No.805312

孫権伝―12

ユウヤさん

孫権伝も12話となりましたが・・・ついにかきました!拠点!!俺、頑張った!!

どっちかって言うと四コマのほうが力は言ってますがなにか?

では本編どうぞ

2015-09-30 11:41:43 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:4218   閲覧ユーザー数:3259

 孫権伝第12話

 

 『拠点』

 

 

 

 

 拠点1―孫権、甘寧

 

 

 『真名』

 

 

 あれから黄巾党は曹操軍によって首魁たる張角は討ち取られることになった。そこから徐々に黄巾党は勢いを失っていき、さらに陳留、柴桑、平原、北平の4都市は他の黄巾党の被害が有った都市に比べると早く情勢の安定を取り戻していた。

 

 一刀「むぅ・・・」

 

 そんな中、俺は周辺諸侯の内部調査の報告書を眺めていた。

 

 秋蘭「一刀、あまり根を詰め過ぎると体に障るぞ?少し休憩したらどうだ?」

 

 あの一件以来俺の補佐役に納まってくれた秋蘭がそう言ってくれるのだ、此処は休憩するべきだろう。

 

 雛里「あわわ、ご主人様。今日は蓮華様が非番ですし、お食事に誘ってはいかかでしょうか?」

 

 同じく俺の補佐役の雛里が休憩の予定を立ててくれる。

 

 輝理「分かりました、少女がその役を変わりましょう。一刀様と休憩と称して床に・・・」

 

 藍里「自重しれ!」

 

 ズッパァァァァァァァァァァァァン!!

 

 うわぁ・・・あれ痛そうだなぁ。藍里の羽扇って叩くとあんな音出るんだ・・・

 

 そのまま俺は皆の許可も貰った事だから休憩に入る事にした。

 

 一刀「ん~~~~~~。執務室、中庭、厨房、私室。全てに居ない。」

 

 張昭「北郷ではないか。どうした?」

 

 一刀「あ、子布。仲謀見なかった?ちょっと休憩がてら昼食でも誘おうかと思ったんだけど・・・」

 

 張昭「それなら鍛錬場だな。思春と一緒に鍛錬に勤しんでいる。あの方も少しは休むことを覚えてほしい物だ。」

 

 一刀「あはは・・・じゃ、汗拭きと水を持って行ってやろうかな。」

 

 そのまま俺はその場を後にする。だって、休憩云々の愚痴がこっちの事まで来ると長いんだもん。苦労性の張昭をねぎらってやりたいけど、今は仲謀との昼食が大事。なのでさようなら。

 

 張昭が言うように、鍛錬場に孫権と甘寧は居た。二人とも集中しているが、甘寧の方がかなり余裕が見て取れた。

 

 孫権「はぁぁぁぁ!!」

 

 甘寧「踏み込みが甘い!」

 

 ガキィン!

 

 孫権「くぅ!?」

 

 甘寧「体制も整えるのが遅い!」

 

 ギィン、ギィン!!

 

 孫権「く、あぅ!?」

 

 甘寧「これで!」

 

 ギャリィン!ヒュンヒュン、トス。

 

 孫権の一撃を難なく弾き飛ばし、体勢を整える隙を与えず連撃でたたみかけ、最後に剣を弾き飛ばして首筋に剣を当てて勝負を決した。

 

 孫権「く・・・いつまでたっても思春に一勝もできないとはね。」

 

 甘寧「いつも言っていますが、肩に力が入り過ぎです。」

 

 孫権「分かってるんだが・・・どうもな。」

 

 一刀「お疲れ、二人とも。水どうぞ。」

 

 二人「「ああ、済まない。って北郷!?」」

 

 二人と共同じ反応で返してくれるのがとても嬉しいですねこれは。

 

 一刀「休憩がてら仲謀と昼食でもと思ってね。子布から此処だと聞いたから来てみた。」

 

 孫権「そ、そうだったのか。確かに腹がすいたな。」

 

 甘寧「そうですね。私も午後は調練がありますから少し腹に入れておきたいですね。」

 

 一刀「ん~、それなら俺が作ろうか?献立は任せな。」

 

 孫権「意外だな。北郷は料理が出来るのか?」

 

 一刀「まあね。秋蘭には作ってあげたけど・・・聞いてないの?」

 

 孫権「秋蘭が?聞いてないな・・・思春は?」

 

 思春「・・・あれでしょうか?一時期とても機嫌よく鍛錬に身が入っていた時期がありましたし。」

 

 孫権「その時か・・・」

 

 一刀「ま、独り占めしたかったんだろうなぁ・・・とにかく、飯にしよう。」

 

 そのまま俺は食堂に行き、調理を開始した。後ろでは孫権と甘寧が俺の料理姿を眺める形だ。秋蘭にマジマジ見られてもうその視線には慣れていたので、先ほどの鍛錬の感想を話すことにした。

 

 一刀「それにしても仲謀の戦い方は何て言うか・・・俺からしたら何処か噛みあわないと思うんだけど?」

 

 孫権「噛みあわない?」

 

 一刀「そ、なんて言うか・・・無理して剣を振ってるように見える。」

 

 孫権「何!?それは私に武の才が無いと言いたいのか!」

 

 甘寧「お待ちください蓮華様。北郷の言葉、最後まで聞くのがよろしいかと。」

 

 孫権「思春?」

 

 甘寧「続けてくれ、北郷。」

 

 一刀「ん。つまり、仲謀は誰かを模倣し過ぎてるんだよ。もしかして文台さんや伯符さんを意識してない?」

 

 孫権「そ、そんなこと・・・」

 

 ビンゴ。どうやらそうらしい。

 

 一刀「だったら辞めておいた方がいいな。さっきの模擬戦を見る辺り、仲謀には別の戦い方の方が合っている。」

 

 甘寧「ふむ、と言うと?」

 

 一刀「たぶんだけど・・・俺の居た場所の戦い方の方が仲謀には有ってると思うよ。後で教えてあげる。」

 

 孫権「ほ、本当か!?」

 

 一刀「ああ。興覇、問題無いか?」

 

 甘寧「まあ、北郷ならば任せられるだろう。」

 

 一刀「そうか!ふふふ、これはがぜんやる気が出てきたな!ハイ!カニ玉丼お待ち!!」

 

 その後、俺のカニ玉丼を食べた二人は何処かに旅立ってしまっていた。何故だ?味見をしたけど気絶するほどまずかった??

 

 二人((う・ま・す・ぎ・る!!あ~~~~~♡♡♡♡♡♡))

 

 

 

 

 それから数日後、俺は中庭に木刀を持って待っていた。そう、孫権に稽古を付けるためだ。

 

 一刀「スゥゥ、ハァァ。」

 

 一陣の風、舞い落ちる木の葉。その刹那。剣を振るう。

 

 一刀「ふっ!!疾ぃぃぃぃ!!!」

 

 パシン!シパパパパパパパ!!!

 

 一刀「フゥゥゥゥゥ。」

 

 パラパラ。

 

 一刀「どうだった?」

 

 舞い落ちる木の葉を連撃で粉々に打ち砕くと、すぐに孫権の気配に気づき感想を求める。

 

 孫権「な、なんて言うか。疾いと言う以外に思い付かないわ。」

 

 一刀「俺が教えられる事と言えばこれだ。疾さ、これこそが仲謀に足りない事だ。」

 

 甘寧「剣速は十分にあると思うが?」

 

 そこに、心配になったのだろう、甘寧が様子を見に来ていたらしい。

 

 一刀「ただ力任せに速いだけなら俺だって文句は無いさ。だが、仲謀の場合それが悪い方向に出てしまっている。違うか?」

 

 甘寧「確かにな・・・」

 

 一刀「仲謀、まずは脱力を覚えよう。」

 

 孫権「脱力?」

 

 一刀「そう・・・肩の力を抜く。剣は構えない。だらんと下に剣先を向け・・・それでいて柄は離さない。」

 

 そのまま俺は木刀を片手に持ちながら明らかに隙だらけの状態になる。

 

 孫権「・・・こう・・・か?」

 

 一刀「そう、今は鍛錬だから隙だらけでいい。ただ力を抜く。そして・・・そこから剣閃の軌道を想像し、そこに沿って・・・振る。」

 

 ヒュン!

 

 孫権「剣閃を想像し、振る!」

 

 ひゅぽ!

 

 孫権「あ」

 

 ??「(スコーン)きゃう!?」

 

 一刀「え?誰かいる?」

 

 甘寧「いや、気のせいだろう。気にするな。」

 

 一刀「あ、ああ。仲謀、力を込めるのは手だけだ。動かす力は最小で・・・流れるように、勢いに任せて、まずはそれが出来るまでだ。」

 

 孫権「わ、分かった。」

 

 甘寧「北郷、後は任せたぞ。」

 

 一刀「ああ。仲謀、そうじゃない。こればかりは言葉では説明が難しい。体で覚えるんだ。」

 

 そのまま俺は孫権の鍛錬を継続させた。

 

 

 

 

 Side change 甘寧

 

 蓮華様の鍛錬用の木剣の一本が飛んでいった方角めがけて私は走る。どうやら逃走を図ろうという魂胆だろうが・・・甘い。

 

 甘寧「そこまでだ。明命。」

 

 そこに居たのはやはり孫家の臣の中で間諜に秀でた将、周泰幼平だった。

 

 周泰「はうわ!?追いつかれてしまいました!?」

 

 甘寧「さて・・・我等を調べていた事。どう言う理由か答えてもらおうか?命じたのは誰だ。炎蓮様か?雪蓮様か?」

 

 まさか身内からこんな疑いを掛けられるとは思いもよらなかったがな。

 

 周泰「そ、それは答えられません。」

 

 正直な話、明命は隠し事が下手だ。隠れる事は得意なくせに、隠す事は大の苦手と言うまったくもって未熟な奴だ。

 

 甘寧「・・・冥琳様か。」

 

 周泰「ち、違います!」

 

 北郷流に言えば“びんご”と言うやつなのだろうな。まったく・・・厄介な方に疑いを持たれた物だ。やはりタダで帰す訳にはいかないな。

 

 甘寧「ほう・・・それが答えか。ならば・・・(チャキ)」

 

 周泰「し、思春殿、何故武器を構えるのですか!?や、やはり謀反をお考えですか!?」

 

 どの道、報告に無い将を抱えてる事を知られたのだ。それを報告されてはまずい。ならば・・・

 

 甘寧「身内にこそこそ隠れて調べ物をされればいい気分はするまい?さあ・・・大人しく捕まるならよし、捕まらぬと言うなら・・・」

 

 周泰「く・・・(カチ)」

 

 此処まで言えばさすがの明命とて、武器に手を掛けざるを得なかった、と言うところだろうな。さて・・・大人しくさせる一言を言わせてもらおうか。

 

 甘寧「捕まらぬなら貴様が二度と猫をもふもふ出来ぬように、大陸中の猫に御触れを発するしかあるまい。」

 

 周泰「はうわ!?そ、そんな事が出来るのですか!?!?」

 

 甘寧「そうされたく無くば大人しく捕まれ!」

 

 周泰「そ、そんな世迷言で捕まるほど私はお馬鹿じゃないです!!」

 

 やはりか・・・だが・・・これも北郷流で言えば“ないすたいみんぐ”だ!

 

 甘寧「ならばその後ろの猫よ、大陸中に御触れを出すのだ!!」

 

 周泰「えぇ!?」

 

 明命の後ろにたまたま猫が通りかかった。そして明命の叫び声と振り向く仕草で裏路地へと駆けこんでしまった。だが・・・明命にはこれで十分だろう。

 

 甘寧「さあ・・・撤回させてほしくば・・・」

 

 周泰「わ・・・わかりました。だ、だから・・・もふもふ禁止令の撤回をどうか!!」

 

 何故だろう・・・少しばかり頭が痛いが・・・まあ、これでこちらの情報が漏れる心配は無いか。あとで北郷辺りに引き合わせて堕として貰うか。・・・何故かモヤモヤするが情報封鎖の為だ、我慢我慢。

 

 

 

 

Side change 一刀

 

 

 鍛錬開始から数時間後、大分形になってきたな。それにしてもどこかしら誰かの戦い方を意識してるなぁ。

 

 一刀「なあ仲謀。それはやっぱり誰かを意識してるのか?」

 

 孫権「え?ま、まだそんな風に見えるのか?」

 

 一刀「ああ・・・正直言おう。君らしくない。君に人を殺すだけ剣は似合わない。」

 

 孫権「それは私に戦うなと言いたいのか!」

 

 一刀「そうじゃない。君に必要なのは人を殺して終わりなだけの剣じゃない。それと同時に護るための剣だ。」

 

 孫権「護るための剣?」

 

 一刀「命を奪う剣はそれだけだったらどんな信念を掲げても賊の振るう剣と変わらない。護るのは第一に自分の命。そこから誰かの命。掲げる信念。人民。平和。そして・・・最終的に敵の命すら護る事が必要だ。」

 

 孫権「敵の命すらもか!?」

 

 一刀「仲謀は知ってる筈だ。五胡との長年にわたる軋轢を。それは敵だから殺すを繰り返した結果だろう?確かに裏切られるかもしれない。確かに大切な人を殺されたかもしれない。それでもさ・・・だからってそれの後世に残してどうなるって言うんだ?」

 

 孫権「それは・・・」

 

 一刀「仲謀はそれすら出来る王になってほしい。いや、きっとなれる。仲謀はその器だと俺は思っている。歴史を紐解いてもそんな王は存在しなかったろう。ならば・・・新しい王になれ。」

 

 孫権「北郷は私をそこまで評価してくれるのか・・・」

 

 一刀「そうだ。だがな・・・今のままではただ器だけだ。それだけでは意味が無い。中身を伴わなければならない。それが出来るかは仲謀次第だ。」

 

 孫権「・・・ああ。わかった。」

 

 一刀「よし、ならば続けよう。次は両手持ちで剣を振るやり方だ。いいか?」

 

 そのまましばらく俺と孫権の鍛錬は続く。日が昇りきり、気温も最高潮に達しても俺達は剣を振るのをやめなかった。きっと甘寧が止めてくれなければ日が落ちるまで続けてたに違いない。

 

 とはいえ、仲謀も仕事がある。すぐに甘寧が呼びに来て、そこで今日の鍛錬は終わりになった。最後の型を流し終えると、甘寧の声が聞こえて来た。

 

 甘寧「北郷、そろそろ昼時だ。午後は蓮華様も政務が残っている。」

 

 一刀「おっと・・・もうそんな時間か?仲謀、今日は此処までだ。」

 

 孫権「ふぅ・・・ああ、今日一日だけでもかなり為になった。感謝する。」

 

 一刀「いや、これは利用してしまう贖罪も含まれている。そう気にするな。」

 

 孫権「そんな事・・・・・・よし、決めた。」

 

 一刀「ん?」

 

 孫権はそのまま俺の傍によるとじっと俺の目を見据えて話し始めた。

 

 孫権「正直な・・・私は迷っていたんだ。本来なら真名はすでに預けても良いと思っていたんだ。だが、お前はきっとそれを理由に断るだろうとな・・・利用し、利用される関係に信頼など無いと言って・・・だから・・・」

 

 一刀「仲謀・・・」

 

 正直驚いていた。すでに真名を預けても良いと言わせるほど信頼されているとは思っても居なかった。過去、速攻で真名を預けられていたからそこまで信頼されていないと思っていたからだ。

 

 孫権「私は、北郷、お前が好きだ。」

 

 一刀「・・・うぇ!?」

 

 唐突の告白に・・・俺は驚きを隠せなかった。

 

 孫権「ふふ・・・そう・・・私は北郷と言う一個人が・・・一人の男が好きだ。大好きだ。きっとこの思いは・・・間違いではない。だから、その証として真名を預ける。姓を孫、名を権、字を仲謀、真名を蓮華だ。」

 

 一刀「・・・それは・・・本気で言ってるんだよな?」

 

 孫権「ああ・・・だめ・・・か?・・・・・・・・・・か、一刀。/////////」

 

 一刀「(ズキュン!)だ、駄目じゃない・・・分かったよ、蓮華。」

 

 上目使いとか効果は抜群なので極力避けてほしいです。本気で・・・

 

 甘寧「そうですか・・・北郷、私も預けるぞ。さすがに主より先にと言うのは気がひけたのでな。・・・・・・・・・(上目使いで)思春と呼んでくれ。」

 

 一刀「(バキュン!)お・・・・おう・・・」

 

 最終的に二人の真名を預かる事となった。今日と言う日はとてもいい日になったとちょっとばかりニヤケてしまう。

 

 ついでに言うとその日の午後、張昭にも真名を預けられた。理由?それは・・・

 

 張昭「聞いたぞ北郷!蓮華様と思春に真名を預けられたんだって!?この陣営で預けてないのは私だけだとも聞いたぞ!!仲間はずれはいやだ!寂しい!だから雷火と今後呼んでくれ!!じゃないと・・・(上目使いで)な、泣いちゃうぞ。」

 

 一刀「(パリーン!)ごはぁ!!!」

 

 結局、全員の真名を預かる事になった。と言うか上目使いやめて・・・心が幸せで死ねる。

 

 

 

 帯裏四コマ

 

 

 一コマ目

 

 北郷一刀は兄属性である。

 

 鈴々「お兄ちゃん!」

 香風「お兄ちゃん。」

 季衣「兄ちゃん。」

 流琉「兄様。」

 風「お兄さん。」

 

 このように、兄と慕う者が(風は分からないが)多いのだ。

 

 

 二コマ目

 

 無論、お願いすれば読んでくれる人も居る。

 

 星「兄上♪」

 愛紗「あ、兄者//////」

 たんぽぽ&蒼「お義兄さん♪」

 鶸「に、兄さん//////」

 璃々「一刀お兄ちゃん!」

 華侖「一刀兄ぃ!」

 雷々&電々「大好き、お兄ちゃん!!」

 

 こんな感じだ。

 

 

 三コマ目

 

 

 それならいっそ・・・と北郷一刀は思い切った行動に出る事にした。

 

 

 四コマ目

 

 

 一刀「さあ!俺をお兄ちゃんと呼んでくれ!華琳、栄華、桂花、詠、焔耶、喜雨、思春、雷火!!!」←基本自分より小さい(精神年齢的に)と思ってる人達。

 

 8人「「「「「「「「(怒)」」」」」」」」

 

 この後、めちゃくちゃぼこぼこにされた。

 

 

 


 
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