No.81643

六月の花嫁に憧れた娘

月代さん

幼い頃貰った花冠。打たれた傷痕もぼろきれの服もそこでは無意味で、私はお姫様だった。けれど私は髪の毛を切って、白い服を着られなくなって
               
亡くした右眼に映るのは、朱い闇と罪の枷。私の右手は愛しい指の代わりに、冷たい鉄を掴んでいる。これから、終わるまでずっと。

2009-06-29 13:58:59 投稿 / 433×600ピクセル

2009-06-29 13:58:59 投稿
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