No.803327

艦これ~岩川基地00××鎮守府~ 第九話

ユウヤさん

今回ゆー大活躍。文章は短いですが文面に出せただけ自分を褒めておきたい。

さて敵空母として出てきた赤城似の敵ははたして?

では本編どうぞ。

2015-09-20 20:50:59 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2273   閲覧ユーザー数:2031

 艦隊コレクション岩川基地

          ~00××鎮守府~

 

 

 これは鎮守府の中でも性格に難があったり、性能が正規の者より大きく劣ったりと、難がある艦娘達の吹き溜まり・・・岩川基地00××鎮守府での一つの物語・・・

 

 

 

 

 

 突然遭遇した敵深海棲艦の連合艦隊。本来ならばまともにやりあえる事は出来ない戦力だが、此処は丸ペケ鎮守府のアウトロー達。初春と村雲は軽巡6隻を確実に一隻づつ沈めて行く。

 

 大鳳も順次敵艦載機を撃ち落としながら制空権を確保しつつあった。

 

 長門「私達は戦艦を相手取る。ゆー、魚雷があろうが無かろうが、任せるぞ?」

 

 ゆー「ん、任せるといいよ~。」

 

 長門の言葉にゆーはすぐに海の中に潜ってその姿を隠した。

 

 長門「さて・・・戦艦共の相手は私だ!主砲射角合わせ!撃滅する!!」

 

 ズドドドーン!!!!

 

 けたたましい音を立てて長門の主砲が火を噴いた。

 

 撃ちだされた鉄鋼弾は吸い込まれるように敵戦艦に直撃する。しかし、相手も相当な実力なのだろう。一撃では沈まず、その姿はいまだ海面に存在した。

 

 ドドドーン!!

 

 長門「当たってなるものか!!!」

 

 敵の反撃を回避する長門はさらに主砲を敵に向けて撃ちだす。撃っては反撃され、反撃されては撃ち返す。それを繰り返す長門だったが、そこに敵空母の姿が目に入った。

 

 長門「・・・確かに前の鎮守府でも見かけた赤城に似ている・・・いや、赤城なのだろうさ。だがな・・・だからこそお前に他の艦娘達を沈ませる訳にはいかないのだ!!」

 

 そう言うと長門は主砲の射線を敵空母に向ける。

 

 長門「だから・・・他の誰でもない・・・私の一撃で、沈めえええええええええええええええええ!!!」

 

 ドーン!!!

 

 たった一発だけの鉄鋼弾。それを撃ちだした長門。敵空母は明らかに制空権を取ろうと注意を空に向けていた。だからこそ隙だと思った。だが・・・

 

 チュドーン!!!

 

 その鉄鋼弾は空中で盛大に爆発し、落された。

 

 長門「何!?」

 

 赤城?「・・・あ・・ま・・・い。」

 

 長門「く!対空防御が出来ないと思っているのか!!三式弾装填、落ちろーーーーーー!!!」

 

 チュドドドドドドドド!!!

 

 赤城?「・・・やる・・・ね・・・」

 

 長門(何がやるねだ!そもそも・・・言葉を発することがただの空母では無いと言う事ではないか!!)

 

 赤城?「でも・・・やっぱり・・・あま・・・い。」

 

 長門「さっきから・・・甘い甘いと・・・そんなに間宮のパフェが恋しいか?」

 

 赤城?「(ピク)」

 

 長門「いまだ!ゆー!!!!!」

 

 その掛け声と共に海底から急速浮上したゆーのアッパーが敵空母の顎にクリーンヒットすると同時に空母はその姿を海上から浮かせた。

 

 ゆー「赤城・・・しず・・・めーーーーーーー!!!!!」

 

 ドッパーーーーン!!!!!!!!

 

 そのままゆーは拳を振り下ろし、海面へと叩きつける。

 

 ゆー「まだ沈まない・・・なら・・・」

 

 空中から海面へと落ちて行くゆーはそのまま海面でいまだ伏せている敵空母の上めがけて今度は蹴りを繰り出した。

 

 ゆー「止めぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 ズバーーーーーン!!!!!!!!!

 

 そのまま敵空母と共に海中に沈んでいくゆーを長門はただ見ている事しかできなかった。

 

 長門「・・・いや、今は敵戦艦だ。さあ・・・覚悟しろよ?」

 

 そのまま長門は敵戦艦を数回の砲撃で完全に沈めた。敵空母を海中へと引き摺りこむことに成功した事により、制空権は完全に大鳳が掌握、初春、叢雲も共に敵軽巡と駆逐艦を殲滅していた。

 

 長門「・・・浮いてこないな。」

 

 大鳳「まずいんじゃないのか?」

 

 初春「だが、海中ならばゆーの独壇場じゃろう?」

 

 叢雲「そうよ!ゆーが負けるなんてありえないわ!!」

 

 長門「・・・何をしている・・・ゆー。」

 

 

 

 

 ゆー「・・・あかぎ、なんで・・・なんでだよう・・・」

 

 赤城?「・・・私・・・達は・・・沈む・・・定め。」

 

 ゆー「・・・」

 

 赤城?「だから・・・沈め・・・沈め・・・私も・・・貴方も・・・」

 

 ゆー「そんな・・・そんな何処とも知れない場所の定めなんて・・・知るか!ゆーは、ながとと、はつはると、むらくもと、たいほーとそして・・・てーとくと一緒に笑って毎日を過ごしたいんだ!だから・・・そんなのに囚われたあかぎになんて・・・負けるかあああああああああああ!!!」

 

 ゆーはそのまま右手に持っていた10.5cm砲を零距離でぶっ放した。

 

 赤城?「ぐ・・ぼぁ・・・」

 

 ゆー「あかぎ・・・さようなら・・・」

 

 ゆっくりと沈んでいく“赤城”を静かに見送るゆーは確かに涙を流していた。それは海の中故に流しているかどうか分からないが、きっと確かに流していたのだろう。

 

 ゆー「ん?なんか浮いて来る・・・あ・・・」

 

 その浮いて来た物をそっと手に取るとそれはいつも見慣れたカタチをしていた。そして裏にはこう刺繍してあった。『赤城』と。

 

 ゆー「・・・あ・・・かぎ・・・あかぎぃ・・・」

 

 その後、ゆーはしばらく浮上出来なかった。したくなかった。いつものほほんとした自分を演じてた分、この姿を皆には見られたくなかったのだ。

 

 ゆー「ああ・・・あああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」

 

 その嗚咽は海底に溶けて逝く。願わくばこの思いすら溶かしてくれと言わんばかりに。泣き終わったゆーの耳には確かに聞こえた声があった。

 

 赤城『ゆー、ありがとう。』

 

 敵として、かつての仲間を傷付けずに済ませてくれてありがとう。そんな意味に思えた。

 

 

 

 

 今回の登場人物

 

 

 ゆー

 

 赤城(敵空母)

 

 長門

 

 大鳳

 

 初春

 

 叢雲

 


 
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