ひさびさに戦車を作りました。
もともと組みやすいキットではありませんが（フジミの艦NEXT大和の次だったからなおさらそう感じた？）、とくにネット上の製作記でほとんどの方が触れられている
「砲塔後部バスルが、車体後部上面のエアクリーナと干渉する＝砲塔が回らない」
点に苦労しました。そもそも干渉するということは現物と違う点があるということ。そこで実物の写真などをよーっくみたところ、「キットでは砲塔後部バスルが増加装甲のラインより下に膨らんでいるが、現物では増加装甲よりはみ出した部分が無い」のでは？と気づきました。
そこで砲塔パーツをポリパテで裏打ちし、モーターツールと模型用ノミででっぱりを削り取りました。

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増加装甲上の滑り止めは鉄道模型用シーナリーの砂です。ドフィックスを筆で塗ったあと、指でつまんで振りかけました。ちょっとオーバースケールになってしまった点は反省です。

塗装は混色が難しいと噂のシナイ・グレーですが、オスプレイの『イスラエル軍現用戦車と兵員輸送車1985-2004』（大日本絵画）ではあっさり「マガフは改良とともにオリーブドラブに塗り直された」と書いてあったりします。現物を見る限り、確かにグレーというよりグリーンで、そこに大量の土埃を被って「何とも言えない色」になってるように見えました。
というわけで、サーフェイサーを噴いたのち、マホガニーで影→オリーブドラブ→オリーブドラブ＋ミディアムグレー→OD＋ミディアムグレー＋タンとラッカーをだんだん明るくしながら塗り重ね、そののちエナメルで墨入れとドライブラシ、フラットアースやタンをわざと滲むように塗り、最後にパステル（黄土色＋灰色＋赤茶色少々）を大量にこすり付けて仕上げました。

完成してしまえばSFアニメの敵メカとして出てそうな厳ついデザイン、とても気に入りました。