オルニトレステス型ゾイド『ロードローバー』

ZAC2014年に特殊部隊「スケルトン」で開発されたアタックゾイドの一種。
レーダーの電波を吸収する改造を施されていた「スケルトン」の所持するアタックゾイドは従来のアタックゾイド以上に超小型ゾイドの利点を生かした戦果を上げ、偵察、連絡、護衛、輸送など様々な任務をこなしたと言われているが、この「ロードローバー」は「スケルトン」とライバル関係にあった共和国側のアタックゾイド部隊「24部隊」に配備されていたオルニトレステス型高速戦闘ゾイド「バトルローバー」を「スケルトン」が鹵獲し、自分たちの部隊で運用していた「ロードスキッパー」のパーツ流用で強化改修した実験機体である。

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「ロードスキッパー　+　バトルローバー」なので安直に「ロードローバー」と呼ばれていたが、正式採用された暁には改めて機体名が命名されるはずであった。
しかし、「ロードローバー」に別の名前が与えられる事は残念ながら最後まで無かったのである。

歩行アタックゾイド史上最高速度の走行性能と抜群のバランス性能を持っている２点は軍部にも高く評価されたものの、共和国の技術を活かした上に自分たちが持つ電波吸収のステルス技術を上乗せしたため小型化が困難となり、どうしても機体のサイズが大型化してしまい、アタックゾイドの範疇を超えたそれはゲリラ戦を主とした「スケルトン」での運用を難しくしてしまった。

更にお偉いさんの「わざわざ敵ゾイドを鹵獲して作らなくても、オルニトレステス型ならマーダでいいじゃないか」という一言がトドメとなり、「ロードローバー」は失敗作として扱われることなったという。

最後まで失敗作と言う烙印は消えることは無かったが、「スケルトン」が解体されるまで細々と「ロードローバー」は運用し続けられ、いくつかの作戦ではその大型で目立つという欠点を利用して敵の目を集める囮役と言う重要な任を果たしたと記録されている。