俺は攻撃し放題だがな!!」
そう言いながら、スレイはイシスとジョニーめがけて手のひらからビームを発射する!
「きゃっ!」
「ぐわっ!!」
「イシスさん!ジョニーさん!!」
「くそっ!あれじゃうかつに攻撃できない…!」
「ヒャハハハハ!じゃあそろそろメインイベントの開始と行くかね!」
スレイがスイッチに手をかけようとしたその時だった。
「あっはっはっはっは!あんたたちの作戦は全てムダになったにゅ!」
突然、スレイの背後から一人の女性ロボットが姿を現した。キャプテン・ミミナだ!
「な、なんだテメー…まさか、ストレィキャッツ海賊団のミミナとかいう野郎か!?」
「ご名答だにゅ。今この瞬間、あんたの目論見は崩れたにゅ」
「なんだとぉ?冗談もたいがいに…」
「冗談だと思うならカプセルの中を見てみるにゅ」
スレイがカプセルを見ると、精製されていたはずのデス・フォッグは、透明な気体となっていた。
「なっ…て、テメー何しやがった!?」
「何って中和剤を全部のカプセルに仕込んだだけだにゅ。あたしの電子頭脳にはK.I.L.L.ガスの対処法もインプットされているのだにゅ」
「くそっ!コケにしやがって!こうなりゃまずテメーからだぁ!」
スレイは、手のひらからレーザーソードを展開してミミナに飛びかかる!
「そんな動き…止まって見えるにゅ!」
ミミナは素早い身のこなしでソードをかわすと、手の甲からレーザーナイフを展開して反撃に移る。
「にゅ!!」
「ぐあっ!畜生…オレ様の顔に傷を…!」
ミミナのレーザーナイフにより、スレイの左頬の人工皮膚は裂け、中からのぞく内部メカが火花を散らす。
「おっと!観念しろスレイ・ブラッド!」
クオン、イシス、ジョニー、ミライがスレイを包囲する。
「ちっ…今度会ったらただじゃ置かねえからな!あばよ!!」
スレイはポケットから煙幕弾を出すと、床にたたきつけてそのまま逃げ去っていった。
「うわっ!くそっ…逃げ足の速い奴だぜ!」
「あーもう!なんでこれからってときに逃げられるかなーっ!」
地団太を踏んで悔しがるジョニーとミライ。
「さて、事件も解決したことだし…キャプテン・ミミナ、君の身柄を…」
「た、隊長…そのミミナが消えて、代わりにこんな手紙が…」
「なに!?」
『残念でした。こっちもそう簡単に捕まる気はないにゅ。そいじゃ、また遊ぼうにゅ!ミミナより。』
「…くそーっ!これだから海賊ってやつはー!!」
ミライの叫びが、むなしく廃坑に響いた…。
こうして、ブラッドファミリーの恐るべき野望は砕かれた。
だが、いつまた彼らが牙をむいてかかってくるかわからない。
戦え!K-9隊!負けるな!ストレィキャッツ海賊団!
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執筆中にフリーズとかいろいろあったけどどうにか完成。
■出演
クオン:http://www.tinami.com/view/551025
イシス:http://www.tinami.com/view/609970
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