No.84719

カンスト! 北郷一刀『魏伝』序章

さん

物凄く強くなった一刀の魏√の物語です。
正直オリキャラで名前が北郷一刀になったと思ったほうがいいかも知れません。
ですからあまりこういうのが好きではない方は見ないほうがいいかも知れませんね。
けどこれを見てオリキャラってのも少しはありか? っと思ってくださったら幸いです。

2009-07-16 07:21:42 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:9946   閲覧ユーザー数:7834

「これで終わりか……」

 

どこかの地下駐車場。

そこには一人の青年と倒れている大男が十数人いた。

 

「あっけないもんだ。これで裏世界で名の通っている者達とはな……」

 

呟き去っていこうとする青年。

そこに随分と高い声が聞こえてきた。その声はこんな薄汚い地下駐車場で聞けるようなものではない。

それこそどこかの歌手顔負けのような声だった。

 

「流石ですね……」

 

高い声の主は女性で、年齢は20歳~20歳前半くらいの容姿で物凄い美貌の持ち主だった。

 

「こんな所に来たら危ないですよ? クライアント」

「別にいいじゃない。それに危なくなったらあなたが守ってくれるんでしょ?

 裏世界最強の鬼神――――北郷一刀さん?」

 

クライアントと呼ばれた女性はさも楽しそうに喋っている。

しかし一刀と呼ばれた青年は少し不服そうな顔をしていた。

 

「確かに今回の依頼の内容は『クライアントの護衛及びクライアントを狙っている敵対組織の殲滅』ですけど……。わざわざ来なくてもいいじゃないですか」

「そう怒らないでよ。少しだけ鬼神と呼ばれる男の戦いを見たくなったのよ」

「はぁ~……。で、ご感想は?」

 

しょうがないと相手をする一刀。

 

「圧巻の一言に尽きるわね。人間があそこまでどうやったら強くなれるか不思議でしょうがないわ……」

 

はぁ~、息をつき、少し興奮気味のクライアントと呼ばれた女性。

それに対して俺は

 

「まぁ一般人からしたらそう見えるでしょうね……。俺は祖父や親父を見てきたんでそこまで強いと思ってませんけど……」

 

謙遜気味に答える一刀。

 

「何を言ってるのよ。あなたがあなたの父と祖父を超えたから、最強の鬼神と呼ばれているのでしょう?」

 

なんで謙遜気味に言っているのかわからないと言っているクライアント。

 

「確かに総合的な戦闘となると年齢の若い俺が親父や祖父に勝つのは当り前です。

 けど、技術的な面で見ると俺は祖父はおろか親父の足元にすら及びませんよ」

 

当然のように答える一刀。

その顔は小さな子どもが将来の夢を語るかのように輝いていた。

 

「ふふっ、あなたはお父さんやおじいさんが好きなのね」

「えぇ。親父や祖父は俺の誇りであり目標ですから」

 

それから少し話していると

 

「あら? 電話だわ、少し出てもいいかしら?」

「えぇ。俺のことはお構いなく」

 

そう言うと一刀はクライアントから少し距離を取った。

しかし何時奇襲が来てもいいように臨戦態勢だった。

 

5分ほど電話が続いていたが終わったようだ。

終わると同時に近づいて来たクライアントが

 

「ごめんなさいね、今日はこれでお別れみたい。

 戻って来いって催促の電話が来ちゃった」

 

苦笑しばがら答えるクライアント。

本当はもう少し話をしていたいように見える。

 

「わかりました。ではホテルまで護衛しましょうか?」

「いえ、車を向かわせてくれるって言ってるから『依頼』はここまででいいわ」

 

その言葉を聞くと一刀は

 

「では『依頼』の方はこれで終了です。報酬の方は先方に伝えておいた口座に振り込んでください」

 

事務的な言い方になる一刀。

それを聞いてまた苦笑するクライアント。

 

「少し堅苦しいわね……まぁ『依頼』を受けてくれてありがとう。

 次もまた『依頼』があったら頼んでもいいかしら?」

「いいですよ、何かあったらまた頼んでください」

 

ニコッとスマイルする一刀。

その笑みを受けて顔を赤くするクライアント。

 

「っ! そ、それじゃ、さよならっ!」

 

少し小走りで去っていくクライアント――――いや『依頼』が終了した時点でクライアントではない。

彼女とはもうただの他人となってしまった

 

「なんで顔赤くなってたんだろ? 風邪かな?」

 

こんなとこでも鈍感スキルを発動する一刀。

 

「まぁ悩んでもわからないことはわからないか……。そんなことよりこんな場所からさっさと退散するかな」

 

呟くと颯爽と身を翻して去って行った。

「さて、家に帰ってきたわけだが……何かすることあったかな?」

 

家に帰ってきてやることを探す俺。

家と言っても学生寮の一角なのだが……

 

「今は冬休みで学校は休みだし、クラブも休み。宿題はまだやらなくて大丈夫か……」

 

何もやることがなく、

手持ち無沙汰気味な一刀は「あっ」と声を出してやらないといけないことを思い出した。

 

「そういや久しぶりに『白夜』と『夜天』を使ったから手入れをしなくちゃいけなかったな」

 

そう呟くと俺は押し入れに入っている刀の手入れ道具を取りだし、

二振りの愛刀も取りだした。

 

「それにしてもあんなに斬ったってのにこの刀身の綺麗さは半端じゃないな……」

 

なんか斬ったとか物騒なことを言っているが別段人殺しをしたわけではない。

ただ少し相手を斬り、後は峰で気絶させただけである。

 

「それよりほんとこの二振りの刀は不思議だよなぁ~。柄、鍔、刀身が全部真っ白と柄が蒼で鍔、刀身が真っ黒な刀なんて見たことねぇよな……」

 

自分の二振りの愛刀を手入れしながら呟く。

 

「これでよしっと」

 

愛刀の手入れが終わり道具と刀を仕舞う。

手入れが終わりまた手持無沙汰になった一刀。

 

「ふゎぁ~~~~~。そろそろ寝るか……」

 

欠伸が出たことにより寝ようとする。

しかしその時何かを思い出したような気がした。

 

「あれ? そういやなんか及川と約束があったっけ? でもなかったかも……」

 

記憶が曖昧ではっきりしない。

 

「まぁなんかあったらアイツのほうから家に来るからいっか……」

 

実に楽観的な考えである。

 

「さて寝るか……誰もいないけど―――――――――おやすみ」

 

誰もいないのにおやすみと言って眠る一刀。

はっきり言って可哀想な子である。(可哀想言うな!)

トントントンと誰かが部屋の方にやってくる。

 

(この気配は及川か……なら問題なしということで睡眠を続けるか)

 

気配の主は知り合いで決して自分の命を獲るような輩ではないので安心して惰眠を貪ろうとする。

 

ガチャっという音を立てて及川という人物が俺の部屋に入ってくる。

この時一刀はそのことを無視して惰眠を貪っていた。

 

…………………ろ……

 

(ん? 誰かが何か言ってる気が……)

 

…………き…………ろ

 

(うっせぇなぁ、誰だよ……せっかくの俺の休日を潰す気か?)

 

さっき気配で自分の知り合いと確認したのにそのことすら忘れている。

やはり怠惰は人間の敵なのである。

 

……起きろって言ってるやろーーー!!

 

「うっせーーっ! 誰だよこんな時間に俺の家に来る馬鹿は!!」

 

目を擦りながら辺りを見渡す。

 

「やっと起きたんかい、かずピー……」

 

「ん? 及川か……なんか用事か? 用事がなくて俺を起こしたのなら死刑な♪」

 

起きてそうそう物騒なこという俺。

普段は言わないが及川相手だと言ってしまうんだよなぁ~。

 

「あのなぁ……かずピーは約束覚えとる?」

「約束? 何かあったっけ?」

 

完全に約束を忘れている。

最低な人間だな。まぁ相手が及川だから別にいいや。

 

「かぁ~! すっかり忘れとるんかいな……」

「忘れる以前に俺、お前と何か約束したっけ? 正直お前との約束って俺に不利益だから極力しないようにしてんだが……」

 

またまた最低な人間性を出てきた。これも及川だからいいや。

 

「酷っ!! それよりもや! 冬休みに入る前に理事長から全校生徒に向けて宿題が出たやろうが! これでも思いださんか!?」

「全校生徒への宿題?………………………………あー」

 

たっぷり一分くらいかけてようやく思いだした。

確か敷地内に歴史資料館を造ったから、休みの間に見学して感想を書けとかそんなやつだったかな?

 

「そういや一緒に行こうぜって話をしてたっけ」

「やっと思いだしたんかい……。んでや。それを今日、まさに今から行こうやないか、と。そう思ったわけや」

「それで俺を呼びに来たのか……あれ? あの約束っていつ行くか決めてたっけ?」

 

一緒に行く約束はしたがいつ行くかの約束をしていないことを思い出した俺は及川に聞いてみる。

 

「いや、決まってなかったで」

「決まってなかったのに今日急に行くのかよっ!」

 

そう言いながらも俺は布団を片付けながら服を着替えてきた。

 

「なんで今日なんだ? 何か用事でもあるのか?」

 

コイツの奇行はいつものことだが一応尋ねてみる。

 

「ま、ついでって奴?」

「ついでー? なんのついでだよ?」

「で・ぇ・と♪ 決まっとるやないかー♪」

「…………チッ」

 

最上級の笑みを浮かべる及川に対して舌打ちを打つ俺。

コイツいっぺんしめたろか!

 

「ムフフーッ! てなワケでかずピー、早く飯食ってきてなー♪」

「はぁ………わぁーったよ!」

 

幸せ一杯夢一杯なツレの笑みに、なんだが負けたような気がした俺は、吐き捨てるように返事をした後で及川に背を向けた。

ついでに罵詈雑言も吐いておいた。

歴史資料館へ向かう並木道には、俺達と同じような目的を持った学生が数人歩いていた。

皆やる気のなさそうな顔をしている。俺もだが(笑)

 

「そういやさ。今日は誰とデートなんだ?」

「ムフッ♪ な・い・し・ょ♪」

 

あ~、この態度むかつく~。一回殴りてぇ……

 

「内緒にする必要ないだろ。……あ~、あの雨原ってコか?」

「グサッ!」

「それとも西条ってコから紹介してもらった、体操部の女の子か?」

「グサグサッ!」

「……なんだ違うのか」

 

なんでコイツはこんなに女の子と縁があるんだろう……

まぁ長続きしたためしはないけど。

 

「シクシク……んなもん、とっくの昔にフラレとるわーっ!」

 

あぁ~、やっぱり。

 

「フラれたにしては、次の恋が早すぎだろ」

 

ほんとコイツの精神力だけは凄いと思う。

 

「当り前やないか。青春時代はたった三年しかないねんで! 一に恋あり! 二に友情! 三四と五にはセッ○スありや!」

「他の学生が通る道でんなことを大声で叫ぶな!」

 

他の学生の視線が突き刺さる……これで俺も及川と同じ変態と呼ばれたらどうしたらいいんだ……

 

「てかお前猿になりすぎだろ……」

「おうさ! 猿さ! 猿だともっ!」

 

はぁ、やっぱりコイツは馬鹿だ。この性格のせいでフラれてるってことにまだ気づいてないよ……

 

「お前は少しくらい自制しろ」

「はぁ? 何言うとんねん、かずピーは。若い頃は猿やないと男やないねんで!」

「いや、それはないと思うが……」

 

てか誰だよ、若い頃は猿じゃないと男じゃないとか言ったやつ。

出てこい、俺が一発ぶん殴ってやるから。

 

「あぁ! わかったでかずピー!」

「何が分かったんだよ」

 

ほんと急に何が分かったんだ? 自分の人生の意味か?

 

「かずピーが俺にこないキツイこと言うんは、かずピーがモテへんからや!」

 

バキッ

 

「うるせぇよ。しかも俺はモテないんじゃなくて断ってるだけだっつうの」

 

そんな軽口を叩き合いながら歩いていて、及川がさっき叩かれたことを仕返しにと叩こうとするのを俺が勢いよく身体を捻って避けたとき――――――――――――

 

俺たちを追い抜こうとしていた男子学生にぶつかってしまった。

 

「あ、わりぃ!」

「…………チッ」

 

その男子学生は舌打ちして去っていった。

 

「……なんやあれ。感じ悪いのぉ」

「…………」

 

あいつ…………

 

「なんや? かずピー、どないしたん?」

「えっ?」

「さっきのやつの背中ジーッと見つめて。……ぬっ!? もしやっ!? かずピーってば、ウホッ! なんかっ!?」

 

ドガッ

 

「痛っ!」

「ちげぇよ! 俺はただ……」

「??」

「……いや、やっぱ良い」

 

あいつの身体、

俺は除くとして同年代にしたらありえないくらいがっちりとした筋肉がついていた―――――――

なんて言ったら、休み明けに及川にどんなネタが流されるかわかったもんじゃない。

俺は『表』の世界じゃ普通に生きるんだ。

 

「それよりさっさと行こうぜ。お前だってあんまり時間がないんだろ?」

「おおっと! せやせや、時間無いねんっ! ほら、かずピー行くで!」

「へいへい」

 

俺は及川に急かされて資料館に入った。

 

「へぇ~~っ! また立派な資料館だな」

 

普通の一学校の資料館とは思えないほどの出来栄えで、市町村が経営していると嘘を言ってもばれないほどの造りである。

 

「さすがフランチェスカと言うこっちゃな。どんだけ金かけとんねん」

「何億って掛かってるんじゃね?」

「やろうな。そのくせ俺らの授業料はそこまで高くないし。……裏で悪いことでもやってんとちゃうんか」

「悪いことって………例えばどんなだよ?」

 

ここにきてどうせまた馬鹿なことを言おうとする及川。

ほんと学習能力のないやつだな。

 

「そやな。例えば、地下室に設置された調教ルームで、フランチェスカの女子生徒たちが夜な夜な調教され、資産家や悪徳政治家たちの餌食に……とか」

 

やっぱり……

 

「お前ってやっぱり馬鹿なんだな……」

「おまっ!? ネタで言ったんをそんな辛辣なコメントで返さんでもいいやないか」

 

ネタでもそんなこと言うなよ……

 

「はいはい。ほら静かに見て回るぞ。お前のせいで警備員が睨んできてやがる」

 

はぁ、めちゃくちゃ睨まれてますよ。

俺のせいじゃないのになぁ。

 

「おーけいーほーけい。んじゃ適当に見てまわろか」

「…………」

「……何よ?」

「いや。つまんねーこと言うな、と」

「……冷静にツッコまれると恥ずかしくなるから止めて………」

 

俺は珍しく顔を赤くした及川と共に、陳列された古代の武具やら掛け軸なんかを見て回る。

 

「これっていつの時代のモノなんだろうな?」

「パンフレットには後漢後期とかって書いてるで」

 

パフレットを見ながら答える及川。

そのパンフレットどこで貰ったんだよ、俺も見てぇよ。

 

「後漢後期っつーと、三国志の時代か。すげーな。1800年前ぐらいの遺物かよ」

「……すげーな、かずピー」

「は?」

 

何を言ってるんだ、コイツ?

なんか凄いこと言ったか?

 

「三国志とか1800年前とか。よーそんな知識もっとったなぁ、自分」

「なんで? こんなの常識だろ?」

 

こんなの小学生か中学生で習う常識問題じゃなかったっけ?

いくらゆとり世代って言ってもこのくらいはわからなかったらヤバいような気がする。

 

「そんなもんが常識でたまるかい! かずピーってもしかして歴史マニア?」

「……マニアって言い方が気に食わないが歴史は好きだぞ? 田舎の爺ちゃん家にその手の本がめちゃくちゃあってさ」

「ガキの頃は休みのたびに遊びに行って、修行の合間に読みあさってたんだ」

 

それはもう倉庫の中が全部本で埋まってたくらいの量だったからなぁ。

 

「かずピーの田舎ってどこやっけ?」

「鹿児島。……っても、俺自身は生まれも育ちもこっちだけどな」

 

苦笑しながら答える。

 

「ほー。ってか、修行って何のよ?」

「剣術だよ。俺の家系は昔から道場をやっててな。俺もやってたんだ」

 

まぁ俺の場合は『表』の剣術じゃなくて『裏』の剣術を習っていたんだがな。

 

「……かずピー、ホンマに今の時代の人間か? 修行とか剣術とか。なんかキモイわ」

「言うこと欠いてキモイってなんだよ。そんなに俺を怒らしたいのか?」

 

コイツ……人の大事なものを言うこと欠いてキモイって。コイツじゃなきゃ半殺しにしてたところだな。

 

「いやいやマジで。現代の男子学生が修行とかって、マジでおかしいて」

「別にいいじゃねぇか。それに俺の爺ちゃんもオヤジも道場主の息子が弱いのは許せないって考えなんだよ。」

 

本当は俺に才能があり、それを開花させたいと爺ちゃんとオヤジが頑張っていたんだけなんだが。

 

「……よーグレへんかったな、かずピー」

「まぁ俺も爺ちゃんとオヤジを尊敬していて強くなりたいと思ってたからな。俺もそのことについてなんの不満も持ってない」

「んで、フランチェスカに来て剣道部に入って……そんなに強なって何がしたいん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何がしたいか」か…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホント俺は何がしたいんだろ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いくら悔やんでも強くなっても『アレ』はもう覆せない現実となってしまったのに…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今の目標は不動さんに勝つことかな、それよりも後のことは…………」

「後のことは?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうするんだろか…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はこの世界で最強と呼ばれるほどもう強くなった…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

けど何も守れてやいない…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に守りたかったものを守れなかった…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………後のことはまだわかんねぇや」

「ほーか。ま、がんばりんさい」

 

励ますように俺の肩をポンポンと叩く及川。

コイツのこういう気配りだけは心の底から尊敬する。

その後、及川が珍しいものを見つけたにあげるような声で、

 

「おろっ? あいつ、さっきの奴ちゃうの?」

 

俺たちから少し離れた場所で展示物を見ている男子学生を指差す。

 

「お? ホントだ。あいつもここが目当てだったんだな」

「理事長の強権発動で全校生徒の宿題になってもーたからなぁ。……けど、あんな奴、ウチの学校に居たっけ?」

「ん? ……そういやそうだな」

 

聖フランチェスカ学園は元女子高で、つい最近になって共学になったから男子が極端に少ない。

一つのクラスに男子生徒が一人って割合だから、学年が違わない限り顔見知りなんだが……。

 

「見たことないな。一個下か?」

「あの威圧感で俺らより一個下? ……末恐ろしいガキすぎやで、それ」

 

あの威圧感は俺でさえ中々のものだと思うのだから、常人にしたら凄いものだろう。

 

「まぁな~。……それにしてもあいつ……」

「何よ? はっ!? やっぱりかずピーはウホッ! やったんやっ!?」

 

またそのネタかよっ!

 

「違うって。……あいつ、すげーぞ?」

「サラッと流さんといてや……。んで、すげーって何がすげーん?」

「なんつーか……隙が無いっていうか。立ち姿からでも結構な使い手っていうのが分かる」

 

俺でも素手で戦闘したら勝てるかは五分五分くらいだからな。まぁ武器を持てば勝てるだろうけど……

 

「……キミどこの剣豪? つか、なんでそんなん分かるねんっ! かずピーおかしいで!?」

「いや。武道やってる人間なら、雰囲気とか立ち振る舞いとかで、そういうことってある程度分かるもんなんだよ」

「えー………絶対ウソや」

「マジだって。……でも、あれだけの使い手なら、絶対に知ってるはずなんだけどなぁ」

 

本当にあれだけの使い手なら俺が知っているはずだ。この学校に来た時は勿論、今年の新入生のチェックもちゃんとしたはずだ。

それなのに俺はあんなやつ見たことがない。

 

「廊下ですれ違ったり、遠目に見たり。それだけでもある程度印象に残るものだし」

「あれぐらいイケメンやったら、俺も顔覚えてると思うねんけどなぁ。……呪うために」

 

ふふふっ、と気持ちの悪い笑みを浮かべる及川に苦笑しながら、俺は男子生徒の方に注意を向ける。

 

「………ここから……………じまる…………いかねぇ……」

 

ショーケースに展示されているものを食い入るように見つめながら、なにやらブツブツと呟いているようだ。

 

「(何か……気になるな)」

 

もはや展示物に殺気を送るかのように視線を注いでいる。

それがあからさまに怪しい。

今にもガラス板を蹴破って、展示物をわし掴もうとするような―――――――――

 

「かずピー?」

「おっ? あ、ああ。なんだ?」

 

さすがに見過ぎてたか。

 

「ボケーッとしてるけど、どしたん? あいつに何か用でもあんの?」

「いや…………そういうワケじゃないんだけどな」

「ほんならさっさと見て回ろうや。もう時間もないねんし」

 

時間を気にしながら話す及川。

 

「そりゃお前の都合だろ」

「もちっ! 一人で待ってるあの子のためにも、俺は早くあの子に会いに行かねばならんのやーっ!」

「へいへい。……わぁーったよ」

 

恋愛に年中する及川の熱気にあてられ、俺は肩を竦ませながら少年を意識の片隅においた。

それから俺と及川は、歴史資料館を隅々まで見て回った。

弾むような足取りでデートに向かう及川を見送ったあと、俺は一人で寮に向かっていた。

 

「しっかし……あいつの妄想力もすげーな」

 

資料館に展示されている遺物を見るたび、この壺にはメンマが大量に入っていただの、この鎧は実は女の子が着ていて、それでエッチしていただの。

ありえねぇっちゅうの。

 

「愛すべきバカだな」

 

そういう人間が友人に居るってのは、素直に嬉しいと思える。

『裏』の世界にはそんなバカはいなかったからな。

 

「それにしても……」

 

気に掛かるのはあの少年のことだ。

今まで学校内で見たことの無かった少年。

だが彼がフランチェスカの制服を着ていたのは、紛れもない事実。

だからフランチェスカの学生では無いと、そう言い切れない。

 

「だけど……やっぱり気になるな」

 

展示物を見ていたあの目。

そしてあの身のこなし。

何かの武道をやっている人間ならば、立ち姿や身のこなしを見ただけで隙の無さが分かっただろうし、彼の強さとういのが透けて見えるはずだ。

その強さというのを感じれば、学校の中ですれ違っただけでも記憶に残るはず。

しかし俺にはそんな記憶はない。

 

(しかもあの威圧感……あれは『表』の世界の人間が出せるレベルのもんじゃない…………)

 

釈然としない思いが頭の中で微かに警鐘を鳴らすなか、俺は暗くなり始めた道を寮へと急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………寒い」

 

息が完全に真っ白になるほどの寒さの中、俺は愛刀の二振りを持って寮を出た。

 

「思いすごしなら良いんだがな…………」

 

正義の味方を気取るつもりはないけれど、一度思い立つと気になって仕方がない。

 

「この性格もどうにかしないといけないな」

 

苦笑しながら呟く。しかしこの性格が俺の象徴みたいなもんだと自分では思っている。

 

「何もなければいいんだけどな…………さて行くか」

 

一通り体を動かし、いつ敵が来てもいいように臨戦態勢を取りながら資料館へと向かった。

 

(けどこういう場合の俺の勘って結構当たるんだよなぁ…………)

 

 

 

「やっぱり寒い……」

 

風が露出している肌に当たるとチクチクするような寒さだ。

 

「こんな寒い中、何か気になるっていう曖昧な感覚に従って出歩くなんて、酔狂な奴だな、俺は……」

 

出来れば何も無ければ良いんだが。

しかしそんな望みも数十秒後に崩される。

 

………………………ザサッ

 

「………………当たりか」

 

内心で舌打ちしながら前方からやって来るであろう人物を見極めようとする。

 

 

 

 

 

 

前方から来る人物が見えてきた―――――――――やはりあの時の男子生徒だった。

 

「……止まれ」

 

少し威圧しながら呟く。

しかし男子生徒は俺の威圧をまるで関係ないとでも言わんばかりに無視する。

 

「…………」

 

立ち止った男子生徒は、資料館に展示されていた鏡のようなものを小脇に抱え、抑止した俺を威圧するように睨みつける。

 

(……なかなかの威圧感だな)

 

「誰だ貴様。俺に何のようだ?」

「何のようも何も。お前、その手に持っているやつはなんだ?」

「…………」

「どこから持ってきた? それ以前にお前、この学園の生徒じゃないな?」

 

だいぶ威圧しているのにその威圧さえも無視する男子生徒。

このくらいの威圧を出せば一般人なら震えるか、下手すれば失神するほどの威圧感なんだがな。

 

(この威圧でさえも動じないか……厄介な相手だ)

 

「だからどうした?」

 

「お前……子供の頃言われなかったか? 勝手に物を取ったら泥棒だって。これだからゆとり世代は―――――――チッ!」

「…………チッ」

 

いきなり蹴りを放つ男子生徒。

俺も難なくとは言い難いが避ける。

 

「お前……いきなり人を蹴ろうとするとは」

「……邪魔だよ、お前」

「お前、少しは人の話を――――――」

「聞く気は無い。死ね」

 

またもや繰り出される蹴り。今度は無造作に、しかし規則性があるような数多の蹴りが放たれた。

その一つ一つが雑草を刈る鎌―――――いや、人の魂を刈り取る死神の鎌ような鋭さで、俺の急所を的確に狙ってくる。

 

「チッ…………!」

 

いくら俺でもあの威力の蹴りをもらえば確実に骨は折れるだろう。

だが俺もやられっぱなしってのは性に合わないので相手の重い蹴りを捌き、後方へ飛びさって男子生徒を距離を取る。

 

「なかなかやるな…………」

 

悪意に満ちた嵐のような蹴りを防いだ俺。

そのことに男子生徒も驚いていた。

 

「チッ……しつこい!」

「しつこい、じゃねぇんだよっ! お前一体何者だ? どうして盗みなんてしやがるっ!?」

「盗み? ……ああ、これのことか」

 

そう言い鏡みたいな物を見せびらかす。

 

「これはお前らには必要ないものだ。必要の無いものを奪って何が悪い?」

「何?」

「それにこれは貴様には何の関係も無いものだろう? だからさっさと失せて今日起こったことを全て忘れろ」

 

当り前のように言い放つ男子生徒。

 

「泥棒如きが偉そうなことを言うんじゃねぇよ!」

「あくまで邪魔をするのか? ならば殺してやろう。……突端を開かせる鍵が無くなれば外史は生まれず、このまま終わることができるのだからな」

 

意味が分からないこと言う男子生徒。

 

「突端やら外史やらは何のことか分からないが…………俺を殺せるものなら殺してみろ!」

 

その瞬間俺の体から凄まじい殺気と威圧が噴き出る。

これにはさすがの男子生徒も驚いた。

 

「なんだとっ!?」

 

男子生徒が驚いている最中に俺は持ってきた愛刀の二振りを腰に差し、抜刀した。

 

「二刀流か……おもしろい」

「はっ、そんな軽口を言えるのも今のうちだぜ?」

 

無言で数秒対峙した。そして風で枝が落ちたことによって二人とも動き始めた。

 

「うらぁーーーっ!」

 

四方から繰り出される打撃が、禍々しい風切り音と共に襲いかかってきた。

俺はそれを冷静に対処し相手の足を刀で斬りつけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキィン

 

「なっ!?」

 

これには俺も驚いた。

刀で相手の足を斬りつけたっていうのに相手の服しか斬れていなかったのだ。

 

「お前の足はどうなってんだよ!」

 

斬り合いながら叫ぶ。

 

「本当なら教えないんだが…………この世界の人間が何の迷いもなく刀で斬りつけてきたことに敬意を賞し教えてやろう!」

 

こちらも蹴りながら答える。

 

「人体には氣というものが通っているだろ? それを足に溜めて固めているのさ!」

 

回し蹴りを放つ男子生徒。それに対して俺は逆袈裟斬りで対応する。

 

「ありえないだろ!」

「はっ! これがありえてるからこうして殺り合ってるんだろうが!」

 

踵落としを繰り出すのに俺は二振りの刀を交差させ受け止める。

 

「……この俺が一瞬で決められない相手など何年ぶりだ?」

「俺だってそうだよ!」

「お前…………名はなんという?」

「は?」

 

殺り合っている最中にいきなり聞いてきたので一瞬何を言っているのか理解出来なかった。

 

「それがどうした!」

「なに……ただ久しぶりにこんなに闘えるやつに出会ったんだ。少しくらい私情を挟んだっていいだろ?」

「……………北郷一刀だ。お前の名は?」

「左慈…………」

 

名乗り合いながら力比べをする二組。しかし均衡は破られた。

 

「北郷……自分と戦闘能力が拮抗している相手と殺しあった経験がないだろ」

「それがどうした!」

 

確かに俺は自分と戦闘能力が拮抗した相手と殺し合った経験なんてない。

だいたい『裏』の世界でさえ俺と同等のヤツなんていなかったのだから。

唯一いたのが俺の親父と祖父だが完全な殺し合いはしたことがない。

 

「経験不足だな……これで終わりだっ!」

「なっ!?」

 

予想していなかった左慈の拳の攻撃を上半身に食らい吹っ飛ぶ。

足技しか使ってこなかったから手は使わないものだと思っていた俺の失態だった。

 

「もう動けないだろ。この俺とここまで殺り合える人間がいるとはな……」

「ガハッ……………」

 

拳をまともに食らい体が動かない。

 

「さらばだ――――――北郷一刀」

 

勝利の宣言をし、俺の命を刈り取ろうとする左慈。

それを俺はスローモーションで見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はここで死ぬのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やり残したことだってあったかもしれない…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――私はもう駄目みたい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――愛してたよ、一刀

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺がここで死んだら左慈が及川や不動先輩、俺の知り合いを殺すかもしれない…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――私がいなくなってもあなたはあなたでいてね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はまた守れないのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――私との最後の約束だよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はアイツとの最後の約束さえも守れないのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふざけんじゃねぇ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は何のために強くなった?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はもうあんな思いをしたくないから強くなったんだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はもう誰もあんな思いをさせないために強くなったんだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大切なものを守れるくらいの力を身に付けたんだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ならちゃんと守ってみやがれ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ぅぅぅぉぉおおおおおおお!」

「なんだとっ!?」

 

絶対立ちあがれないものだと思っていた左慈は驚き、俺と距離を取った。

 

「驚いた…………あれを食らってなお立ちあがるとは……」

 

その声には驚嘆の色が混じっていた。

 

「俺は守らなくちゃいけないものがあるんだ。だから負けられない!」

「ふんっ! 死に損ないの体で何が出来る!」

 

確かに俺の体はもう死に損ないかもしれない……だが!

 

「お前だけは絶対に倒す!」

「殺れるものならやってみろ!」

 

二人がまたぶつかり合い、刀と足を交差させていく。

 

「はっ! こんな程度で俺に勝てるとでもいうのか!?」

 

三連弾の蹴りを刀で合わせて防ぐ。防いだ後、俺は『白夜』で袈裟斬り、『夜天』で一文字斬りをお見舞いする。

それを左慈は足と拳で防ぐ。

 

「はぁはぁ」「はぁはぁ」

 

二人とも息が荒くなってきた。

 

(今が好機!)

 

息が上がってきているがそんなことを気にせず、ここで一気に攻めだす一刀。

 

「はぁーっ! 天凱二刀流、型の一『連衝』!」

 

右手の白夜を前に突き出し、左手の夜天を体の後方に引く。

 

(あれは突きの構えか? なら!)

 

左慈は相手の次の行動を読み攻撃を合わせようとする。

 

「はぁぁあああああっ!」

 

左慈の予測通り左手に持っていた夜天での突きの攻撃だった。

しかしこの後、左慈の予想を遥かに超えた攻撃が待っていた。

なんと一刀は夜天で音速を繰り出した後、白夜を突いた反動を利用して体の後方へ持って行っていたのだ。

 

「しっ!」

 

ザシュッと音がした。

それは一刀の白夜が左慈の肩に突き刺さった音だった。

 

「がぁぁああああああっ!」

 

肩を突きさされ絶叫をあげる左慈。

それに対して一刀は白夜を左慈の肩から抜き、少し距離を取って次の型の準備をしていた。

 

「これで終わりだ、左慈! 天凱二刀流、型の六『瞬爪乱舞』!」

 

白夜を納刀し夜天の刃の先を自分の体の後方へ向けた。

 

「おらぁぁああああああ!」

「俺だって負けられないんだよぉおおおおおお!」

 

白夜が音速の抜刀をし、その遠心力を使い夜天で一文字斬りを繰り出す。その後、さっきの遠心力と自分で体を回転させ白夜と夜天で逆袈裟斬り、最後に逆袈裟斬りの力で振り上げた二振りの刀で交差に兜割を放った。

この技は一刀が最も得意な技であり、左慈も全ては防ぎきれなかったようだ。

その証明として体の至るところから血が噴き出ている。

 

「これで終わ――――――――パキッ、ん?」

 

何かが割れる音がし、その後すぐに夜ではありえないくらいの光量が一刀と左慈を襲った。

 

「なんだとっ!?」

 

満身創痍の左慈が慌てたようすで叫ぶ。

それは左慈が盗んだ鏡らしき物体から出ているようだった。

さっきの連撃の時に当たり壊れたようだ。

 

「なんなんだ!?」

「北郷! 貴様ぁああああ!」

 

満身創痍でどこにそんな力があるのかわからないが一刀は吹き飛ばされた。

その時一刀の手から夜天が零れおちた。

 

「チィッ! もう始りやがったか」

 

憎々しげに吐き捨てる少年の姿が、鏡から溢れだした光の中に飲み込まれていく。

光は徐々に広がりを見せ、さっき吹き飛ばされ動けない俺の方まで伸びてくる。

 

「なんだ!? 何がどうなってるだ!?」

 

白くなっていく世界。

網膜を突き刺す白い光に対する未知なる感覚が、俺に瞼を閉じされる。

 

「―――――――――っ!?」

 

得体の知れない感覚に、俺は戸惑った。

光から逃げるために身体を動かそうとするも、手足はまるで石像になっちょうにピクリとも動かない。

 

「無駄だ…………」

 

共に光に飲み込まれている左慈の声が聞こえてきた。

 

「もう戻れん。幕は開いた」

「何のことだ!?」

「飲み込まれろ。それがお前に降る罰だ」

「どういう意味―――――――――っ!?」

「この世界の真実をその目で見るが良い―――――――――」

 

薄れていく意識の中―――――――――

左慈が呟いた意味ありげな言葉が、やけに耳に残り……俺の記憶はそこで途切れた―――――――

~異空間~

 

「あら?」

 

ここは正史と外史を繋ぐ場所。ここで生きていられるのは神仙と呼ばれる者たちだけ。

そんな空間に一人の青年が流れてきた。

 

「この子は……? そういうこと……この子があの外史に行く子なのね」

 

少しずつ消えかかって行く一刀をみる謎の女性。

 

「あら? この子怪我してるじゃない……しょうがないわね」

 

二、三言呟くと瞬く間に一刀の傷は塞がった。

これでよし、と思った謎の女性は辺りを見回した。

すると一刀の白夜が目に入った。

 

「これは……この子がこれから向かう外史では少し役不足ね」

 

また二、三言呟くと今度は瓶に入った虹色の液体が出てきた。

 

「この液体を武器全部にかけてっと…………こんなものかな」

 

謎の女性が虹色の液体を白夜にかけると、白夜は少しだけ光またもとに戻った。

 

「これで大丈夫ね…………そろそろ時間かな?」

 

このころになると一刀の体が物凄く光だした。

 

「頑張ってね、あの外史は一筋縄じゃいかないんだから……」

 

そして一刀と白夜はこの異空間から去って行った。

 

「あなたの未来に多くの幸があらんことを―――――――――」

 

謎の女性は一刀の未来を案じていた。

あとがき

初めまして、まったく文才のない蒼と言います。

いや~ほんと書くのに時間がかかりました。ページ変えるのも出来なかったしw

あれですね、ほんと小説家さんたちの凄さが身にしみました(今まで早く更新しないかな~とか言っててスミマセン<(_ _)>)

さてここからは文中で一刀が使った型について説明していきたいと思います。

そんな必要ねぇ!っていう人はスルーしてください(多分gdgdな説明になると思いますし)

 

天凱二刀流:一刀が使っている流派。これは先祖代々伝わる流派である。戦国時代の時最も人を殺し『最凶の流派』とまで呼ばれていた。

型としては一から十まで予定してます。それに奥義、裏奥義を追加して最高十五くらいの型になるかな?

一の型『連衝』:文中で書いた通りで、まず左手を引き右手を前に出す、これが構えです。次に相手に近づき左手で音速を超える突きを繰り出し、左手を出した力を利用し右手を後ろに追撃をかける技です。出すことは簡単だが相手にとっては物凄く避けづらい技である。

六の型『瞬爪乱舞』:これも文中通りですね。詳しく説明すると(正直文中とあまり変わりないw)構えが独特で右手の刀を納刀し左手の刀の刃を自分の後方に持っていく。これが構えです。これからまずは右手での居あい斬りで一撃。続いて後方に持って行っていた左手の刀で横一文字で二撃。居あいの遠心力と自分の体を回し右手で逆袈裟斬りで三撃。左手も逆袈裟斬りで四撃。最後に逆袈裟を勢いよく振った反動で空中に浮いている状態から重力に逆らわず交差させて兜割を放ちこれで五、六撃。計六回の斬撃である。これは一刀が一番得意な型である。その理由は一刀の父、祖父ともにこの技が得意だったためである。

 

今回書くことはこんなものですかね。

まぁ更新は不定期になるかもしれませんが生温かい目で見守ってください。

応援してくれれば更新速度が上がるかも?w

 

では文才のない蒼でした、次回お会いしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回にちゃんと続くのか?(オイッw


 
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