No.846813

周泰と喧嘩

ハーテンさん

現代の公園での話です。
閲覧注意。

2016-05-09 03:10:13 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1521   閲覧ユーザー数:1448

空き地で猫と戯れている〇〇。そこで友達の明命がやって来て・・・

「〇〇さん!何をしてるんですか?」

「明命!待ってくれ!」

今明命に見られるとまずい。誤解を生んでしまう。しかし、隠せば明命が何かと顔を近づけてきて・・・

「〇〇さ・・」

見られてしまった。

「〇〇・・・さん?」

「み、明命!これは!」

彼女の表情が冷たい怒りに染まっていく。

あわてて弁解するが彼女の耳にはもう届いてはいなかった。

「お猫様を傷つけた罪・・・償ってもらいます!」

「ちょっ!明命!落ち着け!」

明命から竹刀で殴られ、抱えていた猫を取り上げられた。

「あれほどお猫様には優しくしてって言ったのに!お猫様が嫌がってるのに無理やり口に指を入れ込むなんて!」

明命がヒステリックになってしまった。普段ならこうならないが、猫が関わると明命性格が一変してしまっていた。

「もう二度と・・・私に話しかけないで!今度お猫様を傷つけてるのを見たらタダじゃ済ましませんからね!」

いつもはこうなっても適当に流していた〇〇だが、流石に今回の理不尽ぶりには我慢ならなかった。

「お前なあ!俺は猫を傷つけたように見えてたのか!?俺はただその猫が太い骨が歯茎にささってるのが見えたから取ってただけだ!それを傷つけたように見えたって!?頭おかしいんじゃないのかお前!」

明命は少し怯んだが・・・

「頭がおかしいのは〇〇さんの方です!それくらいお猫様は嚙み砕きます!そんな事もわからないんですかこの・・・バカ!天然女たらし!」

悪口をいわれ、カチッと来た〇〇は

「噛み砕けねえから言ってんだよバカ!猫舐めんな!お前そんなにお猫様第一ならネットで調べとけよ!大体女たらしじゃねえよ俺は!お前らの全員に興味あるわけじゃないから!俺に選ばせる権利も無いのか!大体お前諜報部隊の癖に誘惑に弱くて頭が年中お花畑な奴が知ったかぶるな!それにお前から猫を取ったらなんも残んねえよ!この演武最弱候補!」

「っ!!」

明命の表情が歪んだ。自分でも何を言っているかも分からなかった。

言い返された明命の目尻に涙が溢れ出し・・

「ぐす、弱いんならこんな落ちこぼれを使わずに素直に楽進さんを使えばいいじゃないですか!もう知りません!ひっぐ、〇〇さんなんてどこか行っちゃえばいいんです!」

泣きながら猫を抱えてこの場から去って行ってしまった。

ふん!と強がっていた〇〇だが、数分後には頭が冷えて・・・

「・・・どうしてこんな事言ったんだ」

明日からは明命とはもう口を聞いてもらえなくなる。そんな事を考えながら、1人で寂しくその場に座り込んだ・・・。


 
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