No.778971

【サイバ】機械娘・ミライちゃんの受難【交流】

古淵工機さん

ちなみに「なんてこった!」「この人でなし!」のくだりはサウスパークが元ネタ。
あとセルマちゃんが最後の最後で海胆水母。

■出演
ミライ:http://www.tinami.com/view/778760

続きを表示

2015-05-22 23:20:41 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:728   閲覧ユーザー数:714

「それでさぁ!ル・シャトンがまた新作のパン出したんだけど一緒に買いに行かない!?」

「行く行く!」

「あたしも!!ねえアルディナは?」

「じゃあわたしも行こうかな。気になるしねw」

放課後の電車通り。

風天中学校の2年生、マオ・スペア、長岡シラセ、アルディナ・ルーヴ、セルマ・ピュローネ、そして筑波ミライの5人が談笑しながら歩く。

すると後ろから、3年生の飯田橋ミウと天満橋テムナがやってきた。

 

「おっすー。マオたちも帰り?」

「あ、えへへ。そうなんだけどね」

「その前にミウのお店寄ってこうかなって」

「奇遇やなぁ、ウチもミウに誘われてん」

「なんだテムナもなの?」

学年こそ違うが、彼女たちはまるで本物の姉妹のように仲がいい。

かくしてル・シャトンを目指して進んでいく7名であったが、災害というのはいつ起きるのかわからないもので…。

さて、電車通りを横断してル・シャトンのある通りへ入ろうとしたそのときだった。

「う、うわぁぁぁぁぁ!!」

荷物の積みすぎでコントロールを失った一台のトラックが、7人をめがけて突っ込んできたのである!!

 

「うわ!ちょっと何あれ!」

「みんな危ない!逃げるぞ!!」

一目散に逃げ出す7人だったが、次の瞬間トラックは勢い余って横転!

「ぎゃガッ…」

「「「「「「ミライ!!?」」」」」」

なんとミライはトラックの下敷きになってしまったのだ!!

「う、うわぁぁ、どうしよう…」

トラックの運転席からは痩せこけたヒューマンの男性が出てきた。

マオはミライが潰されたのを目の当たりにして思わず叫ぶ。

「なんてこった!ミライが殺されちゃった!」

続いて、ミウが運転手を指差して一言。

「この人でなし!」

「こ、こんなことになるなんてぇぇぇ、うわぁぁぁぁぁ」

運転手はその場に泣き崩れた。

 

「だ、だカら……、死んでなイってバ…」

ミライは間一髪のところで生きていた!身体は完全に潰されて鉄くず同然だが、

衝突の衝撃で首がちぎられた結果、頭が転がり落ちていたため無事だったのである。

 

「とにかくすぐに修理できるトコへ運ばなアカンで!?」

するとセルマは、ある一点に視線を合わせて閃いた。

「あった!手ごろな場所があったわ!」

「あ、ちょっとセルマ!…あー行っちゃった…」

「まあいいんじゃない?修理工場がちょうどいいところにあって」

「いや、修理工場は修理工場だけどあそこって…」

あきれ果てる残り5人。彼女たちが唖然としたのも無理はない。なぜなら…。

セルマがやってきた場所。そこは天空電鉄の風天車庫だったのだから…。

「すいません!友達が壊れちゃったんで修理してください!」

「ここは電車専用だよ…」

「え!?」

「…セルマ…あたし電車じゃないよ…」

 

嗚呼、セルマよ。君はなぜ電車の車庫にミライを運び込んだのか…。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択