No.773653

咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~

ユウヤさん

なんとも納得したくない終わり方を迎えそうなこの作品・・・

だがそれは最初のころからの決定事項です!!

さ、本編どうぞ。

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2015-04-26 21:56:39 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:1778   閲覧ユーザー数:1493

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外史を狙う者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 及川の尋問中に現れた人物は、何やらキャピキャピした人物だった。(イメージ的にログホラのてとら)

 

 一刀「・・・一騎を呼んできたら的確な突っ込みくれるかなぁ・・・」

 

 桃香「う~ん・・・それより左慈さんがいいじゃない?」

 

 月「藍さんだったら・・・」

 

 詠「茶々丸でもいいんじゃない?」

 

 ??「ちょ!?その四人は止めて!ああ、一刀さんそんな大きな大剣で私をどうしようと!?左慈、そこ拳に込められた氣はどこにぶつけるんでせう!?藍さん、その周囲にフヨフヨ浮かべた霊夢さんお手製の爆撃博麗符をおしまいください!?茶々丸さん、衛星兵器の起動コマンドを打ち込むのやめてくれませんかぁぁぁぁぁ!?!?!?!?」

 

 一刀「ああ・・・やっぱりこの人ってこう言う扱いの人か。」

 

 そう言って一刀は頭を抱えた。

 

 桃香「そ、それであなたはどなた?そして及川さんがよく分からないって言ってた理由って・・・?」

 

 ??「あ、私は管輅、真名を(まとい)って言うの。で、及川君がよく分からないって言ってたのはね・・・太平妖術が彼の精神を最初(はな)っから乗っ取って操ってたのよ。正確には徐々に意識を奪って行ったんだけどね。」

 

 一刀「それって・・・此処に降り立ってすぐに及川はどういう行動するか、太平妖術を手に取った瞬間に決まってしまったって事?」

 

 纏「はい。あれを手に取らなければ及川さんは魏の天の御使いとしてその種馬ぶりを発揮した事でしょう・・・まあ、その場合は此処での鄧艾さんにぼこられたと思いますが・・・」

 

 理由は簡単、一騎の華琳に種馬ぶりを発揮すればどうなるかは想像に難くない。

 

 一刀「だ、だよなぁ・・・」

 

 及川「えっと・・・どう言うこっちゃ?」

 

 纏「・・・説明めんどいですね。ほいっと。」

 

 ぺちん。と纏は及川にでこぴんを軽く当てた。行動自体はちょいちょい可愛らしいがしばらくすると・・・

 

 及川「??・・・?・・・・!?あ・・・あいた!?痛たたたたたたたた!?!?!?!?」

 

 いきなり頭を押さえながらのたうち回った。

 

 纏「あはははは!」

 

 原因の纏は腹を抱えて笑う始末だった。

 

 一刀「えっと・・・どうなったの?」

 

 纏「あ~、面白い。えっとね、でこぴんはあくまで起動式。一気に情報を脳に送りこんだの。つまり・・・過負荷状態。」

 

 一刀「えっと・・・程度は?」

 

 纏「ん~・・・脳にハリガネ虫が居る状態?」

 

 一刀「死の宣告!?」

 

 纏「普通の人なら普通に死ぬねぇww」

 

 一刀「ワラワラじゃねぇ!?死なないの!?」

 

 纏「いや死なんでしょ。天の御使いとして一応の合格を果たしてる訳だし?」

 

 一刀「わ、訳わかんねぇ・・・」

 

 纏「・・・君もやる?」

 

 桃香「貴方死にたい?」

 

 月「首絞められたい?」

 

 恋「・・・滅。」

 

 沁「ん~・・・首落とされたい?」

 

 纏「一人結論出てるよねぇ!?」

 

 こんな漫才を繰り返している後ろで、いまだに及川は地面をのたうちまわっていた。

 

 その漫才は一騎が帰ってくるまで続いた。

 

 

 

 一騎「んで?纏は何しに来たの?死にに来たの?死ぬの?よし、介錯仕る。」

 

 纏「ちょぉ!?」

 

 左慈「まあ待て。」

 

 纏「さ、左慈ぃ。」

 

 左慈「ここでは血が飛び散る。さっさと重力点を作って放り込んで量子レベルで圧縮したほうが・・・」

 

 纏「味方が居ない!?」

 

 一騎「・・・で、及川に俺達の情報を含めた外史云々を伝えたらこうなったと・・・」

 

 左慈にすら見捨てられた纏にため息をついた一騎はさっさと話を進めるために話しだした。

 

 纏「そ、そう言う事です。それで・・・ね。私が此処に居る理由は一つ。一刀君、貴方を含め転生者はさっさとこの外史を離れて。」

 

 一騎「・・・は?」

 

 纏「一刀君、ここはね・・・狙われてるの。」

 

 一騎「いや、それは貂蝉達から初めに聞いてるから。分かってるから。その為にさっさと大陸を統一して迎え撃つ準備を・・・」

 

 纏「結論から言えば・・・絶対勝てない。世の中には絶対なんて無いんだよって言う馬鹿な妄言なんてどうでもいい。いい?あいつ等には絶対勝てない。勝ったとして・・・また同じ敵にすぐに戦う羽目になる。ここに転生者が居る時点で永遠に狙われ続ける。」

 

 一騎「・・・説明してもらう時間は?」

 

 纏「あるが・・・・断る!」

 

 一騎「よし、お前もう死ねよ。」

 

 左慈「手伝おう。」

 

 纏「あんぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 ドゴ、ガス、バキ、メキャ、ゴキ、グシャ!!!

 

 纏「ず、ずびばぜんでじだ!!」

 

 一騎「さ、説明。」

 

 ぼこぼこにされた纏に強制的に説明を促す一騎とその隣で仁王立ちになる左慈に周囲の人間もちょっと引いていた。

 

 纏「そ、それは皆そろってからがよろしいかと?そ、その為に時間稼ぎでしたし??」

 

 一騎&左慈「・・・(ピキ#)」

 

 纏「ごめんなさい!もう体罰は勘弁して!!」

 

 藍「えっと・・・この他外史の一刀君のうへへな写真集が紫様から届いておりますが?」

 

 纏「・・・やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

 

 一騎が来てからも漫才は継続された。結局于吉が転移魔方陣(超大型)を完成されるまで続いた様だった。于吉が戻った時には纏のHPはマイナスに突入していたとか何とか・・・

 

 

 

 

 纏「と、いう訳でえっと・・・桜楼村改め、首都、『天桜楼(てんおうろう)』に到着です。それで・・・なぜに私は磔にされてるのでせう?」

 

 一騎「それは・・・あの子等に聞け。」

 

 柳琳「転生者じゃない私達が付いて行けないのはなぜに?#」

 

 詠「ただでさえ一騎と一緒に居られないってのに・・・殺すわよ?#」

 

 思春「鈴の音がお前を冥府に誘った。」

 

 纏「お一人完了形ですが!?」

 

 本気で涙目の纏を一騎は三人を説得して降ろしてやった。

 

 一騎「じゃ、説明よろしく。」

 

 纏「うぅ・・・わかったよぅ。」

 

 一騎にお茶を手渡された纏はそれを一気飲みして息を整えた。

 

 纏「・・・まずこの外史を狙う者の正体はね。簡単に言うと・・・北郷一刀その人なの。」

 

 全員「「「「「・・・・・・死にたいの?」」」」」

 

 纏「冗談じゃなく!ちゃんと説明するから!!こほん、えっとね、この外史を狙う北郷一刀は・・・多くの負の感情の蓄積体なの。幾重数多、幾銭幾万、無限大数を優に超える数の外史の中にはいろんな北郷一刀や恋姫たちが居て・・・そのすべてがハッピーエンドじゃない。北郷一刀が自分の境遇を憎み息絶えた外史、北郷一刀が誰かを愛し、その愛した人物を守れなかった外史、逆に北郷一刀を愛した人が北郷一刀を守れなかった外史、多くの外史で不遇を受けた者たちの負の集合体が敵なのよ。」

 

 一騎「絶対勝てない・・・その理由は明確に分かるのか?」

 

 纏「水と同じ。モーゼを引用するなら海を割るのが勝利。でも・・・」

 

 一騎「割れた海は何れ元に戻る・・・か。」

 

 纏「そう、あれが生まれた原因はこの外史その物。正の魂が転生しすぎたからそれに呼応した形で彼等が生まれた。」

 

 一騎「光りある所に闇がある。正義がある所に悪がある。コインの裏と表・・・まったくままならないな。」

 

 纏「ちなみに明確な勝利は絶対得られない。こればかりはご都合主義の勝利も有り得ない。闇を受け入れるとか、説得して正の方向に転換させるとか、そんな事はあり得ないぐらい絶対的な物。それは空気のごとく存在し、宇宙のごとく当り前にある存在なの。」

 

 一騎「・・・逃げ続けるってことか?」

 

 纏「・・・ん、そうなる。」

 

 一騎「そんな顔をするな。お前が悪いわけじゃないだろう?」

 

 纏「でも・・・君を天の御使いとして認めてしまったから・・・こんな事態に。」

 

 一騎「まあ、気にするなと言いたい。始まりの外史の俺だってこんな事態になるなんて思っていなかっただろうしな・・・」

 

 星「それに関しては、たとえ知っていたとしても同じ結果になっていたでしょう。それだけは自信を持って言えます。」

 

 一騎「だ、そうだ。詰まる所結果は変わらなかったってことだ。」

 

 左慈「ま、それを言えば俺が原因とも言える。あの時銅鏡を盗まなければな・・・」

 

 于吉「しかしそれは外史に定められ、縛られていた我等にはどうしようもない勝ったこと・・・」

 

 一騎「詰まる所気にすんなって事だ、纏。」

 

 纏「うぅ・・・ありがとう一刀君。君がおじさんじゃなかったら抱きついてたよ・・・」

 

 一騎「もし俺が少年期だったとしても抱きついた時点でお前を星の彼方にぶっ飛ばしてたがな。」

 

 纏「少年一刀君になら銀河の果てにぶっ飛ばされても喜ぶ自信が・・・あ、やめて、本気で拳に氣を込めるのをやめて!?」

 

 一騎「・・・はぁ、お前もその性格が無ければ次回のヒロイン確定だったろうに・・・」

 

 纏「メタい!?そしてそれが理由だったの!?!?」

 

 一騎「さてと・・・これからどうするかはもう決まったな。転生者は俺が引き取る。そうすれば敵はこの外史に寄りつかないだろう。一刀、お前に冥皇の位を譲渡する。これからはしっかりこの大陸を支えていけ。いいな?」

 

 一刀「え!?ちょ、いきなりすぎ・・・」

 

 一騎「時間は限られる。もう・・・教える事は何もないしな。」

 

 一刀「一騎・・・」

 

 一騎「詠、いいか?」

 

 詠「・・・ぐす・・・ひぐ・・・」

 

 一騎「・・・(ギュゥ)」

 

 詠「・・・ふえぇぇぇぇぇぇ・・・」

 

 柳琳「一騎様ぁ・・・」

 

 思春「・・・一騎・・・」

 

 一騎「思春に至っては短い時間しかなかったがな・・・此処まで慕ってもらえると本当にうれしい限りだ。だが・・・すまない。」

 

 柳琳「いいのです・・・一騎様にそう思われるだけで・・・」

 

 思春「・・・ふん、好きにすればいい。だが・・・まあ・・・ぐす・・・連絡は取れるのか?それだけが・・・気がかりだ。」

 

 纏「あ~、いや~・・・難しいですねぇ・・・その・・・申し訳ない。」

 

 思春「そうか・・・」

 

 そのまま一騎を慕いながらも残らなければならない娘達による泣きつきタイムが発生し、その間の話し合いは華琳に引き継がれることになった。

 

 華琳「と、いう訳でこれからメンバー発表を開始するわ。まずはこの外史に残り、この冥国を支える者たちを発表する。」

 

 華琳の言葉に皆(一部除く)はそちらに集中した。

 

 華琳「国主、劉北。これはこの先北郷一刀として生きること。軍師兼補佐は桃香。沁は軍部担当、柊は政治担当、元晋の者たちはその下で下働き。それも一生。司馬懿に関しては時々桃香の手伝いをしなさい。これに背いた場合・・・恋によるお仕置き(物理)と璃々によるお仕置き(非物理)が待ってるから覚悟しておきなさい。って、柊と璃々は聞いてないわよね。一騎に泣きついてて・・・」

 

 そう言いながら一騎の方に視線を向けると今現在璃々の命によるヨルン君で締めあげようコーナーが始まっていて、さすがに申し訳ないのか黙って締めあげられる一騎の姿があった。

 

 華琳「・・・ま、そう言う事だから後は頼むわね。一刀、桃香。」

 

 一刀&桃香「はい。」

 

 華琳「・・・さ、出発は明日の予定だし、湿っぽいのは駄目よね。さっさと解散しましょう。あのままじゃ一騎が何回死ぬか分かった物じゃないし・・・」

 

 と言った矢先に一騎の方からゴキィ!やらグシャ!やらとても聞いてはいけない・・・というか人から発生してはいけない音が聞こえてくるのでさすがの華琳も目をやれないでいた。

 

 華琳「ごほん!では解散!!」

 

 その日を境に冥国は一つにまとまり、一刀の元で完全統一される事となった。

 

 

 

 

 あとがき

 

 さて、と・・・終わりももう少しです。え?終わり方がおかしい??

 

 一刀「だろう・・・なんだこれ?俺達の戦いはこれからだ的な終わり方・・・」

 

 元々これを書き始めた時から結末はこうなるように考えてましたが?

 

 一刀「え?そうだったの??」

 

 登場人物や過程はどうであれ、あの開始とこの結末は考えてました。

 

 一刀「・・・読者納得しないだろ?」

 

 ま、まぁその憤りは別の作品を見てもらってだね・・・

 

 一刀「・・・次回は?」

 

 え?あ、次回、最終回『俺達の戦いはこれからだ』

 

 一刀「まんまかああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 あんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

 一刀「・・・ふぅ、悪は滅びた。」

 

 『最終回のあとがきには次回作についてをご報告いたします。』

 

 一刀「紅いシューなんて懐かしい姿で出てくるなぁぁぁ!!!」

 

 『あぁ!掃除機で吸わないdddddddddddddddddd』

 

 一刀「・・・後で羽生に送りつけておくとするか・・・」

 

 


 
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