No.80750

真・恋姫†無双 【“漢女(オトメ)”が“乙女(オトメ)”で恋姫†無双?!】 漆 +『羅不・盟花亜』……って何?!

Chaosさん

どもっす
随分久しぶりに投稿させてもらいました貂蝉√
いや~もう……ワラウシカナイwHAHAHA!


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2009-06-24 18:23:36 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2939   閲覧ユーザー数:2440

『黄巾党首は……』

 

 

桃香「愛紗ちゃ~~ん!零姫さ~~ん!星ちゃ~~ん!」

 

愛紗「桃香様!ご主人様!」

 

一刀「皆大丈夫?!怪我とかない?!」

 

愛紗「はい!大丈夫です!!」

 

一刀「そっか!よかった……」

 

そういうと一刀はペタンッ、と尻餅をついた

 

愛紗「ご主人様?!」

 

一刀「……ははっ、安心したら腰が抜けちゃった」

 

零姫「……ふふっ♪」

 

白蓮「お~~い!」

 

その時、白蓮が走ってきた

 

白蓮「北郷……ってどうしたんだ?」

 

一刀「いやその……皆が無事に帰ってきたと思ったら安心して、腰抜けちゃった」

 

白蓮「……くっ、はっはっはっはっ♪」

 

一刀「そんなに笑わないで(汗)」

 

白蓮「すまんすまん♪っとそうそう、逃げてきた<黄巾党>を全員捕まえといたよ、

   後は予定通り城に戻ってから党首の名前とか聞き出さすだけだ」

 

一刀「うん、ありがとう……二人にも感謝しなくちゃね」

 

???「はわわっ!そんな事ありませんよ!」

 

???「あわわっ……」

 

愛紗「ん?ご主人様、この二人は?」

 

一刀「えっ……あぁそっか、愛紗達が行った後だもんね。実は……」

 

―――五刻(10時間)前

 

一刀「……って…事なん……だ、だからね……いつ零さん……が俺の部…屋に入ったのか分か……らない……

    本当になんも……なかっ……」

 

愛紗「そ……そういうことは早く言ってください////」

 

そこにはもうボロ雑巾のようになっている一刀が倒れていた

 

愛紗「零姫も零姫だ!何故ああも誤解を招くような事を言う!」

 

零姫「えっ?だって面白そ……いやん♪そんな物騒な物しまってぇ♪」

 

愛紗がどこからともなく【青龍堰月刀】を取り出していた

 

愛紗「……ふんっ」

 

零姫「ふふっ♪……っとそうだ、ご主人様?ご主人様は星ちゃんを助けたいの?」

 

零姫が真剣な面持ちで倒れている一刀に聞いた

 

一刀「……うん、けど俺どうすればいいのかわからなくて……だから白蓮さんを怒鳴って……本当にごめん」

 

一刀が何とか立ち上がり白蓮に深く頭を下げた

 

白蓮「おい北郷!止めろって!」

 

いきなり頭を下げられて白蓮も動揺してしまう

 

零姫「……白蓮ちゃん、星ちゃんが出て行ったのっていつ頃かしら?」

 

白蓮「えっ?!あぁっと!……報告によれば約一刻(2時間)前だ!」

 

零姫「そぉ……この城で一番早い馬は?」

 

白蓮「この城で一番早い馬か?うぅん……白雲が2匹いるけど……これがまたじゃじゃ馬でまだ誰も乗りきれてないんだ」

 

零姫「白雲が2匹……愛紗ちゃん」

 

愛紗「……なんだ」

 

零姫「いつまでも脹れてないの♪可愛い顔が台無しよぉ?……

    今から白雲を借りて星ちゃん助けに行こうと思うんだけど……行く?」

 

一刀「っ!!、助けに行けるの?!」

 

零姫「えぇ♪賭けになっちゃうかもしれませんけど行けますよぉ♪」

 

愛紗「……それで何故私が」

 

零姫「あらぁ?星ちゃんが出て行ったと聞いた時からそわそわしてたのはどこの誰かしらぁ?」

 

愛紗「………」

 

零姫「行く?」

 

愛紗「……行く////」

 

愛紗が顔を赤くしながら頷いた

 

零姫「ふふっ♪それじゃご主人様、先に行ってますね」

 

白蓮「いやいやいや、お前等正気か?」

 

と、そこで白蓮が零姫達を止める

 

零姫「えぇ、だから白雲貸してくれるかしら白蓮ちゃん?」

 

白蓮「だから!あれはじゃじゃ馬で私でさえ乗りこなせないんだぞ!?それにだ!

    助けに行ったとしてお前等二人、いや星も入れれば三人だが……たった三人で何が出来る?!

    報告によれば相手は1000を超える賊達だ!」

 

零姫「たった1000?もっといないの?」

 

白蓮「なぁっ!」

 

愛紗「そうですね……勝手に出て行ってご主人様に心配させた事、この怒り星にぶつけられないとして……

    あと2~3000はいけますね」

 

零姫「あらぁ強気♪別にご主人様の前だからって強がらなくていいのよぉ?」

 

愛紗「なっ!!零姫!////」

 

零姫「ふふっ♪ホント可愛いんだから愛紗ちゃんは♪」

 

愛紗「////」

 

白蓮「………」

 

二人の平和な会話を聴いて唖然とする白蓮

 

零姫「それで?白雲はどこかしら?」

 

白蓮「……あああああぁぁっ!もう!分かった、分かったよ!!白雲ならあそこの馬房だ!勝手に乗って落馬しちまえ!!」

 

零姫「はいはぁい♪それじゃ行きましょうか愛紗ちゃん♪落馬しないようにねぇ?」

 

愛紗「零姫こそ」

 

零姫「ふふっ♪では……」

 

そういうと二人は馬房に行き、何事も無く白雲を乗りこなして行った

 

白蓮「………」

 

一刀「白蓮さん……その、こんな時なんて言えばいいのか分からないけど……」

 

白蓮「それ以上やめてくれ~……更にへこむ~~(泣)」

 

その場でしゃがみこんだ白蓮を慰める一刀

 

桃香「ふにゃ~~……あれ?ご主人様に白蓮ちゃん、こんな所でどうしたの~~?」

 

鈴々「んにゃ?」

 

一刀「あっ、おはよう桃香、鈴々」

 

桃香と鈴々が眠気眼で起きてきた

 

桃香「……あれ?愛紗ちゃん達は?」

 

一刀「うん、それがね………」

 

 

 

桃香「ふぇ~~……私達が寝てる間にそんな事が起こってたんだぁ」

 

あの後いつまでも寝間着のままなのもなんなんで桃香と鈴々を一旦部屋に戻し、

普段着に着替えさせ城門前に出て事情を説明した

 

一刀「うん、今白蓮さんが軍を編制して出てくる……」

 

白蓮「すまん遅れた!!」

 

一刀「白蓮さん!」

 

白蓮の後ろには沢山の兵達がついて来ていた

 

白蓮「文官達を黙らせるのに手間取った」

 

一刀「いえ……さて、この後はどうしたもんか」

 

???「あ……あの!」

 

一刀「ん?」

 

一刀が声のするほうを向くが、そこには誰も……

 

???「あにょ、下でしゅ……あぅぅ」

 

一刀「えっ?あっ……」

 

そこには鈴々と同じくらいのチb「だからチビッコ言うななのだ~~!!」

 

桃香「わわっ!?どうしたの鈴々ちゃん?……あれ?なんか前にもこんな事あったような?」

 

鈴々「そうなのだ!前にもこんな事あったのだ!!」

 

桃香「ぅぅぅっ……怖いよご主人様~~」

 

ふにゅん

 

一刀「っ!!」

 

桃香が一刀に抱きつき、その豊満な胸が一刀の腕に当たる

 

一刀「えぇっと桃香さん?大丈夫だからちょっと離れようか?」

 

桃香「やだやだやだ~~!」

 

白蓮「……北郷」

 

白蓮がまた顔を赤くしながら一刀を見つめる

 

一刀「えっ?またですか?!いやいやいやいやっ!!どう見たって……」

 

???「……えぇっと」

 

そこにいた二人のチb「チビッコ言わないでくだしゃい!はぅぅ……(あぅぅ……)」

 

一刀「あぁごめんね?このままで話させてね?」

 

???「どっ!どうぞっ!」

 

一刀「ありがとう、んっと……君達は?」

 

???「はいっ!私の姓名は諸葛亮です」

 

???「私の姓名は鳳統……」

 

一刀「……!、諸葛孔明に鳳士元!?」

 

鳳統「あわわ……まだ字は言ってないのに」

 

諸葛亮「さすが“天の御使い”様です!噂は本当でした!」

 

二人はキラキラした目で一刀を見つめた

 

一刀「あははっ、ありがとう……」

 

諸葛亮「……?何かお急ぎの用でもあるのですか?」

 

一刀「えっ?」

 

鳳統「さっきから、遠くの方を見ています」

 

一刀「……うん、ごめんね?君達が喋ってるのに別の事考えてて……実は近くに<黄巾党>がいるみたいなんだけど、

    それを愛紗……関羽達が3人だけで先に討伐しに行って……これから追いかける所なんだ、だから……」

 

諸葛亮「……あの、私達も連れて行ってもらえませんか?」

 

一刀「えっ?」

 

―――回想終了

 

一刀「それで愛紗達を迎えて、朱里達と真名を預けあい、今は城で<黄巾党>の残党達に党首が誰なのか、

    尋問が終わるのを待ってる最中……と」

 

鈴々「お兄ちゃん壁に向かって何言ってるのだ?」

 

一刀「……なんでもないよ」

 

鈴々「?」

 

白蓮「あぁっ!駄目だ駄目だ!!」

 

その時、扉が勢いよく開き白蓮達がため息を吐きながら入ってきた

 

桃香「お疲れ様~、どうだったの~?」

 

愛紗「駄目です、残った全員暴れたいから等ふざけた者共しかおりませんでした」

 

白蓮「あぁっ!しかも最後の奴なんか頭抱えて「助けて天和ちゃん助けて天和ちゃん……」

    ってそれしか言わないから疲れ……」

 

一刀「……えっ?」

 

ガタンッ!と一刀がいきなり立ち上がったので、皆が一刀を見つめた

 

零姫「ご主人様?如何致しました?」

 

一刀「待って……天和……天和………」

 

『……うん、お兄さん悪い人に見えないし、私の好みだから教えてあげるね~♪私の名前は“張角”、真名は“天和”だよぉ♪覚えてね一刀♪』

 

一刀「……ああああああぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

白蓮「うわっ!いきなり大声出すなよ!!」

 

一刀「あぁごめん……」

 

白蓮「まぁいいけど……それでどうしたんだ?」

 

一刀「うん……実は俺……その子に会ってるかもしれない」

 

全員「……はっ?」

 

零姫「どういう事ですか?」

 

一刀「うん……ほら、俺達が最初に出会って行った街があったでしょ?」

 

愛紗「はい、あのおかみのお店がある街ですね?」

 

一刀「うん、俺邪魔者扱いにさr ……ごめん、ここら辺の件無しでいい?泣きそうだから……

    それで俺暇だったから一度だけ森に行ったんだけど、そこで一人の女の子が歌を歌っていたん……

    ってなんで皆して俺をそんな目で見るん?」

 

愛紗「いえ別に……ご主人様はそういう性格ですものね」

 

桃香「そうだそうだ~」

 

零姫「……呆れてものも言えません」

 

白蓮「北郷……」

 

星「北郷殿……」

 

冷たい目で愛紗、桃香、零姫が、呆れたような目で白蓮と星が、後の三人は……

 

朱里「鈴々ちゃん、そろそろお腹空きませんか?!」

 

鈴々「おぉ、鈴々ちょうどお腹が空いてきたのだ!」

 

雛里「それじゃ、ここの美味しい所、教えてください!」

 

鈴々「応なのだ!!」

 

誰も一刀を助けようとせず、さっそく逃げる準備をしていた

 

一刀(……泣いていい?)

 

全員「駄目です」

 

一刀「やめて!俺の心まで入ってこないで!」

 

一刀は手で顔を覆い隠し、イヤイヤとしながら泣いた

 

零姫「全く……ご主人様続きをお願いします」

 

一刀「……ぅん、それでそこで天和……張角とあったんだ、

    あの時は愛紗達以外の人から真名を教えてもらえた事で頭が一杯に……」

 

カチャリ

 

一刀「……えぇっと、愛紗サン?なんで俺に向けて武器を構えるのかな?かな?」

 

愛紗「いえいえまさか……“ご主人様”に向かって刃を向けるなんてそんな……」

 

そう言いながら【青龍堰月刀】を一刀の目の前に突き出す

 

一刀「……トウカサン?」

 

桃香「ん~~?なんですか~~“北郷”さん」

 

ニコニコ笑いながら、【靖王伝家】でコンコンと一刀の頭を何度も叩く桃香

 

一刀「レイキサマ」

 

零姫「そぉそぉ、今私達が武器を向けてるのは“ご主人様”ではなく“一人の男”に対してですから……」

 

スゥッ……と【月香】で一刀の首筋をなぞる零姫

 

愛紗「そう、私達の“ご主人様”は……いつも私達の心の中に」

 

一刀(待って!それだと俺死亡フラグ!!)

 

一刀が救いを求めるように白蓮達を見るが

 

白蓮「何だって、<黄巾党>の残党の一人が、いろいろと自白し始めただって」

 

一人の兵士が息を切らせながら駆け込んでいて、それを白蓮と星が……

 

星「そうかそうか、では我々も、そろそろ尋問に戻るとしようではないか、白蓮殿」

 

白蓮「あぁ、そうしよう」

 

一刀(めちゃめちゃ棒読みなんですけど?!てかこんな時に兵士も空気読みすぎ!!)

 

愛紗「さて……」

 

零姫「それでは」

 

桃香「覚悟して下さいね♪」

 

一刀「……いやあああああぁぁぁぁぁぁぁっ!」

所変わってとある場所、天幕の中

 

???「ねぇ――、わたしお腹空いたんだけど」

 

???「分かってる」

 

???「お風呂入りた~~~い」

 

???「分かってる」

 

???「洋服だってこの頃全然洗えてないし……」

 

???「分かってる」

 

???「……明日も来てくれるかな?」

 

???「分かってる」

 

???「もうっ!ぜん……っぜん人の話聞いてないじゃない!!そこは「いい○も!」でしょ!!!

     太藻李さん怒っちゃうわよ?!あぁっ!もうこんな所いたくない!ご飯も少ないし、

     お風呂だってあの馬鹿共が覗いてくるからちょくちょくしか入れないし……

     何より、ず~~~~~~っと天幕の中で息が詰まりそう!!!」

 

そこに居た三人のうち、一人が暴れだした

 

???「もう……それなら――姉さんがこれからの事全部考えてくれるの?」

 

???「それは――の仕事でしょ?!私は遊b……けふん、会場の下見で一杯なの!!」

 

???「……はぁ」

 

三人のうち眼鏡をかけた子が、頭を抑えながら、やれやれと頭を振る

 

???「お~な~か~す~い~た~!!!」

 

???「仕方がないでしょ、この前曹操ってヤツにここに来る予定だった一ヶ月分の糧食が全部焼かれちゃったんだから」

 

???「もう!なんでそんな事になってるのよ!!」

 

???「私達の活動が朝廷に目を付けられたらしくて、大陸中に<黄巾党>の討伐命令が回ってるのよ」

 

???「はぁ?!なにそれ、私達ただ歌ってるだけで何もしてないじゃない!!」

 

???「“私達は”……ね」

 

そこで××は眼鏡を外し、目頭を抑えながら頭を振った

 

???「あ~~~~もぉ~~~~!!!!何でこんな事になったの!!姉さん!!!」

 

???「………」

 

???「ねぇどう思う姉さん!!」

 

???「………」

 

???「……姉さん?」

 

???「……天和姉さん」

 

天和「……えっ?」

 

???「私達の話ちゃんと聞いてた?」

 

天和「あっ……ごめんね地和ちゃん、人和ちゃん」

 

地和「もうっ!せっかく人がこれからの事を……」

 

人和「……地和姉さん、ちょっと二人で散歩してきましょう」

 

地和「はっ?いきなり何……」

 

人和「いいから行きますよ」

 

地和「ちょっ!押さないでよ!!」

 

地和の背中をぐいぐい押して天幕の外に出す人和

 

黄巾党A『おぉっ!地和ちゃんだ!!』

 

黄巾党B『地~~和~~ちゃ~~ん』

 

地和『うわっ……ちっ、しょうがない……皆元気~~?』

 

黄巾党『ほああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!』

 

人和「……天和姉さん」

 

天和「……なぁに人和ちゃん?」

 

天和が笑顔で答える……が、その笑顔に元気はなかった

 

人和「半刻ほどで戻りますんで、その後皆で一緒に寝ましょう……ね?」

 

天和「……ごめんね」

 

人和「ううん……それじゃ行って来ます」

 

そして人和も天幕の外に姿を消した

天幕に一人残った天和は静かに……

 

天和「……なんでこんな事になったんだろう、ただ私は……また“あの人”に会いたかっただけなのに」

 

ただ静かに……

 

天和「有名になったんだから、会いに……助けて来てよ……一刀」

 

泣いていた

 

『黄巾党首は“歌”の上手いあの子……天和』  完

《天下三分の計》、あれから3年の月日がたった

天の御使い……北郷一刀が消えてから3年……短いようで長かった3年

一刀が消えたと聞き、魏の皆が……私は途方にくれた

そんな私達を助けてくれたのが桃香や雪蓮……蜀と呉の将達だ

今なら本当に分かる……一刀が天下三分の計に拘っていた理由が……

一刀……

 

???「……様」

 

一刀……一刀……

 

???「…琳様」

 

一t ……

 

???「華琳様」

 

華琳「……えっ?」

 

目の前に夏侯淵……秋蘭が心配そうな顔で私を見ていた

 

華琳「いつのまにか寝ていたのね……ふふっ、人が来ているというのに寝ぼけるなんて、曹孟徳も落ちたものね。

    3年前ならこんな事なかったのに……ここまで平和呆けしてるなんて」

 

秋蘭「そんな……申し訳ありません、やはり出直した方が……」

 

華琳「いえ、いいのよ……それで?」

 

秋蘭「はっ、明日の祭りに関してですが……」

 

……

………

 

秋蘭「分かりました、それでは明日はこのように手配しておきます」

 

華琳「えぇ、お願い」

 

秋蘭「はっ、それでは……」

 

秋蘭が一礼して部屋から……

 

秋蘭「……華琳様」

 

出ない?

 

華琳「どうかしたかしら?まだ何か……」

 

秋蘭「いえ……勝手な事とは思いますが、明日の朝まで華琳様の部屋周辺区域に、誰も通さない様に手配しておきます」

 

華琳「えっ?何を……」

 

秋蘭「……華琳様」

 

秋蘭が目の下をスッと何度か撫でる……触れって事かしら?触ってみると……濡れている?

 

華琳「あっ……」

 

そういう事……もう吹っ切れたと思っていたのに……

 

華琳「……ありがとう」

 

秋蘭「いえ……それでは」

 

そういって今度こそ秋蘭は部屋から出て行った

 

華琳「……部下に心配されるなんて……本当に落ちたわね曹孟徳……それもこれも……

    私を女にしたアイツが悪いのよ……それなのに……馬鹿………ばか…………ばかずと………」

 

 

 

 

一刻程過ぎ、華琳はいまだに泣いていた……すると

コンコン

と、涙で濡れた部屋にノックの音が転がった

華琳「(明日の朝まで誰も来ないはずなのに……)誰かしら?」

???「すみませんこんな夜分遅くに、名乗る程たいした者ではないですが……

     そうですねぇ、私の事は“羅不・盟花亜”とお呼び下さぁい♪貴女に笑顔を持って来ました♪……

     まだ春とはいえ、外は寒いので出来れば入れて下さいませんか?」

華琳「“羅不・盟花亜”?冗談じゃないわ!どこの者だか分からないけれど、そんな者呼んだ覚えは無い!

     私に構わず帰りなさい……そこに居られたら泣けないでしょう……」

???「………」

しかし

コンコン

と、また部屋にノックの音が飛び込んだ

華琳「貴女まだ居たの?!帰れって言ったでしょう!貴女がそこに居ると邪魔なのよ!!」

???「……そんな言葉を言われたのは……生まれてこの方初めてです。どうしましょう……

     なんだか非常に悲しくなって泣きそぅd……くすん」

華琳「ちょ……ちょっと“羅不・盟花亜”?貴女が泣いてちゃ仕様が無いじゃなぃ……泣きたいのは私の方……ょ……」

二人分の泣き声遠く……

ドアを挟んで背中合わせ、しゃっくり混じりの泣き声

膝を抱えて背中合わせ、すっかり疲れた泣き声で

華琳「……ねぇ」

???「……はい」

華琳「今でもしっかり……私を笑わせるつもりかしら?“羅不・盟花亜”」

???「それだけが生き甲斐なんです、笑わせないとご主人様にご褒b……けふんけふん、家に帰れません」

華琳「そう……今ならアナタを部屋に入れてもかまわないと思えたけど……困った事にこちらから何故かドアが開かないの

    そっちからドアを押してくれないかしら?」

………

…………

……………

華琳「?、ちょっと“羅不・盟花亜”?、ウンとかスンとか言いなさいよ」

………

…………

……………

華琳「どうしたn ……まさか!」

華琳(“羅不・盟花亜”?冗談じゃない!今更私一人置いて、一人満足して構わず消えたっていうの?!

    信じた瞬間裏切られるとは……ふっ……)

その時

ガシャンッ!

と、逆側の窓の割れる音がした

そこにいたのは丸太を持った……

???「ひっぐひっぐ、お待たせぇん曹操ちゃん♪」

顔が涙でぐちゃぐちゃになった……ムキムキの……………ムキムキのっ!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳「私はオマエを“拒絶”する!!」

華琳がそう叫ぶと、髪飾りの髑髏2つが光だし、そこにいた“ナニか”に向かって行った……が

???「ぬふふっ♪無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄………無駄よぉ~~~~~ん♪」

“ナニか”の素手の一撃(?)で2つとも壁まで飛ばされ、のめり込んでしまった

華琳「そんな!?私の【髑髏邊餌】達が一撃で!!?」

???「むふふっ♪観念してねぇん♪」

ずいっ……とそこにいた“ナニか”が華琳に近付く

華琳「くっ!どういう事!?扉越しとはいえさっきと声音といい雰囲気といい違うじゃない!!」

???「あらぁん、それは気のせいよぉ。だってずっと“私”だったんですものぉ?」

華琳「嘘だ!!」

???「あらぁ酷い!!羅亞是浮音だって顔負けの美声ヴォイスを聞き間違えるなんてぇ!……

     まぁいいんだけどねぇん、ぐふふっ♪」

そして……“ナニか”が手を伸ばし……

華琳「……いやあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

目の前の現実を受け止めきれずに華琳は目をつむり叫んだ……その叫びと共に1つの外史が崩壊したとかしなかったとか………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ちょっと曹操ちゃん?曹操ちゃんたらっ!!!」

華琳「……えっ?」

華琳がそっと目を開けると、そこには一人の美女が立っていた

華琳「……ムキムキ」

???「ムキムキ?」

華琳「……いえ、なんでもないわ(夢……だったのかしら、それにしては生々しすぎ……)」

???「そぅ?ビックリしたわぁ、いきなり大声で……っとそうそう、そんな事より……

     曹操ちゃん、貴女に笑顔を持って来ました♪」

小さな鏡を取り出して華琳に突き付けてこう言った

「後ろに居るのはだ~~~れだ?」

その鏡を華琳が覗く……自分の後ろにいたのは

華琳「かず……と………」

一刀「華琳」

華琳が後ろを向き

華琳「かず……」

一刀「華琳!!!」

一刀が勢いよく華琳を抱きしめた

華琳「ちょっ!一刀!」

一刀「華琳……逢いたかった……本当に逢いたかった!!」

華琳を更に抱きしめ、涙を流す一刀

華琳「……もう、全くしょうがないんだから」

泣き崩れている一刀に呆れながら

華琳「……私も、逢いたかったわ………一刀」

涙を流しながら、華琳は笑った

 

 

 

 

 

 

華琳「……“羅不・盟花亜”」

???「はい?」

華琳「……ありがとう」

???「……どういたしましてぇ♪」

数刻後、泣き疲れて眠ってしまった一刀に膝枕しながら、そのにいた女に華琳がお礼を言っていた

華琳「ねぇ」

???「?」

華琳「貴女の本当の名前……教えてもらえないかしら?」

???「名前?あぁ、ちょんと教えて欲しいってそういう事ぉ?なら姓が羅、名が不、字が盟花亜……」

華琳「それは偽名でしょう?どう考えても」

???「……ふふふっ♪そうね、これはどう考えても無理矢理すぎよねぇ♪」

華琳「えぇ……だから“最後”に……貴女の名前を、教えてもらえないかしら?」

???「……あらあら、どうやらお見通しみたいねぇ」

そう言った時、そこにいた女の体が透け始めた

華琳「もちろんよ……行くの?」

???「えぇ……“私の物語”は、ここではないですから」

華琳「そう……私の名は曹操、字は孟徳……真名は華琳よ」

???「……私の名前は貂蝉、真名は零姫」

華琳「………」

零姫「………」

しばらくの間沈黙が漂い

零姫「それじゃ……華琳ちゃん、ご主人様とお幸せに……」

そう言い残し、零姫は光となって消えていった

華琳「えぇ、貴女の分まで……幸せになってみせるわ、零姫」

一刀の頭を起こさないようにそっと撫でながら、華琳は窓辺に映る月を見た

三年前のあの時の月よりも……その月は華琳の目に儚く、そして綺麗に見えたそうだ……

 

 

『羅不・盟花亜』  完

混沌「ふぅ、やっと貂蝉√投稿出来たZE☆、いや、難産だったな、はっはっはっはっ♪」

 

コンコン

 

零姫「こんばんは~♪」

 

ノックの後、零姫が部屋に入ってきた

 

混沌「おやおや、これはこれは貂蝉(零姫ver.)さんではないk……」

 

???「ぬふふっ、失礼しまぁ~~す♪」

 

ヌゥッ!と零姫の後ろから巨漢の“ナニか”が入ってきた

 

混沌「……なぜ貂蝉(漢女ver.)がここに」

 

零姫「どうしてだと思います?」

 

スッ……と零姫が俺に向けて【月香】を向ける……って!!!

 

混沌「ちょっと待て!俺何かしたか?!」

 

零姫「あらぁ?そんな事言うんですね?……私の物語(貂蝉√)より華琳ちゃんの物語(“羅不・盟花亜”)が

    先に出来上がったって聞きましたけどぉ?」

 

ギクリッ

 

混沌「イヤ……マサカソンナ……」

 

零姫「しかも今回の貂蝉√、“羅不・盟花亜”が1Pで終わっちゃって、物足りない感じがしたから即興で書いたとか」

 

ギクギクッ

 

混沌「……エェット」

 

零姫「そうそう、貂蝉(漢女ver.)も言いたい事があるらしいわよぉ?」

 

貂蝉「そうよぉん、貴方には女体化したとはいえ、私を外史のヒロインにして貰えたのは感謝してるんだけどぅ……

    どぉして別の外史

『悪の娘・悪の侍女(メイド)』→http://www.tinami.com/view/78740

    とか

『羅不・盟花亜』→ちょっとページ戻って確認してねぇん♪

    だと、なぁんで私の扱いってあぁも雑なのかしらぁん?」

 

混沌「それはアナタがそういう星の元に生まれたかr「ぶるぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」ひぃっ!!!」

 

零姫「さて、そろそろ観念して下さいねぇ♪……行って!もう一人の“私”!!」

 

貂蝉「まかせといてぇん♪さぁ、私のあつ~~い抱擁を受けとめてぇん♪ぶるぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

混沌「うわああああああぁぁぁぁぁぁっ!」

 

何とか貂蝉の厚い抱擁から逃げる俺

 

零姫「待ちなさい!!」

 

混沌「待てるかぁ!!!」

 

……

………

 

混沌「はぁ……はぁ……ここまで逃げればなんとか……」

 

『………………ぁぁぁぁっ!』

 

混沌「ひっ!!誰かいないのか!誰か!!」

 

その時、前の方から一人歩いてくるのが見えた……あれは……

 

混沌「助かった!!鈴々!!」

 

鈴々「…撃、粉…、……なのだ」

 

混沌「鈴々助けてくれ!!このままじゃ俺死n……」

 

鈴々「突撃、粉砕、勝利なのだ」

 

混沌「えっ?」

 

鈴々「鈴々は……鈴々はチビッコじゃないのだ~~~~~~~~!!!!!!」

 

ブゥンッ!!と鈴々は愛器である【蛇矛】を俺に向けて……って!

 

混沌「そんな事考えてられねぇ!!」

 

俺は何とかそれを避ける

 

鈴々「避けるななのだ!」

 

混沌「避けんと俺が死ぬは!!くそっ!!」

 

………

…………

……………

 

混沌「くっ!どこまで逃げればいいんだ!」

 

一度立ち止まって後ろを確認……よしまだ来てn「ふふふっ♪お困りのようですね?」下の方から声が……そこに居たのは

 

混沌「……朱里?(まるで気配がなかった……どうやって俺の後ろに?!)」

 

朱里「はい、その通り……チビッコ二号の朱里さんですよぉ?」

 

ぞくぞくぞくっ!

 

混沌(……マズイ……今の朱里から殺気しか感じられねぇ!)

 

朱里「本当はここに雛里ちゃんもいたはずなんですけど……最後という最後に「止めようよ朱里ちゃん」なんて言うから……

    一人だけイイ子ちゃんぶりやがって……ちっ」

 

朱里さ~~~ん?!!キャラ崩壊もいい加減にしようねぇ!!!!!?

 

混沌「……まさか今回のこの騒動全部……」

 

朱里「はい♪全部私が考えさせてもらいました♪」

 

しまった!!これが孔明の罠か!!

 

朱里「そして……“時間稼ぎ”も終わりです」

 

ガシッ!

 

零姫「見つけましたよ?」

 

ガシッ!

 

貂蝉「ぬふふっ、見~ちゅっけた♪」

 

チャキッ!

 

鈴々「見つけたのだ!」

 

朱里「ふふふっ……それでは楽しんで逝って下さいね♪」

ドス黒い笑みを浮かべながら去って行く朱里……てかなんか字が違うような気がするんですけd……

ぎゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!

 

 

完!

 

 

 

 

 

 

 

混沌「次回も……楽しみにして……クダサ………ィ……」


 
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