No.798192

恋姫学園物語 25

morikyouさん

一刀と恋姫たちが現代の学校で繰り広げる物語。
笑いといちゃこらと(視聴者と私の)嫉妬からできています!

2015-08-24 19:22:17 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3771   閲覧ユーザー数:3120

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品は、作者の妄想があふれ出して固まったという不純な動機から生まれています。

原作?なにそれおいしいの?なんてレベルは超越しております。

主人公もげろなんてしょっちゅうです。

それでも良いという方はどうぞお進みくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えーと、ちょっと整理しようか。

 

時刻はおおよそ午前7時。

泊まってる皆さんを起こさないようにそっと起き上がっていつもどおりのランニングに出たのが6時前。

 

早めに切り上げて戻ってきたのはいいんだけど、

 

「・・・・・・・・・」

「・・・ハイ、どうやら戻ってきたようです」

 

何で玄関前にやたらでかいリムジンが一台止まってるのか?

そもそもここ普通の住宅街なのにどうやって入れた?

しかもどうやらオレを見てる辺り、待ち構えられたって所か?

 

「・・・失礼ですが、どちらさまでしょう。うちに用でしょうか?」

 

構わずに家に戻ることも考えたけど、中の人たちにかかる迷惑を考えてそれは却下した。

とりあえず警戒はしつつ手近な男性に声をかけた。

 

「・・・北郷一刀様でしょうか」

「様!?・・・あ、失礼しました。はい、自分ですが」

 

少々厳つい顔だなと思ってたけど、予想外に下手に出られて少し驚いた。

 

「少々時間をいただいても宜しいでしょうか?詳しい話は中の方が直接といって聞いてくださらないので・・・」

「・・・ちなみに、どなたかを伺っても?」

「それも含めて、とのことです」

 

どうやら中の方とやらの独断に引っ張られたらしい。

表情に少し疲れが見えてる、けど動作に隙はない。

 

「・・・分かりました」

「ありがとうございます」

 

オレが了承すると深々と一礼してドアを開けられた。

 

「失礼します」

「お、やっぱりきてくれた。あの子が目をつけるだけはある」

 

乗り込むと中には女性が一人。

スーツを着ているけど、まったく違和感がない。

 

「・・・北郷一刀といいます」

「お、自分から名乗ってくれるのか。いいね!」

「ありがとうございます」

 

とりあえず聞きたいことはあるけど、自己紹介をしたら喜ばれた。

・・・こう言ってはあれだけど、少し子供っぽい?

 

「名乗られたしこちらもだね。私は乃嶋 嵩琳(すうりん)。ま、名字で分かると思うけど、今お宅にお邪魔してる華琳の母親と言ったほうが分かり易いかしら?」

「!!?」

 

どこの資産家かと思えば、よりにもよって華琳先輩の母上様とは・・・。

 

「ああ、別に取って食おうってんじゃないから安心・・・出来たら苦労しないわね」

「ええ、まあ・・・」

 

大富豪の社長さんにしては随分気さくだなあと思いつつ、肯定するわけにもいかないから言葉を濁すしかない。

 

「それにしても、あの子が目をつけるだけあるわね・・・。今時にしては随分度胸のある男の子だし、器量もよさそうね」

「あ、ありがとうございます」

 

いきなり随分と気に入られてしまったようだ。

 

「そこまで畏まらなくてもいいよ、あの子から話はよく聞くからね。食事は出来るだけ自宅で家族とっていうのがポリシーで」

「・・・それはいいことだと思います」

「でしょう?仕事ばっかりってのもねえ」

 

やれやれというように首を振る嵩琳さん。

 

「ま、うちのことはいいのよ。それで、今日は君にちょっとしたお願いとあの子、それと・・・確か、桃香ちゃんも来てるわよね?」

「え?ああ、はい。まだ寝てると思いますけど」

「桃香ちゃんのご実家、というよりお母様からの伝言があるから伝えておいてくれない?」

「ええ、構いませんが・・・」

 

伝言って何だろ?

 

「まずはお願い。これは桃香ちゃんとかにもかかわるけど、出来るだけあの子達と仲良くしてほしいの」

「・・・?別にこれといっては」

「そういってくれる同世代の子は貴重なのよ。その様子から見て桃香ちゃんのご実家の事は知らないようだけれど・・・」

 

そういうと嵩琳さんはため息をついた。

 

「自分で言うのもあれだけど、うちはそれなりに成功してるから。桃香ちゃんの所も色々あるからやっぱり『あの家の娘』って色眼鏡で見る男ばっかりなのよ」

「・・・・・・」

「まして同世代にもなれば、それはもうね。見てるこっちが腹立つくらい下心見え見えなんだもの」

 

・・・まあ、タイプは違うけどものすごい美人だもんなぁ。

 

「だから、華琳が自分で気に入って、しかも君みたいに偏見とかを持たないで接してくれる子は私たちにしてもすごく貴重で、得難いものなのよ・・・」

「それは・・・」

「だから、もし良ければ。これからも仲良くしてあげてほしいの」

 

そういうと嵩琳さんは頭を下げた。

 

「あ、頭を上げてください!べ、別に、そんな大げさに言われなくても。むしろ、自分の方がお願いしたいくらいですし!」

「・・・そう、ありがとう」

 

そういうと、嵩琳さんはにっこりと笑ってくれた。

・・・正直めっちゃきれいで少し見とれたのは秘密だ。

 

「・・・ふふっ。さて、後は伝言ね。華琳には『家の事なんて気にしなくていいから、やりたいようにやりなさい。ただし責任はきちんと取ること』って伝えて頂戴」

「はい」

「で、桃香ちゃんだけど『お父さんはあとで絞めておくから、頑張りなさい。お母さんは貴女の味方よ』って」

「・・・大丈夫なんでしょうか?」

「まあ、あの人はちょっと過保護だからっていつも愚痴られてるし、いい薬になるんじゃないかしら?」

 

そんなものなのか?

 

「あ、それと。これを渡しておくわ」

 

そういって受け取ったのは黒い板みたいなもの。

 

「これは?」

「あの子に聞いて頂戴。そもそも、ここに私がいること自体あの子は知らないから」

「まあ、分かりました」

 

どうやら先輩も知ってるものらしい。

 

「さて、長々と失礼しちゃったわね。そろそろ帰らないと誰かしらに気づかれそうね」

「そうですね、たぶんもう少しでお隣さんが起きるかもしれないです」

 

そういってオレはリムジンを降りた。

 

「それじゃ、また会えることを楽しみにしてるよ」

「こちらこそ、また会う機会があれば」

「あ、あの子がいいっていったら手をつけても構わないからね?これは桃香ちゃんの母親も言ってたけど!」

「えっ!?」

 

最後にトンデモないことを言ってリムジンは去っていった。

去り際に最初に声をかけてきた黒服の人が申し訳なさそうな顔でこっちを見てたのは、たぶん気のせいではないと思う。

・・・きっとあの人もいろいろと苦労してるんだろうな。

 

 

月 Side

 

「・・・というわけです」

「・・・全くお母様ったら」

「まー、あのおば様アグレッシブだもんねぇ。あ、一刀君はありがとね」

「いえ、頼まれたことを伝えただけですから」

 

朝食の時間。

道場の方に私や秋蘭先輩などで作った朝食を運び入れて皆さんで食べている最中、一刀さんが華琳先輩と桃香先輩(昨日お風呂で名前で呼んでと言われました)に話しているのを、私は一刀さんの斜め前で聞いていました。

ちなみに、席順は特に決めてなかったのですが、なぜか秋蘭さんによってテキパキと決められてここになりました。

ちなみに一刀さんが一番端で、その左に華琳先輩、桃香先輩、雪蓮先輩。

正面が恋ちゃんで、私、詠ちゃん・・・と続いてます。

何か基準でもあったんでしょうか?

 

「それで、これは一体なんです?」

 

と、一刀さんがお話中に華琳さんのお母様から貰ったという黒い板状の物を取り出しました。

 

「・・・何渡してるのよ、お母様」

「え、そんなにまずいものなんですか?」

「そうじゃないわ。・・・はぁ」

 

一刀さんに答えつつも、どこか物憂げ、だけど顔だけは赤い先輩。

 

「それ、知ってる!確か華琳ちゃんの家の鍵だよね?」

「・・・え!?」

 

桃香先輩の言葉に一緒に食べていた皆さんが驚いてこちらを見ました。

・・・何だかんだ言っても、皆さん気になってはいたんですね。

 

「・・・厳密に言えば、門の守衛に見せたら無条件で通してもらえる証明書みたいなものね。身内でもそれを持ってるのはかなり限られてるわ」

「へー、そんなにすごいものなんだ」

 

私も皆さんも唖然としてました。

 

「そんなものいただいてしまって良かったんでしょうか」

「お母様がいいと言ったのでしょう?ならいいんじゃないかしら。私としても貴方なら別に断る理由はないわ」

 

一刀さんも困惑してましたが、華琳先輩が視線を外しつつもそう言ったのを見て

 

「・・・なら、ありがたくいただきます」

 

と笑って鞄に入れました。

 

「すっげぇな。乃島家そのものに気に入られたってことだろ?」

「何があったかは知りませんけどね。お母様、割と人嫌いですし」

「だったらますます凄いじゃない!あ、なんならうちの合鍵でも渡しておこうか?おもてなしくらいならきちんとするから」

「ね、姉さん!」

 

翠先輩が感心してる一方で、雪蓮先輩の言葉に蓮華先輩が真っ赤になって止めに入ったりと、やや場が興奮に包まれていました。

 

「もっとも、私の家なんて来る機会があるのかどうかって話よね」

「そりゃそうだよねえ。何か接点とかないの?」

「・・・家庭科部位かしら」

「学年が違うから、それがあるだけ貴重ではあるけど・・・」

 

一方でお嬢様お二人はなにやら悩んでいる様子でした。

そんなこんなで朝食は進んでいくのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

どうも、作者のmorikyouです。

いい加減謝罪から入るのもどうかと思うのですが、ほんとごめんなさい;;

なかなか更新できないのは単に自分がなかなか書けてないだけなんです。

ネタ自体は時間もあったせいかまだあるので大丈夫なのですが。

次回も気長にお待ちいただけると助かります。

 

さて、今回ですが完全オリキャラを登場させました。

名前自体はそこまでひねったわけでもないので判り易いかと。

というか、いい加減一刀君お家ネタを引っ張るのもどうかと思ってちょっと強引に終わらせました。

次回からはしばらく学校生活に戻ると思います。

時系列は飛び飛びになるかもですが、良ければ見てください。

では、また!


 
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