No.773845

【獣機特警K-9ⅡG】囚われのエルザ(後編)【戦闘】

古淵工機さん

彼女を怒らせてはいけないのである。

■出演
エルザ:http://www.tinami.com/view/551405
クオン:http://www.tinami.com/view/551025

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2015-04-27 22:07:23 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:937   閲覧ユーザー数:906

謎のロボット密売グループに捕らえられてしまったエルザ…。

彼女が連れて来られたのは、ラミナ市郊外の寂れた港であった。

 

「へっへっへ、もう終わりだなエルザ・アインリヒト。もうすぐシップは到着する。アンタはこれからセクサドールとして売られるんだ」

「…」

三人組のうちの一人がエルザに近づき声をかけるが、エルザはただ黙っているだけであった。

「それにしてもさっきまで吼えてばかりいたのにすんなりついてくるとは。ようやく自分の運命が分かったようだなぁ?」

「…」

 

男は詰め寄り、さらに凶悪な笑みを浮かべる。

「まぁ抵抗しようにも今のアンタには腕もないし脚もない…どうあがこうと無駄なことだな」

「……」

「どうだ?絶望で何も言い返せまい?んん?」

と、男が近づき、エルザを抱えあげようとしたその時だった。

「動くな!貴様らは完全に包囲された!!」

「なに!?警察だと!?」

「なぜだ!なぜここがバレた!?」

三人組が慌てふためいている。見ると、久遠・ココノエ以下K-9隊のベテラン3名が周囲を取り囲んでいた。

 

「ふふふ…」

その様子を見たエルザは不敵な笑みを浮かべた。

「な、何故笑っていられる!?」

「残念だがお前たちの負けだよ。先ほどトラックに載せられる際に、私の体内にある特殊発信機を作動させておいたのさ」

「ぐ…そうか、道理でおかしいと思ったぜ!」

奥歯を噛みしめるサイ男に、筑波未来とイシス・ミツザワが吼える!

「署長に手をかけるとはなんて奴らだ!おとなしくお縄を頂戴させてもらうよ!」

「ましてその身体を売り払おうなどと…あなたたちは全女性の敵よ!」

「なめやがって!てめえらも手足をもいでこいつと一緒に売っ払ってやる!!やっちまえ!!」

 

モヒカン男の指示で、イノシシ男とサイ男が身構える。

だがクオンは次の瞬間、予想だにしない言葉を口走った。

「フン、相手を間違っちゃいないかい?お前たちの相手は僕らじゃない」

「なんだと!?そりゃどういうことだ!?」

「ミライ!例のモノを署長に!!」

「合点!!」

ミライはアタッシュケースを抱えて、エルザのもとへと駆けつける!!

 

「何!?くそっ、そいつを商品に近づけるな!!」

「おっと、そうはいくか!!署長ー!」

ミライはアタッシュケースのロックを外すと、すばやくスライディングしてエルザの下へと近づいていく!!

 

「しまった!こいつ速いぞ!!」

「署長、お待たせっす!予備の手足持って来ました!!」

「ありがとう。助かったよ」

ミライは持ち前の手際のよさで、ケースの中から腕パーツと脚パーツを取り出し、エルザに装着していく。

「くっ…くそぉ、あと一歩のところで…!」

「あと一歩のところで…なんだ?」

エルザは腕と脚が接続されたのを確認すると、自身の動力炉を最大出力に稼動させ、拘束具を掴み引きちぎった!

 

「げ!?」

「言ってみろ。あと一歩で何だ?」

「く、くそっ…もう少しで俺たちゃ大金持ちだったってのに…」

「それだけのために私を売ろうとしたのか…覚悟はできているのだろうな?」

三人組に詰め寄るエルザ。その眼光は未だかつてないほどの怒りに震えていた。

 

「く、くそっ…逃げるぞ!?」

「逃げるったって、か、壁が…」

「…この私を本気で怒らせたようだな。今までの屈辱、晴らさせてもらうぞ!!」

「「「ぎぃやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~!!!」」」

哀れ、密売グループの三人組は、鬼神と化したエルザの手によって叩きのめされ、そのままあえなく御用となったのであった。

翌日、ラミナ市内某所のカフェテラス。

「やれやれ…一警察署の署長ともあろうものが、少々油断しすぎではないのか?」

と、呆れ顔になっているのはエルザの姉にして警察総監のフュア・フランバージュ。

「面目ない…まったく恥ずかしい限りだよ」

「ま、ともかく無事でなによりだが…ああいう輩もいるということがわかっただろう。外出の際にはくれぐれも気をつけるように」

「肝に銘じておくよ…」

 

「さて、説教は終わりだ。せっかくの公休だ、新しい服でも買いに行くか?」

「あぁ、是非行かせてもらうよ」

かくしてエルザとフュアは店をあとにした。

 

ラミナ警察署署長、エルザ・アインリヒト。

どのような敵であろうとも、彼女を怒らせて無事で済んだ者はいないのである。


 
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