No.807995

はっちゃけ恋姫 兄篇

未奈兎さん

酒任せなため突っ込みどころしかありません
若干本場(?)三国志のネタも交えてのお送りです

2015-10-14 08:43:29 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:4057   閲覧ユーザー数:3320

 

曹操孟徳篇(この外史では夏侯四兄妹だったが華琳と一刀の二人を曹家が引き取る。)

 

乱世の奸雄、治世の能臣、その時代の価値観を根底から覆すほどの才があると評され後の魏王となった英雄。

 

しかし曹操は乱世に名を挙げる前は宦官の子であり、実を言うと行儀もいいとはいえなかった。

 

「で、今日は何をしでかしたんだ?」

 

そんな曹操の前で腕を組んで仁王立ちしている一刀がいる、対する曹操は正座だった。

 

「なんてことはないわよ、可愛い子が居たから少しお誘いをしただけよ?」

 

しれっとした様子で悪びれた感情をおくびにも出さない少女、この少女こそが曹操孟徳なのだが・・・。

 

「はぁ・・・・嘘つけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

屋敷中に響くのではないかという怒声が響き、曹操(真名:華琳)に雷と拳骨が落ちた。

 

「いったぁ!?何すんのよ一刀、この私に向かって!」

 

頭を抑えて目尻に涙が浮かんでるが、その顔は怒りが浮かんでいる。

 

「何がお誘いしただ!?さっき街中が大騒ぎしていたぞ!婚礼の夜の寝床に泥棒が入って花嫁が攫われただと!?」

 

「それが私となんの関係が?」

 

「ほほう?そこで陶酔した目で華琳の腕にしがみついている花嫁衣装を着た女性はどちら様ですかね?」

 

「さっき其処で知り合ったのよ?」

 

いよいよもって一刀と呼ばれた少年の顔に青筋が浮かぶがその後すぐにため息を吐いた。

 

「なんでこんなことしたんだ?」

 

「麗羽に誘われたのよ、あんなブ男にこの娘がもったいないから使用人にしましょうって。」

 

「お ま え なー!」

 

「あ、それと麗羽は足くじいたとかでひょこひょこ付いて来た様が笑えたわ。」

 

「そういうことを聞いてるんじゃなーい!!」

 

その日、華琳は暫くの間説教されてその様子を微笑ましく見守る夏侯姉妹の姿があった。

養子とはいえ宦官の娘の曹操といえど自らの兄には頭が上がらないのだった。

 

 

孫家篇(この外史の炎蓮さんは子ども四人産もうが最前線の平常運転)(尚母との関係は断金姉妹と変わらん模様)

 

「オラオラオラぁ!孫武が末裔、孫文台!南海覇王を引っさげて、貴様ら雑魚を喰らいに来たぞ!俺の牙を喰らいたい奴らからかかってきやがぇ!!」

 

独自の口上とともに馬を駆り悠々と敵陣に突撃する孫堅、それに追従する息子一刀はものすごく必死だった、主に母を止める方向で。

 

「ちょっとぉ!?母さん!総大将が前に出るなって言ってるでしょうが!?」

 

「はっ!ごちゃごちゃ抜かす暇があるなら俺の背を抜いてみろ!そうすりゃいつでも隠居してやらぁ!」

 

「隠居しても暴れる気満々のくせに何を言う!?」

 

「俺は生涯現役!半端な生き様は晒せねえよ!」

 

「隠居すると生涯現役の意味が矛盾してるんですが!」

 

「うるせえ!さあ敵は目の前だ!突っ込むぜぇぇぇぇぇ!!」

 

「ああ畜生!もうどうにでもなれー!!!」

 

因みにこの戦いで一刀の補佐があり、この外史で本来死ぬはずだった孫堅の運命が変わったのを一刀は知らない。

 

 

 

 

「つ、疲れた・・・母さんやるだけやってもう寝てるし。」

 

「一刀お疲れ様ー♪相変わらず母さまに振り回されてるみたいね。」

 

「ああ雪蓮、もういつものことで慣れちゃったよって!政務放り出して何酒を飲んどるか!」

 

「ああ、兄様も姉様になにか言ってください!」

 

「ちょっと、失礼なこと言わないでよ、やることは終わって「ほう・・・。」一刀じゃあね!」

 

「逃げるな雪蓮!!」

 

「もう、親妹揃ってほんとに・・・。」

 

「ちょっと、兄様、それ私も含まれてないですか!」

 

「いやだって滅多に飲まないけど、蓮華も酒飲んだらやばいほうだし。」

 

「う・・・。」

 

「お兄さま!シャオとあっそぼー♪」

 

「おぐふ!?」

 

時に一刀は思う、元気があっていいことだが、この母と妹達は元気がありすぎるのではないかと・・・。

 

 

劉備篇(楼桑村での暮らしでまだ義姉妹にはあってない)(ネ タ 全 開)

 

 

楼桑村

 

「筵いらんかねー夏は涼しく冬は温かいよー。」

 

「お兄ちゃーん、私も手伝っていい?」

 

「おお桃香、勉強はもう良いのか?」

 

「えへへ、ちょっと休憩・・・。」

 

「おいおい、塾に行くまでもう時間がないぞ?」

 

「うー・・・お兄ちゃん勉強教えてよー。」

 

「あのなぁ・・・。」

 

「そ、それにちょっと気分転換した方がいいって。」

 

「はぁ、わかったよ、ある程度売れたら勉強手伝ってやるよ。」

 

「やったーお兄ちゃん大好きー!」

 

「わったた、抱きつくなよ。」

 

いずれ世にでる英雄の器を持つ兄妹二人、しかし、村の人達からしてみれば・・・。

 

「なぁ、ぶっちゃけあの兄妹結婚すればいいんじゃね?」

 

「もう自然体に男女の付き合いに見えるわよね。」

 

「と言うか全力で応援するぞ、禁忌?俺が義勇兵になって立ち向かってやんよ。」

 

「きょ、兄妹の禁断の愛・・・筆が走りましゅー!!」

 

「おう、今明らかに出るのが早い軍師がいたぞ?」

 

風習とか、禁忌とか、規律とか知ったこっちゃないくらいのイチ押しカップルに見えるらしかった。

 

因みに二人にはそんな気は全く無いが、親からも密かに応援されてるあたりもうダメかも分からない。


 
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