No.80990

真・恋姫無双after~蜀の日常・その9~

今回も前回に続き番外編です!今回は母親及び一刀は一切出ません!ではどうぞ!

2009-06-26 00:22:35 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:9042   閲覧ユーザー数:6936

蜀の王城・成都城の中庭には、樹齢500年といわれている大樹がある。この木は実こそ付けないが、虫や鳥といったさまざまな生命がこの木に集まる。この木の幹に薄水色の髪をツインテールにした眼鏡の少女が木に身を預けて本を捲っていた。

彼女の名は鳳林(りん)。鳳統こと雛里の娘である。彼女は『あわわ軍師』と称された母に全く似ず非常に冷静な性格である。彼女が読んでいる本の題名は『織田信長』。父である一刀が天界の偉人について知りたいとねだった娘に歴史の授業で習い、覚えている限りの日本史上の偉人の生涯について書き記したもののひとつである。

「おーい、鳳林。何読んでんだ?」

とてとてとやってきたのは翠の娘・馬秋。鳳林は彼女の姿をちらりと見上げて認めると、

「父上が書かれた書物を読んでいるのです、姉上」

そっけなく異母姉に告げる鳳林だが、別に彼女は馬秋が嫌いなわけではない。誰にでもこのような態度をとるのだ。そのせいで母を慌てさせて泣かせてしまうこともしばしば。

「どれどれ・・・おだ・・・のぶなが?難しい名前だなぁ」

「脳筋の姉上には少々難しすぎる名前でしょうね」

「の、脳筋だとぅ!」

「姉上の通算のテストの結果及び、軍事演習の行動を考えると脳筋以外の呼び名がないのですが?」

「うう~、馬鹿にしやがって~!」

この鳳林、兄や姉を泣かせることもしばしばの毒舌なのである・・・

「ふんふん、ふふ~ん♪」

成都城内に設けられた和室には、小さな中庭と池がある。和室の縁台に腰掛けた黒髪ショートの少女が鼻歌交じりになにやら手先を器用に動かしている。

少女の名は魏長。魏延こと焔耶の娘である。よくいえば豪快、悪く言えばガサツな母に全く似ず、趣味は編み物。特技は家事、将来の夢はお嫁さんといった様に女の子らしい女の子である。現在も彼女は冬に向けて実の父母に贈るためのマフラーをせっせと編んでいるのだった。すると、遠くから母の悲鳴が。

「またたんぽぽ様とお母様がじゃれあってる。まったくもう、いくつになってもお母様はたんぽぽ様に勝てないのね」

悲鳴のしてきた方角にちらりと顔を向けるが「しょうがないなぁ」といった顔をしてすぐに手元の作業に戻った。彼女にとって最優先課題は、罠にはまった母を助けることよりも愛情をこめてマフラーを編むことにある。

(ま、お母様はお父様が助けるでしょ)

母が罠にはまったことについてはさして心配をしていない、ちょっとドライな娘・それが魏長である。

オリキャラ紹介

鳳林

史実では鳳統の弟ですが、今回は娘として登場させてみました。

クールなロリ少女です。母にも毒舌を吐いて「あわわ」させてます。

 

魏長

焔耶の娘。名前は魏延の字『文長』からとりました。

編み物が大得意で、一刀が拙く伝えた技術を我流でマスターした天才。

宮中の10・20代男子の『お嫁さんにしたい御息女』第2位につけている(1位は璃々)。


 
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