ここに二人のセリアンスロゥピィがいる。
一人はライオン型の小学生ステラ・レオーネ。
もう一人はオオカミ型の中学生アルディナ・ルーヴ。
初対面の二人がとる行動とは。
今回のお題『接近遭遇』。
◆ステラ視点
どきどきどき…。
め、目の前にいるのってもしかしてオオカミの人…?
ううっ、怖くなってきたよぉ…。
手を差し出そうとしてる…握手、して…ほしいのかなぁ…。
でも、もし…もし近づいてきたところ噛みつかれたらどうしよぅ…。
それか、いきなりジャイアントスイングなんかやられたらどうしよぅ~…。
怖くて近づけないよ…誰かぁ…。
◇アルディナ視点
どきどきどき…。
め、目の前にいるのってもしかしてライオンの子?
おどおどしてるように見えるけど…近づいた瞬間ガブッ、なんてことにはならないわよね?
うう、手を握ってあげたいけど、でもっ、ライオンって身体能力高いのよねたしか…。
手を出した瞬間にカウンターなんか喰らったらわたし…!
どうしよう、怖くて手が出せないよぉ…。
◆ステラ視点
あの人も怖がってるの…?
でも…もしかしたらあたしを油断させるための罠かも…。
近づいてきたら噛まれちゃうのかなぁ…どうしよう…ううっ。
◇アルディナ視点
あの子ももしかしたら怖いのかな…。震えてるし…。
でも待って、窮鼠猫を噛むって言うことわざがあるじゃない…。
追い詰められたと思われて反撃なんかされたらどうしよう…どうしよう…。
そして二人が見詰め合ったまま、5分が経過した。
◆ステラ視点
うう…いつまでも怖がってる場合じゃないよね…ぐすっ…。
◇アルディナ視点
そうよ、怖がってる場合じゃないわ。勇気を出すのよアルディナ。まずはお友達から!
◆◇二人同時に
せー…の…
「「あ、あのっ…」」
◆ステラ視点
駄目…声がかけられない…うう、怖くて声がかけられないよぉ…。
◇アルディナ視点
駄目、噛まれる心配はなさそうだけど、この子に泣かれたらどうしよう…でも下手な言葉はかけられないし…。
…あ、そうだわ!
「ひっく、ひっく、ぐすん…」
「あ、あの…これ…」
「え…?」
「大丈夫よ。噛んだりしないから」
「ホントに?」
「ホントよw」
さらに数分後。
「ありがとう。お姉ちゃん優しいのね」
「だって、わたしも怖がりだから…ネ」
「…ステラ」
「ん?」
「ステラ・レオーネ。お姉ちゃんの名前は?」
「アルディナ・ルーヴよ。よろしくね、ステラちゃん」
「うん、ありがとうアルディナお姉ちゃん」
☆実験室をモニターしていたペディ視点
最初二人を連れてきたときはどうなることかと思ったけど…ずいぶんイイ感じじゃない。
お見合い作戦、ひとまず大成功ってところかしら?
さーて、レポートをまとめないとね。
<終わってしまえ>
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怖がりライオンと怖がりオオカミ。
二人を遭わせたら友情が芽生える…かも?
■出演
ステラ:http://www.tinami.com/view/775552
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