No.826439

恋姫外史医伝・華陀と一刀 五斗米道の光と影 第11話

アキナスさん

良心・・・

2016-01-23 18:18:10 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3684   閲覧ユーザー数:3008

このように桂花にとっては仇敵となりつつある一刀だったが、他の将とは友好的な関係を築きつつあった。

 

「兄ちゃん、お昼食べに行かない?」

 

「ああ、ちょうどそうしようと思っていたところだ」

 

季衣の誘いで、一刀は街へ昼食を取りに出ていた。

 

「急に人気になったって評判のお店があるみたいなんだ」

 

「ほう・・・」

 

「確かこの辺だって・・・あれ?」

 

急に立ち止まる季衣。

 

一刀も立ち止まり、季衣の視線の先を見ると、料理屋の前に多数の人だかりが出来ていた。

 

「あれか?」

 

「そうかもしれないけど、何か変」

 

「行ってみるか?」

 

「うん」

 

並んでいるようには見えない人だかりを掻き分けて、一刀と季衣は店の中へと入って行った・・・・・・

 

 

 

 

店の中を見ると、客らしき男が腹を押さえてのたうちまわっていた。

 

「は、腹がぁぁぁぁ!」

 

「しっかりしろ!おい!いったい何を食わせやがった!」

 

倒れている男の連れらしき男が小さな女性店員に向けて声を荒げている。

 

「な、何って頼まれた炒飯を・・・」

 

「それを食ってすぐに苦しみ出したんだぞ!腐った材料でも使ったんじゃねえのか!?」

 

「そんな・・・・・・」

 

「流琉!」

 

季衣が女性店員を見て驚きの声を出して走り寄った。

 

「季衣!?」

 

「流琉、何でここにいるの?」

 

「季衣がこの街にいるから来てって文をよこしたんじゃない!」

 

「おい!俺たちを無視すんじゃねえ!」

 

「やれやれ・・・」

 

怒声をあげる男と季衣、流琉との間に割って入る一刀。

 

「どうしたんだ?」

 

「どうしたもこうしたもねえ!この店の飯を食い始めて、しばらくしたらダチが急に苦しみ始めたんだ!間違いなく食あたりだ」

 

「嘘だ!流琉が食あたりするような物作ったりするもんか!」

 

「現にこうして苦しんでるだろうが!今から医者に連れて行くから医療費払いやがれ!その後で慰謝料も貰いに来るからな!」

 

「・・・それには及ばん」

 

「ああ!?」

 

「俺は医者だ」

 

「・・・え」

 

騒いでいた男が急に静まった。

 

「俺が診てやろう。どれどれ・・・」

 

「ちょ、ちょっとあんた・・・・・・」

 

急にうろたえ始める男を尻目に、触診を始める一刀。

 

「うう・・・」

 

「・・・ふむ。ここはこれを使うか」

 

一刀は懐から針を取り出した。

 

「は、針治療ですかい?」

 

「ああ。これで秘孔をつけば症状は治まるはずだ」

 

「そ、そうですかい・・・」

 

「ただ、この秘孔はな、健常者に使った場合、全身に激痛が走るんだ」

 

「へ?」

 

「まあこうして苦しんでいるからにはその心配はいらないだろう。それでは・・・」

 

針を振り上げる一刀。

 

「!!」

 

その時、苦しんでいた男が自ら転がり、針を回避した。

 

「おいおい、針が怖いのか?仕方の無いやつだな・・・季衣。押さえろ」

 

「は~い」

 

苦しんでいた男を羽交い絞めにする季衣。

 

そして一刀はゆっくりと、男の腹部へ針を突き刺そうと・・・

 

「ま、待ってくれえ!」

 

苦しんでいた男は急に叫び声を上げた。

 

「も、もう良くなった!だからそれはいらねえ!」

 

「あれだけ苦しんでいたのにすぐ治るわけないだろう」

 

「そ、それは・・・」

 

「じゃ、行くぞ~~」

 

「ま、待って!」

 

「三、ニ、一・・・」

 

「う、嘘なんだ!金目的の狂言だったんだ!だから勘弁してくれ!」

 

「・・・だろうな」

 

「兄ちゃん分かってたの?」

 

「仮病くらい分からなくてどうする」

 

そう言ってゆっくりと立ち上がる一刀。

 

「くっ!」

 

「させねえよ」

 

逃げ出そうとするもう一人の男だったが、即座に一刀に捕まり、関節を極められてしまった。

 

 

 

「は、離しやがれ!いててて・・・」

 

 

 

 

「お~い、誰か警備呼んで来てくれ」

 

 

 

 

それからまもなく警邏兵がやってきて、二人は連行されていった・・・・・

 

 

 

 

 

「つまり、え~と・・・さっき聞いたのは真名だよな」

 

「流琉の名前は典韋だよ」

 

「流琉で結構です」

 

「その・・・流琉は季衣に呼ばれてここに来たのか?」

 

「はい。お城で働いてるから来ないかって」

 

「そうそう。流琉。何でお城のほうに来なかったの?」

 

「信じられなくて、季衣の事だから単に大きな建物の事をお城だと言ってるのかと・・・」

 

「それでここで働きつつ、季衣を探してたわけか」

 

「はい」

 

「本当の事を書いてたのに・・・」

 

膨れる季衣。

 

「まあまあ。で、流琉も城に来るってことでいいのか?」

 

「はい。今日一日はお店で働いて、明日からそちらでお世話になろうかと・・・」

 

「分かった。華琳には俺から伝えておこう」

 

そう言った直後、一刀と季衣の腹が鳴った。

 

「そういえば、昼食取りに来たんだったな」

 

「僕、おなかペコペコ」

 

「どうぞ座って注文してください。すぐに作りますから」

 

「ああ」

 

「僕大盛りで!」

 

「はいはい」

 

 

 

こうして二人は美味しい昼食に舌鼓を打ち、

 

 

 

翌日、流琉は料理人兼親衛隊として華琳に仕える事になったのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

どうも、アキナスです。

 

今回は流琉加入の話でした。

 

流琉は個人的に凄く好きなキャラです。

 

主役の話も書きたいけれど、思いつくかなあ・・・

 

などとぼやきつつ、次回へ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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