No.774030

猫と蜘蛛

某犬犬さん

もし生まれ変われるなら猫になりたいと言う方
残念やっぱりあの世でも思い通りには行かないのです。
でも‥‥

2015-04-28 23:18:24 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:567   閲覧ユーザー数:564

「猫と蜘蛛」

作:某犬犬

 

「……俺は…死んだのか…?」

「いらっしゃいませ。オーダー伺います。何になさいますか?」

「そ、そうですね…。猫とかはどうなんですか?」

「猫ですと向こう400年間、予約で一杯ですね。」

「400年もですか?」

「えぇ皆さん、猫が良いって仰るんですよねぇ。」

「じゃ、待ってる間ってどうなるんですか?」

「順番待ちの間は各種地獄巡りで魂の洗濯をして頂く事になります。」

「うわぁ、それはキッツイですね。」

「今ですと、蜘蛛なら直ぐに御用意できますが、如何でしょう?」

「蜘蛛ですか?蜘蛛…蜘蛛…。んー、じゃぁ蜘蛛でお願いします。」

「蜘蛛で宜しいですか?オーダー確認します。蜘蛛が御一つと言う事で。」

「はい、お願いします。」

「蜘蛛入ります!」

「へい蜘蛛一丁!」

「蜘蛛一丁!」

「はい、目をつぶって下さい。」

「はい。」

「ジッとしてて下さいねぇ。行きますよぉ。」

パシャッ

「……?あっ俺蜘蛛か。巣張らなきゃ。よいしょっと。」

 

今日もせっせと生きるとさ。

 

おわり。

 


 
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