No.820947

2年後の話 【カノキド】

hiyo-wanさん

久しぶりに読み切り小説書いてみました!!駄作ですけど。こちらは成人パロ(?)です!!一番最初にショタパロ投稿してあるので、良かったらそっちも見てみて下さい^^メカクシティアクターズの最終話後の話の予想です!原作無視ですがご了承下さい!!ぱぱっと書いて、ぱぱっと投稿したので・・・。
注)10歳の私が書いたものです。プロフ見て下さい!!

2015-12-26 13:09:21 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:11206   閲覧ユーザー数:11203

1.Prolog

 

 

キドside

 

メカクシ団が解散して、能力が使えなくなった今・・・2年前にマリーが言っていた事を思い出した。

 

 

『こんなに仲良くなれた皆とも、いつかはお別れしちゃうのかな』

 

 

って。それを聞いた頃は、俺も少し寂しい気持ちになった。

でもマリーと俺の立場は大きく違う。だってマリーはメデューサで、俺達より多くの時間を生きてきた。

それと同時に、俺達よりも多くの別れがあった。

 

あいつはこの別れで、一体何回目の別れだったんだろう。

 

 

 

・・・

 

カノとセトと俺は、今ではお姉ちゃんと一緒に昔過ごした赤レンガの家に住んでいる。解散してすぐにこの家に帰ってきた時は

物凄く懐かしい感覚だった。

 

もう二度とあの幼い頃の日々へは戻らないんじゃないかって思っていたから。

 

==========

ある日の午後4時半頃の出来事。

 

 

アヤノ:皆!久しぶりにヒーローごっこやらない?

 

セト:おお・・・懐かしいっすね!!参加するっす!

 

アヤノ:さっすが幸助!ノリ気だねえ!!修哉とつぼみもやろうよ(^^)

 

カノ:え・・・え!?姉ちゃんまだそれ覚えてたの!?

 

キド:お、お姉ちゃん・・・この年でやるのはちょっと・・・(-_-;)

 

 

楯山文乃20歳、未だにヒーローごっこ好きとか・・・まあ何となくこの事言い出すのは予想ついていたんだが・・・

お姉ちゃんとセトにつられて5年ぶりにヒーローごっこに参加した俺とカノだった。少し恥ずかしかったけど。

 

2.気持ち

 

 

ヒーローごっこを終えて、何分か経った。

 

 

アヤノ:はー・・・楽しかったね!

 

キド:適役居なかったけどな(笑)

 

アヤノ:お父さんは仕事だからしょうがないね~

 

 

 

そう言ってお姉ちゃんは部屋に戻っていった。

 

 

 

カノ:ねえ、メカクシ団も解散したんだしさ、これからは苗字じゃなくて名前で呼び合いたいな~なんて・・・

 

セト:良いんじゃないっすか?ねえつぼみ((殴

                       ( ゚∀゚)・∵. グハッ!!

 

カノ:え!?

 

キド:う、うわっ!?すまんっ!!いつもカノがそれ言うと殴ってたから・・・慣れてきてた

 

カノ:慣れて来ちゃダメでしょ!?って言うか僕のせい!?

 

セト:キ、キド!?何か気に障ったっすか!?ごめんっす!!俺、頭冷やして来るっすーーーーーーーーー!!!!!

 

 

 

・・・そう言いながら、セトは外に飛び出していった。

 

 

 

キド:おい、セト!?俺怒って無いぞ!?

                       ・・・バタン ←ドア閉まった。

 

 

カノ:出た・・・セトの放置癖(-_-;)

 

キド:あいつはいつもそうだからな・・・まあ、セトらしいからいいか・・・

 

カノ:え、キド今なんて・・・?

 

 

 

一瞬この言葉にズキッと来た。

 

 

 

キド:な・・・何でも無い

 

カノ:ふうん・・・?

 

 

・・・

するとパラパラ小雨が降ってきた。

 

 

カノ:雨・・・降ってきたね

 

キド:そうだな

 

 

 

ここには今、俺とカノしか居ない。さっきまでヒーローごっこであんなにもカノと話していたというのに、今は何故か話しづらい。

 

 

 

 

 

ドクン・・・

 

    ドクン・・・

 

 

 

 

 

なんだか・・・心臓がやけにうるさい。

 

 

何なんだ、この気持ち。

 

 

アジトに居た頃から・・・いや、孤児院で出会った頃から気付いていたはずだ。

 

 

カノだけに対する

特別な気持ちに。

 

3.嫉妬

 

 

雨が強くなってきた。もう30分位同じ場所にカノといる。

俺は思わず玄関前に行った。

 

 

 

カノ:キド?何処行くの?

 

キド:見て分かるだろ、セト探しに行くんだよ

 

カノ:探しに・・・って、雨降ってるのに?

 

キド:雨降ってるから探しに行くんだよ、セト・・・あいつ寒がりだし

 

 

 

 

 

カノside

 

 

この会話・・・少し違和感があった。

だって最近のキドはアジトに居た頃よりも僕の事を気に掛けてくれなくて・・・今ではセトの事ばっかり。

こんなんじゃキドがセトの事好きみたいな感じで胸が痛い。

 

 

 

 

 

キドが・・・  セトの事を・・・  ?

 

 

 

 

 

嫌だ・・・そんなの嫌だよ・・・!!

だって僕はキドが・・・   それにセトにはマリーが居るし、2年前のプロポーズではセトがマリーに

 

 

   『俺、死ぬまでマリーの傍にいたいっす』

 

 

・・・とか言っちゃってたし!!

       それにさっき、僕が名前で呼び合いたいって言ったのは・・・

 

本当に下らない事だったんだけど、 「木戸つぼみ」を「鹿野つぼみ」として意識して見たかっただけで、特にセトは関係無かったんだけど。むしろ苗字で呼んでやりたい。

 

・・・いつの間にか僕は、セトに勝手に嫉妬感を抱いていた。ちょっと・・・最低かな、僕。

 

==========

 

 

カノ:寒がりってキドもでしょ、僕もだし・・・ それにセトも帰ってきてるかもしれないしさ~

 

キド:お前・・・セトの事心配じゃないのかよ!?

 

 

・・・

キドに強く激怒され、僕もどう反応すれば良いのか分からなくなった。元々はキドのせいだけど・・・

 

 

 

 

 

           間。

 

 

 

 

 

カノ:何だよ・・・じゃあ逆に聞くけど、そんなにもキドはセトのことが心配なの!?僕はキドの事を心配して言ったのに!!そんなにもセトが良いの!?もう僕の事なんてどうでもいいの!?

 

 

・・・部屋には姉ちゃんが居るし、玄関前ではこんなに大声は出したく無かったんだけど

僕はキドにそのままの思いをぶつけた。

 

 

4.誤解

 

 

 

 

キドside

 

 

違う・・・違うんだ・・・

 

カノの奴が俺の事をそんな風に思っていたなんて知らなかった。

欺く能力を無くしてからは、一段と正直になったから、カノの言う事を信じるようになった。

 

 

カノがセトに嫉妬・・・?

カノは俺の事が好きなのか・・・?  

  

  いや・・・あり得ない。だって今まで散々カノを殴ったり蹴ったりしてたんだ。そりゃあ好きになるはずがない。

 

 

・・・でもあれはいつも欺いているカノの能力を説く為だった。半分は照れ隠しだったんだが。

 

カノにとって、俺とセトが仲良くしている事が、そんなにも醜いことだったのか・・・?

 

でも俺はセトの事なんとも思ってないし。

 

 

あいつ・・・俺の事誤解してる!?

 

 

まあ、カノの能力が無くなってからは、特に殴って能力を説くことも無くなったから、前と比べて構ってやる事が少なくなってカノは・・・

 

 

 

 

はは・・・久しぶりに殴ってやるか。

 

 

 

 

・・・

 

 

ドゴッ  

 

 

 

カノ:いっ・・・

 

キド:お前、殴られたかったんだろ?久しぶりに

 

カノ:何で・・・分かったの?

 

キド:・・・変な奴

 

5.和解

 

 

 

カノside

 

どうしてキドは僕の言って欲しい事が分かるんだろう。

キドの言う通り、僕は変な奴だ。この僕らのやり取りを他の人が見ても、良く分からないと思う。

 

 

カノ:キド、さっきは強く言ってごめん

 

キド:い、いや・・・俺こそ約束破ったままで・・・

 

 

 

ガチャッ ←セト帰ってきた!

 

 

 

セト:ごめんっす!!遅くなったっす!!・・・さ・・・寒いっす・・・

 

キド:お帰り・・・ってお前、ずぶ濡れじゃねえか!?夕飯先に作っといてやるから先に風呂入って来い!!風邪引くぞ!?

 

セト:サ・・・サンキュっす!!

 

 

 

今キドがお母さんに見えた・・・w

 

また一瞬セトに嫉妬しそうになったけど、この気持はしまっておいた。

 

 

 

カノ:ところでキド、約束って・・・?何の事?

 

キド:え、もう忘れたのか?10年位前に俺が、『今後も殴り続けてあげる』っていう約束、最近お前を殴り続けて無かっただろ?

 

 

 

10年も前の約束・・・!?キドが覚えていたことに驚いた・・・。

 

ん・・・?

今後も・・・って事は・・・ずっと一緒に居てくれる・・・って言う・・・

 

 

 

カノ:って、待ってよ!?殴られたいとか僕そんなにドMじゃないよ!?

 

キド:嘘つくなドM(笑)まあ、とりあえず夕飯作っとくから座っとけ。

 

カノ:う、うん・・・

 

6.大好き

 

 

 

セトは風呂に入っている。

 

僕は椅子に座っている。

 

キドは夕飯を作っている。

 

 

・・・

 

髪の毛を後ろでポニーテールにして、前髪を垂らし、手慣れた手つきで料理するキドの後ろ姿は・・・

 

 

 

・・・綺麗だった。

 

 

アジトに居た頃も、皆からはお母さん的存在だったキドは、いつ見ても同じような感覚だった。

沢山言いたいところだけど、この気持ちを一言で言うと・・・綺麗なんだよな。

 

 

 

 

いつ、この気持ちをキドに伝えることができるんだろうか。

 

 

 

 

それは、もう少し先の話。


 
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